Last Updated on 2024-05-22 00:53 by 荒木 啓介
Kickstarterは「Late Pledge」という新機能を発表し、キャンペーン終了後も資金を集め続けることが可能になった。この機能により、キャンペーン終了後2週間で目標額の35%以上を追加で集める成果を上げている。Late Pledgeは目標額を達成したクリエイターに限定され、これまで外部サービスに依存していた資金調達を内包する。
さらに、Kickstarterはマーケティングチームを新設し、キャンペーンのマーケティング支援を強化。Performanceチームは既に約100万ドルの資金調達を支援している。報酬の履行を助けるための調査ツールの強化や、モバイルアプリでの配送料や税金の支払い機能の追加も予定されている。
これらの新機能やサービスの拡充により、クラウドファンディングプロセスの補完サービスに影響が出ることが予想される。キャンペーンマーケティングはPerformanceチームによって提供されるため、既存のマーケティングサービスにとっては競争が激化する。また、Kickstarterの総合的な資金調達プラットフォームへの進化は、クラウドファンディングプロセスを支える外部サービスにも影響を及ぼす可能性がある。
【ニュース解説】
Kickstarterが「Late Pledge」という新機能を発表しました。これは、クラウドファンディングキャンペーンが終了した後も資金を集め続けることができるというものです。これまで、キャンペーン終了後に追加資金を集めたいクリエイターは、外部のサービスを利用する必要がありましたが、この新機能により、Kickstarter内で完結することが可能になります。特に注目すべき点は、キャンペーン終了後2週間で目標額の35%以上を追加で集めることに成功した事例があることです。ただし、この機能は目標額を達成したクリエイターに限定されます。
さらに、Kickstarterはクリエイターのマーケティング支援を強化するためにPerformanceチームを新設しました。このチームは既に約100万ドルの資金調達を支援しており、キャンペーン前、中、後のマーケティングニーズに対応します。また、報酬の履行を助けるためのより強力な調査ツールや、モバイルアプリでの配送料や税金の支払い機能の追加も予定されています。
これらの変更は、クラウドファンディングプロセスを補完するために生まれたサービスに大きな影響を与える可能性があります。特に、キャンペーンマーケティングを提供する外部サービスにとっては、KickstarterのPerformanceチームとの競争が激化することが予想されます。また、Kickstarterが総合的な資金調達プラットフォームへと進化することで、クリエイターがキャンペーンを成功させるために必要なサポートが一元化され、より効率的な資金調達が可能になるでしょう。
このような変更は、クリエイターにとっては大きなメリットがありますが、外部サービスに依存していた企業にとってはビジネスモデルの見直しが必要になるかもしれません。長期的には、Kickstarterのプラットフォームがより多くのクリエイターに利用されることで、新しいプロジェクトやイノベーションが生まれやすくなるというポジティブな影響が期待されます。一方で、新機能の導入による競争の激化や、外部サービスの市場からの排除など、潜在的なリスクも考慮する必要があります。
from Kickstarter now lets you pledge after a campaign closes.
