Last Updated on 2024-06-04 10:46 by 荒木 啓介
Journey to FoundationはIsaac AsimovのSFブックシリーズを基にしたストーリー重視のアドベンチャーゲームで、Archiact Interactiveによって開発された。このゲームはVR対応であり、Quest、PSVR 2、PC VR、Picoでプレイ可能で、2023年に$39.99でリリースされた。ゲームは6つの章から成り、線形なスペースを進みながらキャラクターとの会話、パズル解決、敵との戦闘が行われる。プレイヤーの選択がストーリーに影響を与え、メンタルパワーを使った会話や戦闘が特徴だが、メカニックやプレゼンテーションには改善の余地があるとされる。探索要素は少なく、目的地への指示が常に表示される。ゲームの環境やパズルには問題点があり、不満が生じることもあるが、ストーリーやキャラクターとの会話は魅力的で、多くのプレイヤーを引き込む。VR体験は比較的ゆっくり進行し、プレイヤーは支配手の選択、身長やホルスターの位置の調整、移動方法の選択が可能である。ゲームは5つ星評価システムを使用し、賛否が分かれるが、ストーリーの魅力やプレイヤーの選択の重要性が評価されている。
【ニュース解説】
Isaac AsimovのSFブックシリーズを基にした『Journey to Foundation』は、VRアドベンチャーゲームの新たな地平を開く試みとして注目されています。このゲームは、プレイヤーが主人公Wardの視点を通じて、銀河系をまたにかけた複雑な対立に巻き込まれる物語を体験します。特に、プレイヤーの選択が物語の展開に直接影響を与える点が、このゲームの大きな特徴です。
しかし、ゲームのメカニクスやプレゼンテーションにはいくつかの問題点が指摘されています。例えば、探索要素の少なさや、環境のデザイン、パズルの単調さなどが挙げられます。これらの問題は、VRゲームとしての没入感を損なう要因となっているようです。
それでも、『Journey to Foundation』のストーリーとキャラクターは非常に魅力的であり、プレイヤーをゲームの世界に引き込む力を持っています。特に、キャラクターとの会話を通じて展開される物語は、プレイヤーの選択によって異なる結末を迎えるため、再プレイの価値も高いです。
このゲームのもう一つの特徴は、メンタルパワーを使った会話や戦闘です。これにより、従来のVRゲームにはない新しい体験を提供していますが、このメカニックがゲーム全体の流れにおいてやや単調に感じられることもあります。それでも、この能力を使ってNPCとの会話を有利に進めたり、敵を巧みにかわしたりすることは、VRならではの醍醐味を味わえる瞬間です。
『Journey to Foundation』は、VRゲームの可能性を広げる野心的な作品でありながら、いくつかの技術的な課題も抱えています。これらの課題を乗り越えることができれば、VRゲームの新たなスタンダードとなる可能性を秘めています。また、このゲームは、VR技術の進化と共に、より深い物語の体験や、プレイヤーの選択がより重要な役割を果たすゲームの開発への道を示しています。
最終的に、『Journey to Foundation』は、そのストーリーとキャラクターによって、VRゲームの新たな地平を切り開く試みとして評価されるべき作品です。VR技術の進化に伴い、今後このようなストーリー重視のゲームがさらに増えていくことが期待されます。
from Journey To Foundation Review: An Ambitious VR Time Capsule.
