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ChatGPTの進化の歴史を振り返る – OpenAIとサム・アルトマンの挑戦

5/13 ChatGPTとGPT-4に関する新しいアップデートを発表?:今だからこそChatGPTを振り返る - innovaTopia - (イノベトピア)

Last Updated on 2024-05-14 15:11 by TaTsu

ChatGPTとGPT-4新しいアップデート

2024年5月13日午前10時、OpenAIはChatGPTとGPT-4に関する新しいアップデートを発表します。日本時間では14日の早朝2時でしょうか。GPT-5や検索エンジンではないものの、「人々が気に入ると思われる新しいこと」とアルトマン氏が予告し、大きな注目を集めています。この発表は、ChatGPTとGPT-4の新たな可能性を示唆するものであり、AIの未来を大きく変える可能性があります。

ChatGPTの歴史を振り返る

2022年11月30日、OpenAIがChatGPTを一般公開してから、世界は大きく変わりました。ChatGPTは、AIの可能性を大きく広げ、私たちの生活や仕事、そして社会全体に大きな影響を与えています。この記事では、ChatGPTの歴史を振り返りながら、OpenAIとその共同創業者であるサム・アルトマンの歩みをおさらいしてみます。

サム・アルトマンの若き日々

サム・アルトマンは1985年4月22日、イリノイ州シカゴで生まれました。幼少期をミズーリ州セントルイスで過ごし、8歳の時に初めてコンピューターに触れ、プログラミングに興味を持ちました。スタンフォード大学でコンピューターサイエンスを学びましたが、在学中に起業し中退。2005年、大学在学中に位置情報ベースのソーシャルネットワーキングアプリ「Loopt」を創業し、2012年にGreen Dot Corporationに売却しました。

Yコンビネーターでの経験

2011年、アルトマンはスタートアップ支援組織「Yコンビネーター」に参加し、2014年から2019年までYコンビネーターの社長を務めました。この期間、AirbnbDropboxなど多くの有名企業を支援し、スタートアップ界で大きな影響力を持つようになりました。

OpenAIの設立

2015年12月、アルトマンはイーロン・マスクと共にOpenAIを創業し、共同会長に就任しました。OpenAIの目標は、人工知能を人類に利益をもたらす方向で発展させることでした。当初、マスクはOpenAIを非営利のオープンソースの組織とし、人類のためになるAGI(Artificial General Intelligence:汎用人工知能)開発を目指すべきだと考えていました。この理念はOpenAI設立時の基本方針となりました。

GPTシリーズの始まり

OpenAIは2018年6月、言語モデルGPT-1を発表しました。これがGPTシリーズの始まりでしたが、この時点ではまだチャット形式ではありませんでした。2019年、アルトマンはOpenAIのCEOに就任。同年2月、OpenAIはGPT-2を発表しました。GPT-1から大幅に性能が向上しましたが、悪用の恐れからすぐには一般公開されませんでした。

GPT-3の登場

2020年6月、OpenAIはGPT-3を発表しました。1750億のパラメーターを持つ大規模モデルで、テキスト生成能力が飛躍的に向上しました。GPT-3は、自然言語処理の分野で大きな注目を集め、AIの可能性を大きく広げました。

ChatGPTの一般公開

2022年11月30日、GPT-3.5をベースにしたチャットボットとしてChatGPTが一般公開されました。これが現在のChatGPTの原型です。ChatGPTは瞬く間に世界中で話題となり、AIの可能性を大きく広げました。自然な対話、質問応答、文章生成など、幅広い能力を示し、多くの人々を驚かせました。

GPT-4の発表とChatGPTの進化

2023年3月14日、GPT-4が発表され、ChatGPTでも利用可能になりました。テキストだけでなく画像入力にも対応し、文脈理解力や多言語対応が大きく改善されました。GPT-4は、ChatGPTの能力をさらに引き上げ、より高度なタスクにも対応できるようになりました。

年月日サム・アルトマンの経歴OpenAIとChatGPTの変遷
1985年4月22日イリノイ州シカゴで生まれる
2005年スタンフォード大学在学中に「Loopt」を創業
2011年スタートアップ支援組織「Yコンビネーター」に参加
2014年Yコンビネーターの社長に就任
2015年12月イーロン・マスクと共にOpenAIを創業し、共同会長に就任OpenAIの創業。目標は人工知能を人類に利益をもたらす方向で発展させること
2018年6月OpenAIがGPT-1を発表。チャット形式ではない
2019年OpenAIのCEOに就任
2019年2月OpenAIがGPT-2を発表。性能向上したが、悪用の恐れから一般公開されず
2020年6月OpenAIがGPT-3を発表。テキスト生成能力が飛躍的に向上
2022年11月30日GPT-3.5ベースのチャットボットとしてChatGPTが一般公開
2023年3月14日GPT-4が発表され、ChatGPTでも利用可能に。画像入力対応、文脈理解力や多言語対応が改善
2023年10月末OpenAIのCEOを解任されるが、数日後の11月初旬に復帰
2023年11月21日OpenAIのCEOに正式に復帰。取締役会のメンバーにも変更
2024年5月13日ChatGPTとGPT-4に関する新しいアップデートを発表。GPT-5や検索エンジンではないが、「人々が気に入ると思われる新しいこと」とアルトマン氏が予告

OpenAIの営利化とマスクの離脱

OpenAIは当初、非営利の研究機関として設立されましたが、2019年に営利企業へと変貌しました。これにより、イーロン・マスクはOpenAIから離れ、現在は同社やアルトマンCEOを訴えるに至っています。マスクは、OpenAIが当初の理念から逸脱し、利益を追求するようになったと批判しています。

アルトマンのCEO解任と復帰

2023年10月末、アルトマンはOpenAIのCEOを解任されますが、数日後の11月初旬に復帰。11月21日、アルトマンがOpenAIのCEOに正式に復帰し、取締役会のメンバーにも変更がありました。この一連の出来事は、OpenAIの経営をめぐる内部の対立を示唆していると考えられます。

GPT-4 Turboの登場

2024年2月、OpenAIはGPT-4 Turboを公開しました。最大128,000語の長文処理が可能になり、ChatGPT Plusでのみ利用可能となりました。GPT-4 Turboは、より長い文脈を理解し、複雑なタスクにも対応できるようになりました。

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そして5月13日

ざっと振り返りましたがいかがでしょうか?一般公開されたChatGPTを使ってから、まだ1年半しか経っていないことに改めて驚いています。5月13日のアップデート発表は、ChatGPTとGPT-4の新たな可能性を示唆するものであり、AIの未来を占う重要な出来事です。AIの発展はこれまで以上に加速度を増して進化していくのでしょうか、私たちの社会はどのように変化していくのでしょうか。5月13日のアップデートに注目です。

【アップデートした直後の記事がこちらです】
OpenAIがGPT-4oとChatGPTデスクトップ版を発表、AIサービスが大幅進化

【用語解説】

  1. AGI(Artificial General Intelligence):汎用人工知能。人間のような汎用的な知能を持つ人工知能。特化型AIとは異なり、幅広い分野のタスクに対応できる。
  2. Yコンビネーター:シリコンバレーを拠点とするスタートアップ支援組織。初期段階のスタートアップに投資し、メンタリングを提供する。
  3. パラメーター:機械学習モデルの設定値。パラメーター数が多いほど、モデルの表現力が高くなる。

【参考リンク】
OpenAI(外部)

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