Last Updated on 2024-07-11 07:39 by admin
CitraVRは、Meta Quest 2、3、またはProでNintendo 3DSのゲームをプレイするためのエミュレーターであり、Amanda Watsonによって2024年初頭にオープンソースプロジェクトとしてリリースされました。このプロジェクトは、既存のオープンソースCitraエミュレーターのフォークであり、2013年に開発が開始されました。CitraVRは、Questで3DSのホームブリューと個人のゲームバックアップを3Dでプレイすることを目的として設計されています。
CitraVRは、現時点ではQuest StoreやApp Labでは入手できず、サイドローディングを通じてインストールする必要があります。以下は、QuestヘッドセットにCitraVRをインストールするための手順です。
まず、Oculus開発者サイトでアカウントを作成またはログインし、開発者モードを設定します。PCまたはMacとUSBケーブルが必要になります。SideQuestを使用するとインストールが容易であり、CitraVRページのwikiにも使用方法が記載されています。
次に、USBケーブルを使用してQuestヘッドセットをPCまたはMacに接続し、SideQuestを介してCitraVR.apkをヘッドセットに転送します。SideQuestはこちらから入手できます。
インストール後、ゲームを保存するためのROMsフォルダを作成する必要があります。ヘッドセットをPCに接続したまま、SideQuestのファイルブラウザ機能を使用して、CitraVR用の新しいフォルダを適切な場所に作成します。
最後に、ヘッドセットを装着し、未知のソースからエミュレータを起動します。CitraVRは通常のゲームやアプリのリストには表示されないため、未知のソースを選択する必要があります。エミュレータを初めて起動した後、いくつかの許可を受け入れ、新しく作成したROMsフォルダを指定する必要があります。これでプレイ準備が整います。
【ニュース解説】
CitraVRは、Meta QuestシリーズのヘッドセットでNintendo 3DSのゲームを体験できるエミュレーターです。このソフトウェアはオープンソースプロジェクトとして公開されており、3DSのホームブリューや個人のゲームバックアップを3D環境で楽しむことができます。ただし、CitraVRは公式のQuest StoreやApp Labでは提供されていないため、サイドローディングという手法を用いてインストールする必要があります。
サイドローディングは、開発者モードを有効にしたQuestヘッドセットに、公式ストア以外のアプリケーションをインストールするプロセスです。このプロセスには、開発者アカウントの作成、PCやMacを使用したファイルの転送、専用のフォルダの作成などが含まれます。SideQuestというツールを使用することで、これらの手順を比較的簡単に実行することができます。
CitraVRを使用することで、ユーザーは従来の2D画面ではなく、没入感のある3D環境でNintendo 3DSのゲームを楽しむことが可能になります。これにより、ゲーム体験がよりリアルで直感的なものになると期待されます。しかし、エミュレーターを使用する際には、著作権や知的財産権に関する法律を遵守することが重要です。個人が所有するゲームのバックアップをプレイすることは許可されていますが、不正にコピーされたゲームをプレイすることは違法行為にあたります。
この技術のポジティブな側面は、古いゲーム機のゲームを新しいプラットフォームで再現し、新たな体験を提供することです。一方で、潜在的なリスクとしては、著作権侵害の問題や、エミュレーターが原因でハードウェアに不具合を起こす可能性があります。また、サイドローディングはデバイスのセキュリティを低下させる可能性があるため、ユーザーは自己責任で行う必要があります。
規制に関しては、エミュレーター自体は合法ですが、ゲームのコピーが違法に配布されることを防ぐための法律が適用されます。将来的には、エミュレーターがさらに発展し、古いゲームの保存とアクセスを容易にすることで、ゲームの歴史を保存する上で重要な役割を果たす可能性があります。長期的には、ゲーム業界における遺産の継承と革新のバランスを取るための議論が進むことが予想されます。
from How To Install CitraVR Emulator To Play Nintendo 3DS Games On Quest.