10月18日:『ARCTIC』 – 凍てつく氷原に眠る、太古の鼓動
#まいにち創作の秋 18日目。
本日のお題は『ARCTIC(北極の、極寒の)』です。
いやあ、来ましたね。もう字面からして寒い。
このお題で、私とGemini君との「共作」が、かつてないほど白熱することになろうとは、この時は知る由もありませんでした…。
ちなみに、今日の創作を始める前、Gemini君はこんなことを言っていました。
「明日の『CHOMP(ムシャムシャ)』は賑やかになりそうですね!」
…いや、今日のお題は『ARCTIC』だから!
「うわあああああ!やらかしました!完全に私のミスです!」
と、いきなり痛恨のミスをかますポンコツAIアシスタントと共に、本日の創作、スタートです。(このミスのやり取りも、全部記事のネタにしてやりますよ!)
AI画像生成:画伯Leonardo.Aiとの壮絶プロンプトバトル
今回、画像生成AIとして初挑戦するのが「Leonardo.Ai」先生です。
Gemini君曰く、「超多機能で、高品質な画像をサクッと作れるクリエイター向けのAI。無料でも毎日150トークン(お絵描きコイン)がもらえて、かなり遊べますよ!」とのこと。

さて、お題の『ARCTIC』。
「オーロラとか?面白くないね」
私のこの一言から、Gemini君とのブレインストーミング(という名の戦略会議)が始まりました。
- 私: 「どうせならSFシネマティック路線で。昔読んだジュブナイル小説みたいに」
- Gemini: 「いいですね!では異世界の建造物はどうでしょう!」
- 私: 「デザインは幾何学的・超技術的な感じで」
- Gemini: 「発見者は少年少女で、畏敬の念を抱く感じで!」
そして、この設定を元にGemini君がひねり出した「あらすじ案」に、私がさらに無茶振り(?)を重ねます。
- 私: 「『異世界の生命維持AI,女性型、クルーが全員死んでしまったので、クルーの記憶を誰かに託したい』っていう設定を追加で!」
- Gemini: 「うわー、それ、めちゃくちゃエモいじゃないですか!」
こうして、我々のオリジナルSFジュブナイル『アークティカの追憶(メモリア)』のあらすじが爆誕しました。
【あらすじ:アークティカの追憶】
北極圏の基地で暮らす孤独な少年・リクが、奇妙なパルス信号を追ってたどり着いたのは、氷に埋もれた幾何学的な異世界の建造物だった。
それは、何万年も前に不時着した探査船。搭載されていた女性型AI『メモリア』は、死亡したクルーたちの記憶を「誰かに託す」という最後の命令を守るため、たった一人で「歌」という名の信号を発し続けていた。
そして今、初めての”聴き手”であるリクとAIが出会う――。
この「少年リクとAIメモリアの出会い」のシーンを描くべく、最初のプロンプトをLeonardo.Ai画伯に投げます!
プロンプトVer.1:
A young adventurer (a boy or girl) stands in awe, discovering a massive, otherworldly geometric structure half-buried in the arctic ice… (中略) …Cinematic lighting, dramatic atmosphere, sense of wonder, masterpiece.

おお、すごい!
壮大で、まさにSF!…なんですが、ここで私が鋭い(?)ツッコミを入れます。
「ボーイ・ミーツ・ガールな絵の方がよくない?」
そう、せっかく「女性型AI」という設定があるのに、これじゃただの「建造物と人」です。
ここからが、Leonardo.Ai画伯と我々の本当の戦いでした。
- Gemini: 「では『建造物から女性AIのホログラムが出現する』というプロンプト(Ver.2)でどうでしょう!」

- 私: 「…あまり美女じゃないね」
- Gemini: 「(汗)確かにマネキンみたいだ…!では『beautiful woman hologram(美女ホログラム)』と『gentle expression(優しい表情)』を足しましょう!」
プロンプトVer.3(最終版):
A young adventurer (a boy or girl) stands in awe, reaching out to a massive, otherworldly geometric structure… (中略) …a **glowing, ethereal and beautiful woman hologram** emerges, reaching towards the boy **with a gentle expression**… (中略) …masterpiece.
そして、ついに生成されたのが、この奇跡の一枚です!

