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CDCとTruveta、命救うデータ提携で公衆衛生革新へ

Last Updated on 2024-01-24 00:05 by 荒木 啓介

【ダイジェスト】

アメリカの疾病対策センター(CDC)が、新型コロナウイルス(COVID-19)、母子保健、小児医療の研究を目的として、Truveta社との間で実世界データの契約を締結しました。Truvetaは、「データで命を救う」というミッションのもと、30の医療システムが結集したコンソーシアムです。

このパートナーシップにより、CDCの研究者たちは、1億人以上の患者から得られる匿名化された電子健康記録(EHR)データにアクセスできるようになります。これにより、実際の医療現場での経験を総合的かつタイムリーに把握し、新型コロナウイルスの変異株の拡散と影響の理解、ワクチン戦略の策定、ワクチン接種や検査プログラムの有効性の評価、再感染パターンやCOVID-19の長期的な健康影響の研究など、公衆衛生上の重要な課題に取り組むことができます。

さらに、このコラボレーションはCOVID-19にとどまらず、母子保健や小児医療などの重要な分野の研究にも貴重なデータを提供します。妊娠や出産に関する合併症の解明、優れた産前ケアと母子の健康成果の向上、小児期の病気や医療利用の研究を通じて、予防策の策定や小児医療の最適化に役立てることが期待されます。

TruvetaのCEOであるテリー・マイヤーソン氏は、「新型コロナウイルスが私たちの国と世界を襲い始めたとき、より迅速な回答とより良いケアを可能にするためにデータを集結させる目的でTruvetaが設立されました。CDCに規制グレードのデータと強力な分析ツールを提供し、COVIDやその他の主要な公衆衛生上の懸念に関する科学的に厳格な研究を可能にすることは、私たち全員のケアを改善するための一歩です。私たちのユニークなデータがCDCの使命を進めるのに役立つことを光栄に思います」と述べています。

このようなデータの活用は、公衆衛生の分野での新たな洞察をもたらし、疾病の予防や治療戦略の策定に大きく貢献することが期待されています。

【ニュース解説】

アメリカの疾病対策センター(CDC)が、新型コロナウイルス(COVID-19)、母子保健、小児医療の研究を進めるために、Truveta社という企業とデータ利用に関する契約を結びました。Truveta社は、30の医療システムが集まって作られた組織で、「データで命を救う」という目標を掲げています。

この契約により、CDCの研究者たちは、1億人以上の患者の情報が含まれる匿名化された電子健康記録(EHR)にアクセスできるようになります。これによって、新型コロナウイルスの変異株の広がりや影響を理解したり、ワクチンや検査の効果を評価したり、再感染の傾向やCOVID-19の長期的な影響を研究することが可能になります。

また、この研究はCOVID-19だけでなく、母子保健や小児医療にも焦点を当てています。例えば、妊娠や出産時の合併症についての情報を明らかにし、より良い産前ケアや母子の健康を守るための知見を得ることができます。さらに、子どもたちの病気や医療の利用状況に関するデータを分析することで、予防策の策定や小児医療の改善に役立てることが期待されています。

TruvetaのCEO、テリー・マイヤーソン氏は、この契約について、CDCに高品質なデータと分析ツールを提供し、COVID-19だけでなく、他の重要な公衆衛生問題に関する研究を支援することで、全ての人々のケアを改善する一歩となると述べています。

このように、Truveta社とCDCの間で結ばれた契約は、実際の医療データを活用して、疾病の予防や治療に関する新しい知見を得るための重要なステップとなります。これにより、公衆衛生の向上に大きく貢献することが期待されています。

from CDC Awards Truveta Real-World Data Contract to Study COVID, Maternal Health, Pediatric Care.


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