Physical Intelligence、ベゾス氏とOpenAInadなどから600億円調達|汎用ロボットAI開発で企業価値3600億円に

Physical Intelligence、ベゾス氏とOpenAIから400億円調達|汎用ロボットAI開発で企業価値3600億円に - innovaTopia - (イノベトピア)

Last Updated on 2024-11-05 16:03 by admin

サンフランシスコのロボティクススタートアップPhysical Intelligenceは、2024年11月4日、総額4億ドル(約600億円)の資金調達を完了し、企業価値が24億ドル(約3,600億円)に達したことを発表しました。

主な投資家陣には、Amazonの創業者ジェフ・ベゾスOpenAI、Thrive Capital、Lux Capital、Khosla Ventures、Sequoia Capitalが名を連ねています。

同社が開発する「π0(パイゼロ)」は、汎用AIをロボットに実装する革新的なソフトウェアプラットフォームです。洗濯物たたみ、テーブルの片付け、箱の組み立てなど、日常的なタスクを自然言語での指示で実行できます。

創業チームには、CEOのカロル・ハウスマン氏(元Google)、UCバークレーのサージ・レヴィン教授、スタンフォード大学のチェルシー・フィン教授など、第一線の研究者が参画しています。

from:Jeff Bezos and OpenAI invest in robot startup Physical Intelligence at $2.4 billion valuation

【編集部解説】

Physical Intelligenceの「π0」は、ロボット制御における画期的なブレイクスルーとなる可能性を秘めています。従来のロボットが特定のタスク向けにプログラミングされていたのに対し、π0は人間のように柔軟に様々なタスクをこなすことができます。

同社の技術は、大規模言語モデル(LLM)の学習手法をロボット制御に応用している点が特徴的です。これにより、「洗濯物をたたむ」「テーブルを片付ける」といった複雑な作業を、自然言語での指示だけで実行できるようになります。

市場規模の観点では、AI搭載ロボット市場は2024年の157億ドルから2031年には1,116億ドルまで成長すると予測されています。特に北米市場が39.4%のシェアを占め、アジア太平洋地域が最も急速な成長を示しています。

【用語解説】

  • π0(パイゼロ):
    GPT-1に相当する初期段階のモデルとされており、今後の発展が期待されています。
  1. Physical Intelligence公式サイト(外部)
    汎用AIをロボットに実装する研究開発を行うスタートアップの公式サイト

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