NotebookLMは、Googleが提供するリサーチツールであり、2025年11月にDeep Research機能が追加された。
Deep Researchはウェブ上の数百のサイトから自動で情報収集を行い、詳細なレポートや関連する記事、論文、ウェブサイトを推奨する。レポートおよびその情報源はノートブックに直接追加できる。Google Sheets、DriveファイルのURL、画像、Google DriveからのPDF、Microsoft Wordドキュメント(.docx)の新たなファイルタイプにも対応する。
これらの機能は全ユーザーに展開される予定であり、画像アップロードは数週間以内に利用可能となる。
From:
NotebookLM adds Deep Research, Docx, Sheets and more
【編集部解説】
NotebookLMの「Deep Research」機能追加は、GoogleがAI研究アシスタント市場で独自性を発揮しようとする重要な動きです。単なるデータ収集だけでなく、質問に基づいて数百のソースを横断し、自動的にリサーチ計画を作成して構造化レポートを出力する点が特徴です。ユーザーは得られたレポートとその情報源をノートに直接追加でき、従来のように複数のアプリやサービスを行き来せずとも、ワークフローを維持したまま知識ベースを拡充できるメリットがあります。

今回の拡張ではGoogle Sheetsや.docx、PDF、DriveファイルのURL、画像など幅広いファイル形式に対応しました。これにより、数字や表、手書きノート、外部文書などさまざまなデータタイプを1つの研究基盤に集約でき、特に企業や研究職など多様な資料を扱うユーザーに利便性が増しています。
一方、AIによる自律型リサーチは今後の事実確認や誤情報流通のリスクもはらみます。他の競合比較記事によれば、NotebookLMはユーザーが指定した信頼できるソースに限定して答えを出すため、他社製品より「事実への忠実度」が高い傾向があります。しかし最新情報や異なる言説にアクセスしたい場合、より広いデータソースを扱う他のAIとの使い分けも考慮する必要があります。
この技術革新により、知の集約プロセスやリサーチワークフロー全体の効率化が大きく進む一方で、AIが生成したレポートの裏付けや多角的な検証を従来以上に大切にする姿勢も求められます。今後NotebookLMが、研究者・ビジネス現場・教育など多様な分野でナレッジサポートの標準となる可能性があります。
【用語解説】
Deep Research
NotebookLMに搭載されたAIオンライン調査機能。計画を立て、複数サイトや資料を横断検索し出典明示のレポートを自動生成する。
NotebookLM
GoogleのAIリサーチ支援プラットフォーム。多様な情報源やファイルをまとめて知識ベース構築できる。
Google Sheets
Google提供のクラウド型表計算サービス。
PDF
定型レイアウトで文書・画像情報を保存・共有できる電子ファイル形式。
.docx
Microsoft Wordの標準文書ファイル。
AIリサーチアシスタント
AI技術により情報分析・レポート生成を支援するツール全般。
【参考リンク】
Google NotebookLM公式(外部)
Googleが提供するAIリサーチ支援ツールで、情報源やファイルを統合し知識ベースを構築できる。
Google Sheets公式(外部)
共同編集が可能なクラウド型表計算ツール。データの可視化や集計に適す。
Microsoft Word公式(外部)
ビジネス・教育現場で広く使われる文書作成ソフト。複数形式に対応。
PDF(Adobe公式)(外部)
Adobeが提唱した、レイアウトを保持したまま保存・印刷・共有できる電子文書フォーマット。
【参考記事】
Google’s NotebookLM Updates in 2025 for Literature Review(外部)
NotebookLMの学術・研究領域向け強化、PDFや情報源横断分析機能など新機能を詳細に解説。
「NotebookLM Adds Deep Research and New File Type Support」(外部)
NotebookLMの最新アップデートについて詳しく取り上げている。特にDeep Researchの自動リサーチ能力やノートブックへの情報統合、各種ファイル形式対応が強調されている。
【編集部後記】
リサーチに求められる情報の量や正確さがますます高まる中、NotebookLMやAIリサーチアシスタントを活用すれば、あらゆる分野の知識に短時間でアクセスできる可能性が広がります。
ご自身が関心のあるテーマや、これから挑戦してみたいリサーチスタイルはありませんか?みなさんの発見や気づきをぜひシェアしていただければ、編集部としても新しい発想や研究分野への一歩を応援したいと思っています。
























