HONMA×HUAWEI、本格ゴルフスマートウォッチ『HONMA×HUAWEI WATCH GT 6 Pro』を日本限定発売──国内99%超のコース対応、医療機器承認の心電図機能も

HONMA×HUAWEI、本格ゴルフスマートウォッチ「WATCH GT 6 Pro」日本限定発売──17,000コース対応、医療機器承認の心電図機能搭載 - innovaTopia - (イノベトピア)

華為技術日本株式会社(ファーウェイ・ジャパン)は、株式会社本間ゴルフと共同開発した最新ゴルフスマートウォッチ『HONMA×HUAWEI WATCH GT 6 Pro』を、2025年10月14日(火)より発売する。税込の市場想定価格は52,580円。本製品はグローバルで発表された『HUAWEI WATCH GT 6 Pro』をベースとした日本限定モデルで、家電量販店やECサイト、ファーウェイストア、および全国の本間ゴルフ直営店・公式オンラインショップで取り扱う。

デザインは本間ゴルフの世界観を融合させつつ、ゴルフ機能はファーウェイの上位モデル譲りの高度な機能を搭載。最大21日間(通常使用時、ヘビーユースでは約12日間)持続するロングバッテリー、高い耐傷性を持つサファイアガラスディスプレイ、軽量な航空グレードチタン合金ケース、そして屋外での視認性を高める最大3000ニトの高輝度ディスプレイを備える。ゴルフ機能では、日本のゴルフ場の99%以上をカバーするなど、全世界で17,000以上のコースマップを内蔵。さらに、心電図(ECG)測定機能は、日本の管理医療機器(プログラム医療機器)としての承認を取得している。

From: 文献リンクプロレベルのコースマネジメントが可能な本格ゴルフスマートウォッチ『HONMA×HUAWEI WATCH GT 6 Pro』を10月14日(火)より発売開始

【編集部解説】

老舗ゴルフブランドHONMAと中国テック大手HUAWEIの異色コラボレーションは、単なるブランド提携以上の意味を持っています。本製品は、スマートウォッチが「汎用デバイス」から「専門特化ツール」へと進化する過程を象徴する一例といえるでしょう。

注目すべきは、ゴルフという伝統的なスポーツに対して、どこまで深くテクノロジーが入り込めるかという挑戦です。17,000以上のグローバルコースマップ対応、高低差補正表示、クラブ提案機能など、かつてはプロキャディの経験知に頼っていた領域を、手首のデバイスが担おうとしています。

特筆すべきは、心電図測定機能が日本の医療機器承認を取得している点です。これは単なるフィットネストラッカーではなく、医療的な信頼性を備えたウェアラブルデバイスへの移行を示唆しています。ゴルフという高齢層も多いスポーツにおいて、健康管理機能との統合は実用的な価値を持つでしょう。

一方で、52,580円という価格は、ガーミンなど競合がひしめく専用ゴルフウォッチ市場においてミドル〜ハイエンド帯に位置します。日本限定発売という戦略は、HONMAブランドの国内での高い認知度を活用しつつ、この価格帯での受容性を見極めるための慎重な市場投入と分析できます。この試みが成功すれば、伝統的ブランドと海外テック企業の協業による「専門特化型デバイス」の新たな成功モデルとなるでしょう。

技術的には、L1+L5デュアルバンド測位を含むマルチGNSS(衛星測位システム)対応が、都市部や樹木の多い山間部のゴルフ場でも安定した高精度の位置情報を提供します。これは従来のGPSに比べ、誤差を大幅に低減させる技術です。単なる残り距離の測定精度向上に留まらず、ハザードまでの正確な距離やレイアップポイントの判断など、より高度なコースマネジメントを可能にし、プレー戦略そのものを変えるポテンシャルを秘めています。

【用語解説】

高低差補正表示
打ち上げや打ち下ろしなど、傾斜のあるコースにおいて、実際に打つべき距離を計算して表示する機能。平面距離だけでなく、高低差を考慮した推奨距離を示す。

プログラム医療機器
ソフトウェア単体で医療機器として薬機法の承認を受けたもの。本製品の心電図測定機能は医療機器承認番号30600BZI00035000を取得している。

GPXルートデータ
GPS Exchange Formatの略で、GPS機器間で位置情報を交換するための標準フォーマット。登山やサイクリングなどでルート情報を共有する際に使用される。

HUAWEI TruSense
ファーウェイが開発した健康管理システム。心拍数、血中酸素、皮膚温、睡眠などを総合的にモニタリングし、精度の高い健康分析を行う。

サファイアガラス
モース硬度9の高硬度素材で、ダイヤモンドに次ぐ硬さを持つ。腕時計の風防に使用され、傷がつきにくく耐久性に優れる。

チタン合金
軽量かつ高強度で、耐食性に優れた金属素材。航空機にも使用される航空グレードのものは、特に品質基準が高い。

【参考リンク】

HONMA×HUAWEI WATCH GT 6 Pro 製品ページ(外部)
本製品の詳細スペック、機能説明、購入方法などを掲載した公式製品ページ。3Dコースマップやゴルフ機能の詳細が確認できる。

本間ゴルフ公式サイト(外部)
1959年創業の日本の老舗ゴルフ用品メーカー。酒田工場での熟練職人による「Japan Craft」で知られる。

HUAWEI Japan公式サイト(外部)
ファーウェイ・ジャパンのコンシューマー向け製品情報サイト。スマートウォッチなどの製品ラインナップを掲載。

【参考記事】

プロレベルのコースマネジメントが可能な本格ゴルフスマートウォッチ『HONMA×HUAWEI WATCH GT 6 Pro』を10月14日(火)より発売開始(外部)
華為技術日本株式会社による公式プレスリリース。製品の詳細スペック、機能説明、価格、発売日、取扱店舗などの一次情報を提供。

【編集部後記】

ゴルフとテクノロジーの融合は、スポーツ体験をどこまで変えられるのでしょうか。かつてキャディが担っていた戦略的アドバイスを、手首のデバイスが提供する時代が現実のものとなりつつあります。一方で、テクノロジーに頼ることで失われる感覚や、デジタルデバイスがゴルフの本質的な楽しさに与える影響についても考えさせられます。みなさんは、スポーツにおけるテクノロジーの介入をどこまで受け入れられますか? また、伝統的な日本ブランドと中国テック企業のコラボレーションが示す、これからのものづくりの形について、どのような可能性を感じるでしょうか。ぜひご意見をお聞かせください。

投稿者アバター
Ami
テクノロジーは、もっと私たちの感性に寄り添えるはず。デザイナーとしての経験を活かし、テクノロジーが「美」と「暮らし」をどう豊かにデザインしていくのか、未来のシナリオを描きます。 2児の母として、家族の時間を豊かにするスマートホーム技術に注目する傍ら、実家の美容室のDXを考えるのが密かな楽しみ。読者の皆さんの毎日が、お気に入りのガジェットやサービスで、もっと心ときめくものになるような情報を届けたいです。もちろんMac派!

読み込み中…
advertisements
読み込み中…