Last Updated on 2024-06-13 12:35 by 門倉 朋宏
Snowflakeは、2023年6月にヨーロッパ最大のシードラウンドを実施し、急速にグローバルAI分野での注目を集めているパリ拠点のAIスタートアップ、Mistralとの複数年契約を締結したと発表した。この提携により、SnowflakeはMistralが開発した全てのオープン大規模言語モデルを自社のデータクラウドに導入し、LLMアプリの構築を希望する顧客に直接提供する計画である。また、Snowflakeは自社のコーポレートベンチャーキャピタルを通じて9ヶ月前に設立されたこのスタートアップへの投資も確認しているが、投資額は公開されていない。
Snowflakeは、企業向けデータインフラストラクチャ、現在「データクラウド」と呼ばれるものの構築に重点を置き、AIや分析を含む幅広い下流のユースケースを可能にしてきた。顧客がプラットフォーム上に保存されたデータを使用して生成AIアプリケーションを開発するソリューションを必要とした際、SnowflakeはCortexを立ち上げた。Cortexは、オープンソースのLLMを含むAIビルディングブロックのスイートを提供し、プラットフォーム上のデータを分析し、特定のビジネスユースケースを対象としたアプリケーションを構築するための完全に管理されたサービスである。
Mistral AIとの提携と投資により、SnowflakeはCortexでのLLMアプリ開発用に、GPT-4に次ぐ性能を持ち、Claude 2、Gemini Pro、GPT 3.5を5言語でのネイティブな習熟度と32Kトークンのコンテキストウィンドウで上回るMistral Largeを含む、新たな高性能モデルファミリーを追加している。
この提携は、MistralがOpenAI、Anthropic、Googleといった企業を含む大手テック企業と積極的に提携を進め、モデルラインナップを急速に拡大している中で、さらなる大きな信頼の証となっている。先週、MistralはMicrosoftからの投資を受け、そのモデルをAzureクラウドプラットフォームに提供するパートナーシップを締結した。これにより、MistralはMicrosoftプラットフォームでモデルを提供するOpenAIに次ぐ2番目の企業となった。また、IBMとの別の提携を通じてMistral 8x7BをWatsonXに、PerpexplityとAmazonとの提携を通じてそのモデルを提供しているが、AmazonはまだそのモデルをBedrockプラットフォームに導入していない。
【ニュース解説】
Snowflakeが、急成長を遂げているパリ拠点のAIスタートアップ、Mistralとの複数年契約を締結したことが発表されました。この提携により、SnowflakeはMistralによって開発された全てのオープン大規模言語モデル(LLM)を自社のデータクラウドに導入し、LLMアプリの開発を希望する顧客に直接提供する計画です。また、Snowflakeは自社のコーポレートベンチャーキャピタルを通じて、このスタートアップへの投資も行っていますが、具体的な投資額は公開されていません。
この提携は、Snowflakeが企業向けデータインフラストラクチャの構築に重点を置き、AIや分析などの幅広いユースケースを可能にしてきた長期的な取り組みの一環です。Snowflakeは、顧客がプラットフォーム上に保存されたデータを使用して生成AIアプリケーションを開発できるようにするために、Cortexという完全に管理されたサービスを立ち上げました。Cortexは、オープンソースのLLMを含むAIビルディングブロックのスイートを提供し、プラットフォーム上のデータを分析し、特定のビジネスユースケースを対象としたアプリケーションを構築することを可能にします。
Mistral AIとの提携により、SnowflakeはCortexでのLLMアプリ開発用に、GPT-4に次ぐ性能を持ち、複数の言語でのネイティブな習熟度と大きなコンテキストウィンドウを特徴とするMistral Largeを含む、新たな高性能モデルファミリーを追加しています。これにより、Snowflakeの顧客は、より高度なAIアプリケーションの開発が可能になります。
この提携は、MistralがOpenAI、Anthropic、Googleなどの大手テック企業と積極的に提携を進め、モデルラインナップを急速に拡大している中で、さらなる大きな信頼の証となっています。また、Mistralは先週、Microsoftからの投資を受け、Azureクラウドプラットフォームでのモデル提供のパートナーシップを締結しました。これにより、MistralはMicrosoftプラットフォームでモデルを提供するOpenAIに次ぐ2番目の企業となりました。
この提携による影響は大きく、Snowflakeの顧客は、より高性能なLLMを活用して、さまざまなビジネスユースケースに対応するAIアプリケーションの開発が可能になります。また、Mistralの技術がSnowflakeのデータクラウドに統合されることで、データのセキュリティ、プライバシー、ガバナンスを維持しながら、新たなAIユースケースに対応することができます。しかし、このような高度な技術の導入には、データの取り扱いやプライバシーに関する規制への適応、技術の進化に伴うセキュリティリスクの管理など、様々な課題も伴います。長期的には、このような提携がAI技術の発展と普及を加速させ、多様な産業でのイノベーションを促進する可能性があります。
from Snowflake partners with Mistral AI, taking its open LLMs to the data cloud.
“SnowflakeとMistral、AI分野での画期的提携を発表!” への1件のコメント
SnowflakeとMistral AIの提携は、AI技術の進化とそのビジネス応用において大きな一歩だと思います。私自身は元会社員で、今は趣味の園芸や地元の歴史を楽しむ日々を送っていますが、孫たちが生きる未来にはAIが日常生活の中でより大きな役割を果たすようになるでしょうから、このようなニュースは非常に興味深いです。
特に、Mistral LargeがGPT-4を超える性能を持つという点が注目されます。この技術がさまざまな言語でのネイティブな習熟度と大きなコンテキストウィンドウを特徴としているというのは、AIがより人間に近い理解を持つようになっている証拠でしょう。私のような年配の方々にとっては、これがどのような形で私たちの生活に影響を与えるのか想像もつきませんが、孫たちの教育や仕事においては大きな変化があるかもしれません。
しかし、AI技術の急速な進化と普及には、データのセキュリティやプライバシーに関する懸念も伴います。Snowflakeが顧客のデータを安全に保ちながら、新たなAIユースケースに対応するための取り組みを行っていることは心強いですが、技術の進化に伴うセキュリティリスクの管理は、今後も