3人のライターが語る、日常を変える新しい体験
最先端のARグラス「XREAL One」の拡張デバイス「XREAL Eye」がついに登場しました。日常や仕事、エンタメ体験をどのように変えてくれるのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。今回は、実際にXREAL Eyeを使ってみた3人のライターが、それぞれの体験を語り合う座談会を開催しました。ぜひ皆様の参考になればと思います。
XREAL Eyeって?
XREAL EyeとはXREAL社が販売しているARグラス「XREAL One」をさらに進化させる拡張デバイスです。このデバイスを取り付けることで撮影や録画、6DoF機能が解放されます。空間アンカー機能(ARグラス内に表示される仮想スクリーンやオブジェクトを、現実空間の特定の位置に「固定」できる技術)など新たな体験ができるようになります。
【体験レポート①】撮影機能を試してみた|ライターまお
前回のXREAL動画視聴体験に続き、今回はXREAL Eyeの撮影機能を実際に試してみました。近所の公園で撮影テストを行い、その使い勝手と画質について詳しくレポートします。
装着感と外出時の使用感
ARグラスを装着したまま外を歩いてみましたが、想像以上に快適でした。見た目が普通のサングラスとほぼ変わらないため、人目を気にすることなく使用できるのは大きなメリットです。お出かけ先での使用も十分現実的だと感じました。
撮影操作の簡単さ
撮影方法は驚くほどシンプルです。XREAL Oneの右側上部にあるボタンを軽く押すだけで、画面にフレームが表示され、数秒後にシャッター音と共に写真が保存されます。

動画撮影の場合は、同じボタンを長押しするとフレームが表示され、録画時間が画面に表示されます。録画を停止するには再度ボタンを押すだけです。動画視聴中でも瞬時に撮影モードに切り替わるため、突発的な撮影チャンスを逃すことがありません。
画質について
画質は「非常に優秀」というほどではありませんが、Eyeのコンパクトなサイズを考慮すると実用的なレベルで、十分満足できる仕上がりでした。

動画撮影での新しい発見
動画撮影では特に興味深い体験がありました。普段スマートフォンで動画を撮る際は立ち止まって撮影することが多いのですが、XREAL Eyeでは頭の動きに合わせて自然に動く映像が撮れるため、これまでにない新鮮な画角の動画を楽しめました。
制限事項と改善点
動画撮影時間が最大1分という制限があるのは、やや物足りなさを感じる点です。おそらく内蔵容量の都合と思われますが、もう少し長時間の撮影ができれば更に便利になるでしょう。
プライバシー配慮について
見た目が普通のサングラスであるため、周囲の人は撮影されていることに気づかない可能性があります。プライバシー保護の観点から、シャッター音を消すことはできない仕様になっているものの、初めて遭遇する人は突然聞こえるシャッター音に驚くかもしれません。
総評
画質は最高レベルではないものの、突発的な撮影機会に対応できる利便性は確実にあります。特に動画撮影での新しい視点は、従来のスマートフォン撮影では得られない魅力的な体験でした。日常のちょっとした瞬間を記録するデバイスとして、XREAL Eyeは十分に実用的だと評価できます。
【体験レポート②】音楽体験の新次元|ライターさつき
今回は、XREAL OneにXREAL Eyeを装着することで実現した、革新的な音楽体験についてレビューします。
ライブパフォーマンスの課題を解決する新技術
ライブ演奏において、足元のエフェクターボードの設定管理は演奏者にとって常に大きな負担となっています。曲ごとに異なる複雑な設定をすべて記憶し、適切なタイミングで切り替えることは、特に長時間のライブや頻繁に変わるセットリストでは困難を極めます。一度の設定ミスが演奏全体のクオリティに影響を与えかねないため、多くの演奏者が抱える共通の悩みでした。
しかし、XREAL OneとXREAL Eyeの組み合わせが、この長年の課題を劇的に解決します。最新の空間アンカー機能により、エフェクターボードの横に設定情報を表示することが可能になり、これは単なる技術的進歩を超えた、音楽パフォーマンスの概念そのものを変える革新的な機能と言えるでしょう。
練習からライブまでの一貫したワークフロー
