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Editorial Policy

1. 基本方針

編集の独立

編集部は、情報の正確性確保と本ポリシーへの準拠を除き、記事に対する校正や内容修正を最小限に留めます。ライターの意図しないコンテキストを記事に付加することなく、ライターの思想と精神を表現する自由を最大限に守ります。

私たちは、多様な視点と解釈こそが科学技術の本質的理解を深めると信じており、編集権の行使は慎重かつ透明性を持って行います。

多様性の尊重

ダイバーシティ&インクルージョンを基盤とし、人種、性別、宗教、その他あらゆる属性に関わらず、全ての人々の尊厳を守ります。特に、マイノリティに対して必要以上に社会との断絶を煽ったり、扇動的な内容を掲載することは決してありません。

テクノロジーは人類共通の遺産であり、それを享受し発展させる権利は全ての人に平等に属するものと考えます。

人類史のなかの科学技術への敬意

科学技術を単なる利便性の道具として捉えるのではなく、人類の哲学・思想・文化の結実であり、社会構造を根本から変革する力として位置づけます。私たちは、これらの技術を生み出す研究者・開発者、そしてその中で生きる全ての人々に最大の敬意を示します。

科学技術にとって最も重要な正確性と中立性を、メディア自身が体現することで、読者に真の価値を提供します。

2. ニュース記事の方針

ニュースソースの選定基準

現代のテクノロジーはグローバルな共同研究の産物であり、日本という地理的境界を超えた人類共通の知的財産です。国際的な技術発表は主に英語で行われるため、日本の報道には必然的に時間差が生じます。私たちは、世界の最先端情報を日本の読者にいち早く届けることで、グローバルな技術革新の最前線に立つ機会を提供します。

情報源の選定においては、査読済み学術論文、公式発表、信頼性の高い技術メディア、企業の技術ブログを優先し、噂や憶測に基づく情報は厳格に排除します。また、情報の文脈と背景を十分に理解し、単なる翻訳ではなく、日本の読者にとって意義深い解釈を加えて報道します。

生成AI使用に関するポリシー

専門性と読者の技術的関心に基づいて記事を選定し、現在の技術情勢と背景を深く理解した上で執筆を行います。校正作業や資料収集における生成AIの活用は、人間の生産性を加速させる道具として位置づけていますが、ライターは公開記事に対する情報発信の全責任を負います。

私たちのメディアの使命は、技術の現在地点から未来の展望を示すことです。この人類の科学技術史を解釈し、人の歴史に編み込む行為、すなわち文化的営みをAIに従属させることは、理性の時代を生きる私たちにとって不適切であると考えます。AIは道具に留まり、思考と判断の主体は常に人間でなければなりません。

3. レビュー記事

「Tech for Human Evolution」の理念に基づき、未来の人類の生き方と世界のあり方を変革しうる現代技術を紹介します。私たちは必ずライターが実際に使用感を確認し、自らの手で触れた製品のみをお伝えします。

ライター自身も一人の使用者であり、道具はあくまで道具です。その使い方を決める主体は人間です。そのため、レビュー記事では特に製作者が想定していない使用方法を提案し、製品から新たな価値を創造するよう、多分野への知見を持つライターの協力のもと執筆します。

商品提供を受けた場合においても、中立性を厳格に担保し、読者の利益を最優先とした評価を行います。私たちの評価基準は、製品が人類の進化にどの程度貢献するかという視点に基づいています。

4. 取材・インタビュー記事

前項と同様の理念に基づき、テクノロジー分野の企業や人物への取材・インタビューを実施します。科学技術は人類の文化であり、数万年にわたって連綿と紡がれてきた知的遺産です。そこには世界に対する願い、展望、思想が込められており、私たちはそれらを丁寧に紹介することを使命とします。

私たちは必ずこの視点に基づいて記事を執筆します。私たちは技術を伝える者であると同時に、新しい歴史の編纂者でもあります。そこにはライターの技術観、科学観、哲学が反映され、それを基盤として現在地点を正確に伝えます。単なる情報の羅列ではなく、人類史における科学技術の意味と価値を読者と共に考察します。

5. 結び

innovaTopiaは、「Tech for Human Evolution」という理念のもと、テクノロジーを人類進化の触媒として捉え、その深層にある哲学と可能性を読者と共に探求します。私たちは単なる情報提供者ではなく、人類の知的遺産の継承者として、また新たな歴史の証人として、この時代に生きる責任を深く自覚しています。

現在は間違いなく歴史の転換点です。私たちが目撃し、体験している技術革新は、後世の人々によって人類史の重要な章として記録されるでしょう。その記録者として、私たちは最高水準の知的誠実さ、倫理的責任、そして未来への洞察力を持って臨みます。

科学技術は人類の叡智の結晶であり、それを理解し伝えることは、私たち自身の存在意義と直結しています。私たちは読者と共に、この壮大な人類の物語の続きを紡いでいく覚悟を持ち、テクノロジーがもたらす真の価値、単なる利便性を超えた、人間性の拡張と精神的進化を世界に伝え続けます。


本エディトリアルポリシーは、人類の知的進歩への貢献という使命感と、読者への深い敬意に基づいて策定されました。私たちは常にこの原点に立ち返り、メディアとしての社会的責任を全うすることを誓います。

2025年6月24日 制定
2025年8月20日 改定