ランサムウェア攻撃の身代金要求、平均520万ドル超に急騰!

ランサムウェア攻撃の身代金要求、平均520万ドル超に急騰! - innovaTopia - (イノベトピア)

Last Updated on 2024-07-04 06:23 by admin

2024年の前半におけるランサムウェア攻撃による平均身代金要求額は、1件あたり520万ドル以上に達しています。

この期間に分析された56件の身代金要求の中で、最高額は4月20日にインドの地域がんセンター(RCC)に対して行われた攻撃での1億ドルでした。

次いで高額な要求は、イギリスの病理学プロバイダーであるSynnovisに対しての5000万ドル、カナダの小売業者であるLondon Drugsに対しての2500万ドルでした。

2024年の前半に記録されたランサムウェア攻撃の件数は421件であり、これは2023年の同期間に記録された704件から減少していますが、新たなSECによる違反開示の義務化により、2024年の数字は増加する可能性があります。

これらの攻撃によって影響を受けたデータの量に関しては、民間企業が2970万件の記録を、政府機関が52390件の記録を、そして医療機関が540万件の記録をそれぞれ損なっています。

【編集者追記】用語解説

  • ランサムウェア
    「ランサム(身代金)」と「ソフトウェア」を組み合わせた言葉です。コンピューターやデータを人質に取り、解放と引き換えに身代金を要求する悪意のあるプログラムのことを指します

【参考リンク】
IPA情報処理推進機構 ランサムウェア対策特設ページ(外部)

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【ニュース解説】

2024年の前半におけるランサムウェア攻撃の平均身代金要求額が、1件あたり520万ドル以上に達していることが報告されました。この期間に分析された56件の身代金要求の中で、最高額はインドの地域がんセンター(RCC)に対する1億ドルの攻撃であり、これは前年の平均を大幅に上回る額です。イギリスの病理学プロバイダーであるSynnovisとカナダの小売業者であるLondon Drugsがそれに続き、それぞれ5000万ドル、2500万ドルの要求がなされました。

2024年の前半に記録されたランサムウェア攻撃の件数は421件であり、これは2023年の同期間に記録された704件から減少しています。しかし、新たなSECによる違反開示の義務化により、今後この数字は増加する可能性があります。

これらの攻撃によって影響を受けたデータの量は、民間企業が2970万件の記録を、政府機関が52390件の記録を、そして医療機関が540万件の記録をそれぞれ損なっています。

このようなランサムウェア攻撃の増加と高額な身代金要求は、企業や組織にとって深刻な脅威となっています。攻撃者はますます巧妙になり、ターゲットの選定から攻撃の実行まで、高度な技術を用いています。このため、企業や組織はセキュリティ対策を強化し、従業員の教育を徹底する必要があります。

また、ランサムウェア攻撃の増加は、政府や規制機関による新たな対策や規制の導入を促す可能性があります。特に、データの保護と違反時の迅速な対応が重要視されるでしょう。

長期的には、ランサムウェア攻撃に対するより効果的な防御策の開発や、国際的な協力による犯罪組織の取り締まりが求められます。また、被害を最小限に抑えるためのバックアップや復旧計画の重要性も、再認識されることになるでしょう。

このニュースは、ランサムウェア攻撃がいかに進化し、企業や組織にとって大きなリスクとなっているかを示しています。セキュリティ対策の強化と、攻撃に対する意識の高揚が急務です。

from Ransomware Extortion Demands Soar to $5.2M per Attack.

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