XREAL OneとXREAL Eyeの組み合わせは、練習段階からライブパフォーマンスまで一貫したサポートを提供します。自宅での練習時には、楽譜やタブ譜を空間上に表示しながら演奏練習が可能で、エフェクター設定の試行錯誤も効率的に行えます。このシームレスな連携により、練習で培った設定やノウハウを、そのままライブで活用できるのです。
演奏者の新たな可能性
この革新的な機能により、演奏者はこれまで以上に複雑で繊細な音楽表現に挑戦できるようになります。エフェクター設定の記憶という負担から解放されることで、歌詞の細かなニュアンス、観客との一体感の創出、楽曲の解釈など、より本質的な音楽表現に集中できる環境が整いました。
また、空間アンカー機能を活用すれば、エフェクターボードの隣にマニュアルを固定表示できるため、移動時には視界から外れてクリアな視界を確保できます。これにより、演奏者は必要な情報にアクセスしつつ、ステージ上での自由な動きも妨げられることがありません。
真の音楽体験を生み出すための要素に、これまで以上に注力できる新しい時代の幕開けと言えるでしょう。
【体験レポート③】新次元のゲーム体験|ライター乗杉
XREAL Eyeの6DoF対応により、従来の仮想ディスプレイ体験から一歩進んだ「空間コンピューティング」の世界が現実のものとなりました。
XREAL Eyeの新機能
XREAL Eyeでは主に2つの革新的な機能が提供されています。
6DoF対応により、より自然な空間認識が可能になり、XREAL Oneへの写真・動画撮影機能の追加により、体験の記録と共有が簡単になりました。
仮想ディスプレイから空間ディスプレイへの進化
普段からPS5やSwitchなどでゲームを楽しむ一ゲーマーとして、XREAL Eyeの登場は非常に興味深いものでした。XREAL Oneでも十分に没入感のある迫力ある体験は可能でしたが、どこか「仮想ディスプレイ」の域を出ない感覚がありました。
しかし、XREAL Eyeの登場により、XREAL OneのAR体験は仮想ディスプレイから真の空間ディスプレイへと大きく一歩近づいたと言えるでしょう。
空間アンカー機能を活用することで、仮想ディスプレイを斜めに固定し、従来のXREAL Oneでは味わえなかった深みのある空間ディスプレイ体験を実現することができました。
音楽ゲームでの革新的な体験
近年、アーケードから家庭用まで、老若男女が楽しめる音楽ゲームが大きな人気を集めています。ゲームセンターでの筐体体験を家庭で完全再現するには、通常であればかなりのコストと手間が必要です。
しかし、XREAL Eyeなら話は別です。空間ディスプレイの調整機能と6DoFの組み合わせにより、スマートフォンやタブレットでの音楽ゲームプレイを、まるで実際のゲームセンターでプレイしているかのような体験に昇華することが可能になりました。
実際のプレイ体験
実際にスマートフォンと接続し、スマートフォン向けにリリースされている複数の音楽ゲームを、XREAL Eyeの空間アンカー機能を用いて空間上に投影してプレイしてみました。
最近の音楽ゲームの多くは、画面上部から斜め下に向かってノーツが流れてくる形式を採用しています。この特性を活かし、XREAL Eyeの空間アンカー機能により、より直感的で没入感のあるプレイが可能になりました。
この技術により、家庭にいながらにして、ゲームセンターでのプレイ体験に限りなく近い感覚を味わうことができるようになったのです。


3人のライターによる座談会
実際に使ってみた3人の生の声を座談会形式でまとめてみました。それぞれ異なる視点から語られるXREAL OneとXREAL Eyeの可能性と課題について、リアルな意見を交換しています。
また、今回の座談会を開くにあたって、XREAL Japanのプロダクトマネージャーである高氏から、XREAL Eyeの特に注目してほしいポイントについてお話を伺うことができました。

高 天夫
XREAL Japanでプロダクト責任者を務め、市場展開と顧客体験設計を担当。大手テック企業での製品戦略経験を活かし、XRを通じて現実と仮想を繋ぐ新たな日常の創出に取り組んでいます。
高氏は注目ポイントして
・動画や写真の撮影が可能になった点
・ネイティブ6Dofによる空間アンカー機能
この2点を非常におすすめしてくれました。この部分にも触れつつ行った意見交換会の様子を是非ご覧ください。
装着感と使い勝手について
さつき:まず最初に、みなさんの装着感について聞きたいんですが、どうでしたか?
