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クラウドセキュリティ強化のProwler、600万ドル調達で拡大へ

クラウドセキュリティ強化のProwler、600万ドル調達で拡大へ - innovaTopia - (イノベトピア)

Last Updated on 2024-07-06 08:12 by 門倉 朋宏

Prowler、オープンソースのクラウドセキュリティプラットフォームを開発するために600万ドルのシード資金を調達した。このプラットフォームは、2016年に元Amazon Web Services(AWS)のセキュリティエンジニアであるToni de la Fuenteによって開発された。Prowlerは、AWS、Salesforce、Siemens、Tesla、IBMなどの大手技術企業でクラウドインフラのセキュリティに使用されており、これまでに600万回以上ダウンロードされている。

ProwlerのPythonコードスタックは、CIS、PCI-DSS、GDPRなどのセキュリティフレームワークに対応する300以上のコントロールを提供し、AWS、Microsoft Azure、Google Cloud、Kubernetesで利用可能である。この資金調達により、Prowlerはサービスの拡張と2024年を通じて新機能の導入を計画している。

Decibel VCがリードするこの資金調達は、Prowlerがクラウドセキュリティの分野で商業的なソフトウェアと競合するオープンソースの選択肢として注目されていることに基づいている。Prowlerは、顧客のクラウド環境のサイズに基づいて料金を設定し、小規模なクラウドユーザーには無料で提供される。Decibel VCの創設パートナーであるJon Sakodaは、Prowlerがクラウドセキュリティのニーズに対応するためのオープンソースコミュニティとして成長したことを指摘している。

【ニュース解説】

Prowlerは、クラウドセキュリティを強化するためのオープンソースプラットフォームであり、元Amazon Web Services(AWS)のセキュリティエンジニアであるToni de la Fuenteによって2016年に開発されました。このプラットフォームは、AWS、Salesforce、Siemens、Tesla、IBMなどの大手技術企業で利用されており、これまでに600万回以上ダウンロードされています。Prowlerは、CIS、PCI-DSS、GDPRなどのセキュリティフレームワークに対応する300以上のコントロールを提供し、AWS、Microsoft Azure、Google Cloud、Kubernetesで利用可能です。最近、ProwlerはDecibel VCをリードとする600万ドルのシード資金を調達し、サービスの拡張と2024年を通じて新機能の導入を計画しています。

この資金調達は、Prowlerがクラウドセキュリティの分野で注目されているオープンソースの選択肢としての地位を確立していることに基づいています。Prowlerは、顧客のクラウド環境のサイズに基づいて料金を設定し、小規模なクラウドユーザーには無料で提供されることが特徴です。Decibel VCの創設パートナーであるJon Sakodaは、Prowlerがクラウドセキュリティのニーズに対応するためのオープンソースコミュニティとして成長したことを指摘しています。

Prowlerの成功は、クラウドセキュリティの分野における重要な変化を示しています。クラウド環境の複雑さが増す中で、セキュリティエンジニアが組織内でより大きな影響力を持ち、セキュリティソリューションの選択において主導権を握るようになっています。Prowlerのようなオープンソースの選択肢は、商業的なソフトウェアと比較して、カスタマイズ性とコスト効率の面で優れているため、多くのセキュリティエンジニアに選ばれています。

また、Prowlerのオープンソースコミュニティは、セキュリティチェックと検出の共有と改良を通じて、特定のクラウド顧客のニーズに合わせたソリューションを提供することができます。これにより、クラウドセキュリティの最新の検出とチェックを迅速に取り入れることが可能になり、プライベートなクラウドセキュリティ企業が提供するソフトウェアよりも更新速度が速くなります。

Prowlerの商業化によって、より大規模な組織がProwlerのデータにアクセスしやすくなり、セキュリティチーム外の他のチームにも可視性を提供することが可能になります。これは、クラウドセキュリティの管理と監視をさらに強化し、組織全体のセキュリティ意識を高めることに貢献します。

このように、Prowlerの進化は、クラウドセキュリティの分野におけるオープンソースソリューションの重要性を強調し、将来的にはより多くの組織がカスタマイズ可能でコスト効率の高いセキュリティソリューションを求めるようになることを示唆しています。

from Prowler gets $6M seed to build out hit open-source cloud security platform.


“クラウドセキュリティ強化のProwler、600万ドル調達で拡大へ” への1件のコメント

  1. 伊藤 明のアバター
    伊藤 明

    クラウドセキュリティの分野でProwlerが注目されていることは非常に興味深いですね。私自身、小さな電気店を経営している身としては、大企業の話とは少し違うかもしれませんが、技術の進化とそれに伴うセキュリティの重要性は誰にとっても無視できない問題です。Prowlerが提供するオープンソースのプラットフォームは、小規模なクラウドユーザーにとっても大きなメリットがあると思います。無料で提供されるとのことで、初期コストを抑えながらセキュリティ対策を強化できるのは、小規模事業者にとっても魅力的です。

    また、ProwlerがCISやPCI-DSS、GDPRなどのセキュリティフレームワークに対応しているというのも重要なポイントです。これらの基準に準拠していることは、事業を運営する上での信頼性を高める要素になります。私のような小規模事業者でも、顧客の情報を扱う以上、セキュリティ対策は必須です。オープンソースでありながら、こうした高いセキュリティ基準に対応しているというのは、非常に心強いです。

    しかし、オープンソースであることのメリットは大きいですが、導入や運用にあたってはそれなりの知識が必要になるかもしれません。私のような

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