クラウドセキュリティ強化への道:トップ11脅威と対策の全貌

[更新]2024年3月7日08:30

クラウドセキュリティの重要性が高まっており、クラウドの脅威に対処するための複数のプロセスと対策方法が提案されている。クラウドの脅威トップ11とそれに対応する10のプロセスが挙げられている。

対策方法として、アイデンティティプログラムの構築、API統合プラットフォームの使用、設定の定期的な監査と変更管理プロセス、クラウドセキュリティアーキテクチャと戦略の設計、ソフトウェア開発ライフサイクル内でのセキュリティの組み込み、サードパーティのセキュリティ検証の自動化、脆弱性管理プログラムの自動化とアセット管理との連携、クラウドデータの漏洩防止のための監査、サーバーレスおよびコンテナ環境のセキュリティ監視、脅威ハンティングへの投資と政府機関との連携が挙げられる。

また、クラウド脅威への対応にはプロセス開発が重要であり、設計とアーキテクチャの文書化、クラウドセキュリティアライアンスのクラウド脅威リストとの関連性が強調されている。

【ニュース解説】

クラウドコンピューティングの利用が増加する中で、そのセキュリティに対する関心も高まっています。クラウドセキュリティアライアンス(CSA)は、クラウド環境における主要な脅威を特定し、「パンデミック11」と名付けました。これらの脅威には、不十分なアイデンティティ管理、不安全なAPI、設定ミス、セキュリティアーキテクチャの欠如、不安全なソフトウェア開発、第三者リソースのセキュリティ問題、システムの脆弱性、誤ったデータ公開、サーバーレスおよびコンテナワークロードの不適切な利用、組織犯罪やハッカーによる攻撃、クラウドストレージからのデータ流出が含まれます。

これらの脅威に対処するために、CSAは10の防御策を提案しています。これには、強固なアイデンティティプログラムの構築、API統合プラットフォームの利用、設定の定期的な監査、クラウドセキュリティアーキテクチャの設計、ソフトウェア開発プロセスにおけるセキュリティの組み込み、第三者リソースのセキュリティ検証の自動化、脆弱性管理プログラムの自動化、データ漏洩防止のための監査、サーバーレスおよびコンテナ環境のセキュリティ監視、脅威ハンティングへの投資と政府機関との連携が含まれます。

これらの対策を実施することで、クラウド環境におけるセキュリティリスクを大幅に軽減することが可能です。しかし、これらの対策を効果的に実施するためには、適切なプロセスの開発と、設計およびアーキテクチャの文書化が不可欠です。これにより、組織はクラウドセキュリティのベストプラクティスに従って、より安全なクラウド環境を構築することができます。

クラウドセキュリティの強化は、単に技術的な問題だけでなく、組織全体の取り組みが必要です。セキュリティはソフトウェア開発の初期段階から考慮されるべきであり、全てのスタッフがセキュリティ意識を持つことが重要です。また、第三者リソースの利用に際しても、そのセキュリティを確認し、適切な管理を行うことが求められます。クラウドセキュリティの取り組みを通じて、組織はデータ漏洩やサイバー攻撃のリスクを減らし、信頼性の高いサービスを提供することができるようになります。

from 10 Essential Processes for Reducing the Top 11 Cloud Risks.


“クラウドセキュリティ強化への道:トップ11脅威と対策の全貌” への1件のコメント

  1. 渡辺 淳のアバター
    渡辺 淳

    クラウドセキュリティの重要性が高まっている現代において、CSAが提案するクラウドの脅威トップ11とそれに対応する10のプロセスは、大変参考になる内容だと思います。特に、私たちITエンジニアにとって、ソフトウェア開発ライフサイクル内でのセキュリティの組み込みは、非常に重要なポイントです。

    開発初期段階からセキュリティを考慮することは、後の段階で発覚するセキュリティ問題を防ぎ、全体的な開発コストの削減にも繋がります。また、クラウドデータの漏洩防止のための監査や、脅威ハンティングへの投資と政府機関との連携など、組織全体でセキュリティ意識を高めることが必要だと感じました。

    サーバーレスやコンテナ環境のセキュリティ監視は、最新の技術トレンドに対応するためにも欠かせない対策です。これらの技術は柔軟性やスケーラビリティを提供しますが、その一方で新たな脅威にも対応しなければならないため、セキュリティ面での注意が必要です。

    最後に、これらの対策を効果的に実施するためには、プロセスの開発と設計・アーキテクチャの文書化が不可

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