まお:正直に言うと、使っているとレンズが欲しくなりますね。私はメガネユーザーなんですが、メガネの上からメガネを掛ける形になるので、重さでだんだん下がってくるんです。普段メガネを使う人なら、JUNGINZAで度付きレンズを作るのはありだと思います。
乗杉:僕はコンタクト派なんですが、コンタクトでの使用が一番ストレスフリーでしたね。視界もクリアだし、ずれる心配もない。
まお:そうですね。コンタクトを普段使いする人なら、わざわざ度付きレンズを作らなくても十分だと思います。ただ、メガネ派の人にとっては、長時間使用を考えるとレンズ代もコストに含めて考えた方が良いかもしれません。
さつき:重さはどうですか?長時間使用での疲労感は?
乗杉:これは思ったより軽いですよ。最初は「ARグラスって重そう」というイメージがあったんですが、実際使ってみると普通のサングラスとそれほど変わりません。
まお:ただ、バランスの問題はありますね。前側に重心があるので、鼻あての調整が重要になってきます。ここをきちんと合わせないと、長時間使用は厳しいかも。
撮影機能の制限について
さつき:撮影機能について詳しく聞きたいんですが、XREAL Eye、ストレージ2GBあるなら動画撮影の時間3分でも良いんじゃないですか?なんで1分なんでしょう?
まお:そこはプライバシーの兼ね合いもあると思います。長時間撮影できてしまうと、悪用される可能性が高くなりますからね。撮影時に強制的に音がなるのも、日本の慣例に配慮した仕様だと思います。
乗杉:海外版は違うんですか?
まお:詳しくは分からないですが、スマホなんかだと日本向けに調整されているそうです。盗撮防止の観点からも、音を消せない仕様は理にかなっているのかも。ただ、海外でもARグラスによる撮影は慎重にすべきという話も出ているので、日本に限った話ではないのかもしれないですね。
さつき:でも実用面を考えると、私今度旅行先で動画撮りたいんですけど、正直1分だと時間的に厳しいです。せめて3分は撮れたらなぁ。風景とかを撮るには短すぎませんか?
まお:現状では1分の動画を複数回撮るって形で対応するしかないですね。編集で繋げば一つの動画にできますし。ユーザーからの要望が多ければ、将来的にファームウェアアップデートで改善される可能性もありますが。
乗杉:容量的には余裕がありそうですよね。2GBって結構な容量ですし。
さつき:そうそう!マイクロSDとか挿せて、容量増やせればいいんじゃないですか?そうすれば撮影時間の制限も緩和できそう。
まお:それを実現するのがXREAL Beam Proなんです。外部ストレージとしても機能するし、より高度な処理も可能になります。
乗杉:あー、なるほど。エコシステム全体で考えると、外付けのストレージや処理能力もXREAL Beam Proが担っているわけですね。単体での完結を求めるか、システム全体での最適化を取るかの設計思想の違いかも。
さつき:ところで、撮影時に表示されるフレームってなんであの大きさなんですか?あのフレームの中だけを撮っているわけでもないのに、なんか不思議じゃないですか?
まお:あれはガイドの役割だと思います。あのフレームを中心に撮るのが一番画角が良くなるように設計されているんじゃないでしょうか?
さつき:なるほど、日の丸構図的なグリッドとして使っているということですね。
まお:そうです。それに、XREAL Eyeの大きな魅力は、ワンボタンで気軽に写真が撮れるという手軽さにあります。スマホを取り出して、カメラアプリを起動して、という手間が一切ない。これは意外と大きなメリットですよ。実際高さんも、「動画はショート(60秒)ではあるけれど、気軽に動画や写真を撮れるようになったことが注目ポイントの一つです」とおっしゃってましたしね。
乗杉:確かに。「あ、今の瞬間撮りたい」って思った時に、すぐ撮れるのは革新的ですね。スマホだと結局撮りそこねることも多いし。
音楽での活用について
乗杉:さつきさんの音楽での活用、すごく興味深いんですが、XREAL Oneを装着したままのライブって、なかなか想像するのが難しいですね。実際に楽器を演奏しながらどうやってXREAL Eyeを使うんでしょう?
さつき:実は、これが今回一番驚いた発見だったんです。XREAL Eyeで6DoFを活用することで、マルチディスプレイ環境が構築できるんです。空間上にカンペを設置できるので、例えば、エフェクターの設定のメモを空間上に投影して、エフェクターボードの横に固定配置することができるんです。高さんも話していた「空間アンカー機能により、空間を認識して、画面を固定してより立体感が出せる」という部分を肌で感じることが出来ましたね!
