一般社団法人DPCA(ドローン撮影クリエイターズ協会)の代表理事上田雄太氏は2025年9月20日、関西初となるドローン相撲イベント「ドローン相撲in京都場所」の開催を発表した。
イベントは2025年10月4日土曜日13時00分から17時00分まで、京都市南区東九条西岩本町10-2 イリアスオフィス3階DPCA本部で開催される。
ドローン相撲はDPCA愛媛松山校が発祥で、直径約2mの土俵内で球体型ドローンを操作し相手を外へ押し出す対戦型競技である。参加対象は15歳以上で、初心者も参加可能であり、機体貸出もある。DPCAは現在全国45拠点でドローンスクールを運営し、60の自治体と防災協定を締結、80の支部法人と連携している。
今回のイベントはドローン人口拡大、若者・女性・子どもたちへの入口づくり、産業人材の育成と防災・教育との接続を目的としている。過去にはテレビ愛媛と四国放送で報道実績がある。
From: PRTIMES【関西初!】京都駅前に”ドローン相撲”登場!教育・防災・エンタメをつなぐ新感覚ドローン競技イベント開催
【編集部解説】
今回のドローン相撲イベントは、単なるエンターテインメントを超えた戦略的な意味を持っています。国土交通省が登録講習機関として認定するDPCAが主催することで、ドローン業界の課題解決に向けた本格的なアプローチとして注目されます。
現在のドローン業界は、国家ライセンス制度の導入により「資格」や「規制」のイメージが先行し、若年層の参入障壁が高くなっています。実際に、操縦技術を継続的に磨く場や気軽に楽しめる環境の不足は深刻な問題となっているのです。
ドローン相撲が持つ技術的価値も見逃せません。参加者の声からは「操作の精度がめちゃくちゃ問われる」「リカバリーや姿勢制御の意識が自然と身につく」といった実践的な技術向上効果が報告されています。これは単純な娯楽ではなく、実用的な操縦スキル向上につながる教育ツールとしての側面を示しています。
社会的インパクトについても考慮すべき点があります。DPCAが全国45拠点、60自治体との防災協定という規模で展開していることから、この競技が防災分野での人材育成にも寄与する可能性があります。特に、災害時におけるドローンオペレーターの技術向上は、実際の救助活動や被害調査の精度向上に直結するでしょう。
一方で、競技化による安全性への配慮も重要です。球体型ドローンを使用することで安全性を確保していますが、今後の普及過程では適切な指導体制の構築が不可欠となります。
長期的視点では、この取り組みがドローン産業全体の底辺拡大につながる可能性があります。特に女性や若年層の参入促進は、将来的な人材不足解決の鍵となるかもしれません。
【用語解説】
ドローン相撲
直径約2mの土俵内で球体型ドローンを操作し、相手機を土俵外に押し出す対戦型競技。DPCA愛媛松山校が発祥で、初心者でも直感的に楽しめるよう設計されている。

国家ライセンス制度
2022年12月に開始されたドローンの操縦に関する国家資格制度。無人航空機操縦者技能証明として一等・二等の区分があり、飛行レベルに応じた技能証明が必要となる。
球体型ドローン
安全性を重視して設計された球形のドローン。プロペラが保護されているため、接触時の怪我のリスクが軽減される。競技用として適している。
登録講習機関
国土交通省が認定する無人航空機操縦者技能証明の講習を実施できる機関。一定の基準を満たした施設・指導員・カリキュラムが必要である。
【参考リンク】
一般社団法人DPCA(ドローン撮影クリエイターズ協会)(外部)
国土交通省認定の登録講習機関として全国45拠点でドローンスクールを運営している
イベント申込サイト(Peatix)(外部)
ドローン相撲in京都場所の詳細情報と参加申込が可能、機体貸出完備
日本ドローン相撲協会(外部)
ドローン相撲の公式組織として全国の支部大会を統括、競技ルール詳細情報を提供
【参考動画】
テレビ愛媛公式チャンネル – ドローン相撲松山場所
愛媛での開催模様を報じたニュース映像。実際の競技の様子と参加者インタビューが収録されている。
四国放送公式チャンネル – ドローン相撲特集
ドローン相撲の考案背景と競技の魅力を詳しく紹介した報道番組。横綱を目指す参加者の熱戦ぶりが伝えられている。
【参考記事】
関西初のドローン相撲が京都駅前に登場、教育とエンタメが融合(外部)
第三者メディアによる客観的な報道記事、イベントの社会的意義と教育効果を分析
ドローンをもっと身近に♪ 9月13日 ドローン相撲 京都場所 開催!(外部)
過去開催実績の詳細レポート、参加費2,000円定員6名での開催実績を記録
【編集部後記】
ドローンの世界にこんなユニークな競技があるなんて驚きませんか?私自身も「相撲」と「ドローン」の組み合わせに最初は驚きましたが、実際に調べてみると奥深い世界が広がっていました。
もしかしたら、みなさんの中にも「ドローンって難しそう」「資格がないと触れない」と思っている方がいらっしゃるかもしれません。でも、このドローン相撲は機体貸出もあり、15歳以上なら誰でも参加可能なんです。
読者のみなさんは、こうした新しい形の競技やドローンの活用法についてどう感じますか?また、もしお近くで開催されたら参加してみたいと思いますか?きっと想像以上に熱中してしまうかもしれませんね。