NotebookLM「スライドデッキ」とインフォグラフィック自動生成──GoogleがAI資料作成を革新

NotebookLM「スライドデッキ」とインフォグラフィック自動生成──GoogleがAI資料作成を革新 - innovaTopia - (イノベトピア)

GoogleのAIリサーチツール「NotebookLM」は2025年11月、新機能「スライドデッキ自動生成」と「インフォグラフィック自動生成」を同時に正式リリースしました。

ユーザーは資料やノートをアップロードするだけで、AIが要点を自動的に抽出し、用途やスタイルに合わせてプレゼンテーション用スライドや説明図を生成できます。

生成物は完全にカスタマイズ可能で、PDFやGoogle Slides形式として保存・共有、編集も容易です。まずProユーザー向けに展開後、無料ユーザーにも数週間以内に提供される予定です。

NotebookLMは2024年6月に日本語対応済みであり、インフォグラフィック内の文字生成も日本語対応が進んでいます。

From: 文献リンクNext up… Slide Decks! (NotebookLM公式X投稿)

【編集部解説】

NotebookLMの進化は情報整理と表現方法を根本から変えつつあります。2025年11月の大型アップデートで、「スライドデッキ自動生成」と「インフォグラフィック自動生成」が同時に正式リリースされました。

AIはアップロードされた資料の要点や関係性、重要データを文脈から的確に抽出し、プレゼン用スライドとともに、分かりやすい図解・グラフ・チャートまでワンクリックで作成します。

 - innovaTopia - (イノベトピア)
インフォグラフィック、言語・詳細レベル・レイアウトが選択できる

とくにインフォグラフィック自動生成は、ビジネスレポートや教育用資料、研究ノート、マーケティングデザインまで応用でき、SNS向けのマルチフォーマット(横長・縦長・正方形)出力も可能です。Nano Banana Proなど最先端の画像生成AIによって、資料のグラフィカルな訴求力や独自性が格段に向上しました。ちなみに当記事のアイキャッチもインフォグラフィックで生成しています。​

またNotebookLMは「Grounded(根拠付き)」AI設計が特徴で、引用元や出典ラベルを明確に示せます。知識生成の透明性が保たれることで、ビジネスや教育現場でも活用時の信頼感が増しています。

日本語対応にも積極的に取り組んでおり、2024年6月よりUI・アウトプットの本格日本語対応が完了しました。2025年現在はインフォグラフィック内の説明文やラベル生成も日本語対応がほぼ実現していて、多言語実用の先進事例となっています。

従来「ゼロから自力で作るプレッシャー」や「データ可視化の難しさ」があった資料作成ですが、NotebookLMを使うことで、たたき台やドラフト構築はAIに任せ、ユーザー自身は細部の調整やストーリーの磨き上げに集中できる全く新しいワークフローが現実になりました。今後は動画解説の自動生成やリアルタイム共同編集など、更なる進化も期待されています。

 - innovaTopia - (イノベトピア)
スライドのダウンロードは今のところPDFのみ

【用語解説】

スライドデッキ
一連のスライドにまとめられたプレゼン資料。

インフォグラフィック
情報や統計データを視覚的に表現した図・イラスト・チャートなど。

Nano Banana Pro
最新のGoogle画像生成AIモデル、資料の自動図解に使用。

Google Workspace
GmailやGoogle スライドなどを含むクラウド型の業務支援サービス。

Gemini
Googleの次世代マルチモーダルAI、NotebookLMにも展開中。

【参考リンク】

NotebookLM(Google公式)(外部)
資料自動要約・スライド・インフォグラフィック生成、多言語対応、日本語も利用可能な公式サイト。

Google Workspace(Google公式)(外部)
業務用クラウドサービス。NotebookLMやSlides間連携、共同編集も可能な公式情報ページ。

【参考記事】

【先行レビュー】NotebookLMの新機能「インフォグラフィック&スライドデッキ自動生成」(外部)
2025年11月リリース内容、Nano Bananaモデル活用事例、ユーザー体験を詳細に解説。

NotebookLMのスライド生成機能がついに登場!いつから使える?(外部)
AIによるスライドおよびインフォグラフィックの生成、Googleエコシステム連携の強みを分析。

Nano Banana Pro が Google スライド、Vids、Gemini(外部)
NotebookLMとNano Banana Pro統合による画像・グラフ・図解生成の進化、フォーマット展開事例など紹介。

【編集部後記】

資料作成の負担を感じている方も多いかと思いますが、NotebookLMの新機能はAIと人が「共作」する時代への大きな一歩だと実感しています。

実は今回、この記事自体もNotebookLMのスライド機能を使ってプレゼンテーション資料化してみました。わずか数分で要点が整理され、視覚的にも分かりやすいスライドが完成する体験は、想像以上に衝撃的でした。
※PDFで出力したものをPNGに変換してます

もちろん完璧ではありませんが、「たたき台」としての価値は十分です。自分が伝えたい本質をAIがどこまで表現できるか、ぜひ実際に試しながら意見や改善点も共有していただけるとうれしいです。一緒にこれからの資料作りをアップデートしていきましょう。

投稿者アバター
TaTsu
『デジタルの窓口』代表。名前の通り、テクノロジーに関するあらゆる相談の”最初の窓口”になることが私の役割です。未来技術がもたらす「期待」と、情報セキュリティという「不安」の両方に寄り添い、誰もが安心して新しい一歩を踏み出せるような道しるべを発信します。 ブロックチェーンやスペーステクノロジーといったワクワクする未来の話から、サイバー攻撃から身を守る実践的な知識まで、幅広くカバー。ハイブリッド異業種交流会『クロストーク』のファウンダーとしての顔も持つ。未来を語り合う場を創っていきたいです。

読み込み中…
advertisements
読み込み中…