まお:デジタルカンペですね!それは面白い発想だ。
さつき:そうなんです。今まで、曲ごとに違うエフェクター設定を覚えるのって、演奏者にとって本当に大きな負担だったんです。特に長いセットリストの時は、一つ間違えるだけで演奏全体に影響してしまう。でも、これがあれば安心して演奏に集中できます。
乗杉:それは革新的ですね。でも実用面を考えると、普通のライブで使うのは難しそうじゃないですか?ライブハウスって基本的に薄暗い場所っていう印象があるんですが、ARグラスの認識精度は大丈夫なんですか?
さつき:これが意外と大丈夫なんです。ステージ上では演者はしっかりと照明で照らされているんです。前からのスポットライト、後ろからのバックライト、足元の照明など、実はステージ上って結構明るいんですよ。
乗杉:なるほど!それなら空間認識も問題なさそうですね。それに、XREAL Oneってファッショナブルなサングラスの形状だから、演者が装着していても全然違和感ないですし、むしろカッコいいかも。6DoFを活かした使用方法としては、かなり実用的でユニークな活用法ですね。
まお:将来的には、エフェクターなどの周辺機器を遠隔操作できるようになれば、さらに可能性が広がりそうですね。
さつき:そうなんです!ハンドトラッキングとかで空中でエフェクターを操作できるようになったら、もう革命的ですよね。想像しただけでワクワクします。
まお:両手をハンドフリーにした状態で装着者ができることが増えるというのが、XREAL Oneの本当の価値だと思います。スマホだと、どうしても片手が塞がってしまうし、画面も小さい。でも、これなら両手が使えて、しかも大画面で情報を確認できる。
乗杉:楽器演奏以外でも、例えば料理中にレシピを表示したり、DIY作業中に手順書を見たりと、応用範囲は広そうですね。
さつき:まさにそうです。私も実際に料理をしながら使ってみたんですが、手が汚れていても視線だけでレシピを確認できるのは本当に便利でした。
ゲーム体験について
まお:乗杉さんはゲーマーということですが、長時間使用での疲労感はどうですか?VRみたいに目が疲れたりしませんか?
乗杉:その点は想像していたより遥かに良好でした。VRヘッドセットって1時間も使うと目がかなり疲れるじゃないですか。でも、XREAL Oneなら5時間程度着用していても、普通にPCモニターを見ているのとほぼ同じレベルの疲労感なんです。
さつき:5時間!それはすごいですね。
乗杉:現実世界も同時に見えているからかもしれません。VRみたいに完全に視界を遮断されるわけじゃないので、目への負担が少ないのかも。
まお:ゲーマーとして一番気になるのは、ちらつきとか遅延とかの問題です。どうでしたか?
さつき:遅延は私も気になります。音楽では特にタイミングがシビアなので。
乗杉:実は、普通にゲームをプレイしている分には遅延もちらつきも全く気になりません。ただ、完全にゼロというわけではなくて、測定してみると約3msほどの遅延はあります。これは技術的には避けられない部分ですね。
まお:3msって、体感的にはどの程度ですか?
乗杉:格闘ゲームのような、1フレーム単位での正確性が要求されるゲームでは影響が出る可能性があります。でも、RPGやアクションゲームなど、一般的なカジュアルゲームなら全く問題ありません。バイオハザードや原神みたいなゲームなら、むしろ大画面での没入感の方がメリットとして大きいです。
まお:なるほど。そういえば、スマートフォンと接続できるなら、最近流行りの音ゲーなんかと相性良さそうじゃないですか?
乗杉:それです!まさにそこが一番感動した部分なんです。最近のスマホはiPhoneもAndroidもUSB-C接続が主流になっているので、XREAL Oneとの相性は抜群です。
さつき:音ゲーでの体験はどうでした?
乗杉:XREAL Eyeの6DoF機能を使って、空間アンカーで仮想スクリーンを斜めに固定できるんです。これによって、ゲームセンターのアーケード筐体に近い角度でプレイできるようになります。家にいながらにして、ゲーセンの体験が再現できるんですよ。高さんが「6DoFの機能は、様々な人が自分の求める使い方が出来る」とおっしゃっていましたが、まさに僕が求めていた使い方でしたね。
まお:それは革新的ですね!ゲーセンに行かなくても筐体のような体験ができるって、特に地方在住者には嬉しいのでは?