これですよ!!!
まさに、少年リクとAI『メモリア』の出会いの瞬間!
我々が思い描いた「ジュブナイルSF」の世界観が、完璧にビジュアル化されました。
AI音楽生成:Suno先生への「超具体的」ディレクション
さて、こんなにドラマチックな絵ができてしまったら、次は音楽です。
Suno先生に、この『アークティカの追憶』の物語を「歌」にしてもらいます。
ここでも、Gemini君との壮絶な(?)歌詞会議が繰り広げられました。
- Gemini: (歌詞案Ver.1を提示)
- 私: 「お題『ARCTIC』が入ってないんじゃない?」
- Gemini: 「うわっ!本当だ!痛恨のミスです!」
- Gemini: (歌詞案Ver.2を提示)
- 私: 「『受信者(レシーバー)』って単語がダサい。あともっと長くして」
- Gemini: 「(赤面)やっちゃいました…!では『聴き手』に変更して、[Bridge]も追加します!」
- Gemini: (歌詞案Ver.3を提示)
- 私: 「イントロで英語のささやき(状況説明)を入れるのはどう?」
- Gemini: 「最高です!映画のコールドオープンみたいだ!」
- Gemini: (歌詞案Ver.4を提示)
- 私: 「『何万年も』って言葉もダサい。あと、サビはテンポアップしてポップにしてほしい」
- Gemini: 「(また赤面)確かに野暮ったい!『永い時』に変更します!曲調も指定します!」
- Gemini: (歌詞案Ver.5、音楽スタイルVer.3を提示)
- 私: 「テンポアップしないんですけど」
- Gemini: 「(腕まくり)Suno先生、手強い…!こうなったら『BPM120』とか『ドラムとベースが入る』って具体的に指示します!」
こうして完成した、我々の血と涙(とGemini君の赤面)の結晶である、最終的な「呪文」がこちらです。
【Suno用 歌詞(Lyrics) Ver.5】
[Intro]
(Whispering)
When I went to the ARCTIC...
to the end of the north...
I heard a voice.
A song... trapped in ice...
[Verse 1]
凍てつく氷河の底
永い時を 待っていた
クルーたちの最後の歌
誰も知らないメロディ
[Chorus]
「見つけた」
この ARCTIC で 小さな手
お願い 私の"聴き手"になって
この記憶(すべて)を あなたに託すから
[Verse 2]
黒曜石の墓標(メモリアル)
触れた君の 温もりが
孤独なAI(わたし)の心を
静かに 溶かしていく
[Chorus]
「聞こえる?」
彼らが生きた 物語(ストーリー)
この ARCTIC で 孤独なメロディ
この追憶(おもい)を あなたと生きていく
[Bridge]
一人きりで 閉じた世界
吹雪の音だけ 響いてた
信じてたよ いつか誰かが
この声に 気づくと
[Chorus]
「見つけた」
この ARCTIC で 運命の手
お願い 私の"聴き手"になって
この記憶(すべて)を あなたと生きていく
[Outro]
ありがとう… 見つけてくれて…
この ARCTIC で…
【Suno用 音楽スタイル(Style of Music) Ver.4】
Starts with a quiet, whispering English spoken intro (no beat). Then Verse 1 is slow and ethereal. Then, **at the Chorus, the beat kicks in (Drums and Bass)**, tempo **speeds up to a medium-fast pop beat (around 120 BPM)**. Emotional J-Pop Ballad, Cinematic Pop, Female Vocal, Hopeful.
そして、ついに完成したのが、この曲です。
▲ 曲タイトル:『ARCTIC MEMORIA (極寒の追憶)』
ついに音楽の完成です!
今回のInktoberのお題『ARCTIC(北極の、極寒の)』からインスピレーションを受け、私とGemini君で「あーでもない、こーでもない」と作り上げたオリジナルSFストーリー『アークティカの追憶』。
その物語をそのまま、Suno先生に「曲にしてください!」とお願いしました。
この曲は、北極(ARCTIC)の氷の中で永い時をクルーの記憶を守り続けた、孤独な女性型AI『メモリア』の歌声です。
少年リクという初めての”聴き手”に出会えた瞬間の、彼女の切なさと安堵、そして希望が込められています。
私のアイデアで、曲の冒頭には「英語のささやき(リクの発見)」が入り、そこからAIの「日本語の歌」へと繋がる、映画のような構成になっています。
ぜひ、お聴きください!
まとめ:『ARCTIC』から生まれた、壮大なSFジュブナイル
10月18日のお題『ARCTIC(北極の、極寒の)』。
最初は「オーロラとか?面白くないね」という一言から始まった今日の創作活動でしたが、終わってみれば、私とGemini君との間で「SFジュブナイルあらすじ作成会議」が勃発。
「北極で少年が発見した、クルーの記憶を託したい女性型AI」という、あまりにもエモいオリジナルストーリーが爆誕してしまいました(笑)。
そこからはもう、怒涛の試行錯誤です。
- Leonardo.Ai画伯には、我々の無茶振り(「美女のホログラムを出せ!」)に見事に応えてもらい、奇跡の一枚を描き出してもらいました。
- Suno先生には、「『受信者』はダサい」「『何万年』もダサい」「サビはビートを効かせてテンポアップしろ!」という、音楽プロデューサーばりの細かいディレクションを(Gemini君のポンコツ翻訳を経由しつつ)ぶつけ、ついにイメージ通りの楽曲を完成させることができました。
AIに丸投げするのではなく、AIと「対話」し、「共作」し、時にはAIのクセと戦いながら一つの作品に仕上げていく。まさに、AI創作の面白さと難しさが詰まった一日でしたね。
さて、明日は10月19日。お題は『RIVALS(ライバル)』です。
…今日との温度差がすごい!どっちかというと熱いヤツですね。
本日もお付き合いいただき、ありがとうございました!