KCJ GROUP株式会社は、キッザニア福岡(福岡市博多区)にて、富士通株式会社の協力のもと「量子コンピュータが創る未来をのぞこう」イベントを2025年9月10日から9月23日まで開催する。
参加者は、コンピュータの役割や仕組み、古典コンピュータと量子コンピュータの違いと可能性について学ぶことができる。イベントには、量子コンピュータの説明や、モックアップとパズルを用いた部品の学習、将来の量子コンピュータの活用イメージをメッセージにして壁に貼るワークショップ、キッザニア福岡内3か所に設置されたクイズラリーが含まれる。
from:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000298.000078157.html
【編集部解説】
子どもたちに最新技術を伝えることは、新しい世代の可能性を育てる大切な取り組みです。量子コンピュータのような最先端の技術は普段の生活ではなかなか体験することができませんが、キッザニア福岡のイベントでは、子どもたちが楽しみながらその世界に触れることができます。このような経験が、将来「量子コンピュータを学びたい」「新しい技術に挑戦したい」と思うきっかけにつながるかもしれません。
また、富士通は今回のイベントだけでなく、量子デスクトップ分野のコンペティションや教育支援も積極的に行っています。これにより技術を進めるだけでなく、その現場を支える未来の人材も育っています。このような企業の姿勢が、量子技術の普及や社会的な認知の推進に貢献しています。
https://www.fujitsu.com/jp/about/research/technology/quantum/event-202503
(Fujitsu Quantum Day 公式HP)
【編集部後記】
科学と教育は、どちらも「可能性の種を蒔く」という点で、よく似ています。科学や教育の世界では、新しい発見や技術が今すぐ私たちの生活に役立つとは限りません。しかし、長い年月を経て世界を根本から変えてしまう事もあります。現代社会を支えているインターネットや電話、さらには量子力学自体も、その例の一つです。
一方、教育も同じように「すぐに成果が見えにくい活動」と言われます。 子どもたちに知識や経験を伝えることは、一粒一粒の小さな種を蒔くことに似ています。
私は、科学には人類の世界に対する認識を大きく更新する力があると考えています。 そして教育は、その発見や知識の種を一人ひとりの心に植え付け、想像力や創造力、挑戦する心を育てる、社会変革の「起爆剤」だと思います。
この二つが共に連携し、良い循環を生むことで、私たちのより良い未来を生み出すことができると信じています。
【用語解説】
- 量子コンピュータ
従来のコンピュータとは異なり、量子力学の原理を利用して高速で複雑な計算を可能にする次世代型コンピュータのこと。 - モックアップ
製品や機器などの実物大モデルのこと。設計段階で構造や機能を確認するために使われる。 - パズル
部品や要素を活用した遊びや教材。 - ワークショップ
参加体験型の勉強会や学習プログラムのこと。 - ラリークイズ
複数の場所に設置されたクイズを巡って回答するイベント。
【参考リンク】
- 富士通株式会社
https://www.fujitsu.com/jp/
日本を代表するIT企業。量子コンピュータやスーパーコンピュータなど、最先端の研究開発も行っている。 - キッザニア福岡
https://www.kidzania.jp/fukuoka/
子供向けの職業体験テーマパーク。さまざまな仕事や社会体験で成長を促す施設である。 - Quantum Simulator Challenge(富士通)
https://www.fujitsu.com/jp/about/research/article/202405-quantum-simulator-challenge.html
富士通が主催する量子シミュレータ活用のコンペ。企業や大学の若手研究者が技術力を競うイベントである。