乗杉:その通りです。さらに、XREAL Oneに内蔵されているスピーカーの音質も想像以上に良くて、音ゲーにとって重要な音響面でも満足できるレベルです。ヘッドホンやイヤホンを別途用意する必要がないのも楽ですね。
さつき:それは楽器演奏者としても興味深いです。どの程度の音質なんですか?
乗杉:もちろん高級ヘッドホンには劣りますが、音ゲーを楽しむには十分なクオリティです。低音もそれなりに出るし、中高音域もクリアです。何より、周囲の音も聞こえるので、完全に外界から遮断されない安心感があります。
デバイスの価格とコストパフォーマンスについて
まお:最後に、やっぱり気になるのは価格の話です。XREAL Oneとセットで7万円という価格設定について、どう思いますか?
乗杉:正直、最初は「高いなぁ」と思いました。でも実際に使ってみると、コストパフォーマンスは悪くないと感じています。むしろ、購入後のQoL(生活の質)の向上を考えると、投資する価値は十分にあります。
さつき:私も同感です。ライブや音楽制作の現場では、もっと高額な機材が普通に使われているので、これだけの機能でこの価格なら妥当だと思います。
まお:特にどんな人にオススメしたいですか?
乗杉:間違いなくiPhone 15や16ユーザーですね。最新のiPhoneはUSB-Cになったので接続が簡単だし、処理能力も十分です。それに、今は家庭用ゲーム機で発売された名作の多くがスマホにも移植されているので、コンテンツにも困りません。
さつき:私はクリエイターの方にオススメしたいです。音楽制作だけじゃなく、動画編集や3DCGなど、マルチディスプレイ環境が欲しい職種の人には特に価値があると思います。
まお:確かに、物理的なディスプレイやスペースを必要としないのは大きなメリットですね。ゲーミングPCのセットアップって、本当にスペースを取りますから。XREAL Oneなら、どこでも大画面環境を構築できる。
乗杉:持ち運べるというのも革命的です。出張先でも、カフェでも、実家に帰った時でも、いつでも同じ環境でゲームや作業ができる。これってすごくないですか?
さつき:それに、6DoFのおかげで画面の位置や角度の調整も自由自在ですしね。自分の好みに合わせて、最適な視聴環境をカスタマイズできます。
まお:ただ、初期投資として7万円は決して安くないので、まずはXREAL Oneだけを試してみて、気に入ったらXREAL Eyeを追加するという段階的な購入も良いかもしれませんね。
乗杉:そういう買い方もありですね。XREAL Oneだけでも十分楽しめますし、XREAL Eyeの機能が必要になったら後から追加すれば良い。拡張性があるのも魅力の一つです。
今後の期待と要望
さつき:最後に、今後の※アップデートや新機能に期待することはありますか?
まお:やっぱり動画撮影時間の延長ですね。技術的には可能だと思うので、ユーザーの声が多ければ実現してほしいです。
乗杉:僕はハンドトラッキング機能の追加を期待しています。空中でジェスチャー操作ができるようになれば、ゲーム体験がもっと革新的になりそう。
さつき:音楽分野では、MIDIコントローラーとの連携機能があったら嬉しいですね。エフェクターを空間上で直接操作できるようになれば、ライブパフォーマンスの可能性が無限に広がります。
まお:アプリケーションの充実も重要ですね。せっかくの6DoF機能を活かしたアプリがもっと増えれば、活用シーンも広がると思います。
乗杉:そうですね。ハードウェアのポテンシャルは十分高いので、あとはソフトウェア次第という感じがします。開発者の皆さんには期待していますし、僕たちユーザーも積極的にフィードバックを送っていきたいですね。
※XREAL ARグラスのソフトウェア更新について、以下の手順で行えます。
ARグラスをPCに接続し、専用の更新ページ(https://www.xreal.com/ota/)からアップデートが可能です。更新は不定期に提供されるため、お時間のある際に定期的に確認していただき、新しいバージョンが利用可能な場合は更新を行ってください。
まとめ
今回はXREAL Eyeを三人のライターが使ってみて、意見交換を行うという、普段と少し違う内容にしてみました。そこから見えてきたのは、異なる分野であっても、それぞれ独自の価値を提供する拡張デバイスということ。新しい体験を求める方には十分に検討する価値があるデバイスと言えるでしょう。
特に6DoF機能による空間アンカーは、これまでのAR体験を大きく進歩させる技術として注目に値します。今後のアップデートや新機能の追加にも期待が高まります。