OSCAL TANK 1|20,000mAhバッテリー搭載の5Gタフネススマホが日本上陸

[更新]2025年11月10日07:27

OSCAL TANK 1|20,000mAhバッテリー搭載の5Gタフネススマホが日本上陸 - innovaTopia - (イノベトピア)

OSCALは5Gタフネススマートフォンのフラッグシップモデル「TANK 1」を2025年11月8日よりAmazonで発売した。48GB(16GB+32GB拡張)+512GBモデルを発売記念特別価格として13%OFFの税込65,900円(通常価格75,900円)で提供する。

 - innovaTopia - (イノベトピア)

TANK 1は20,000mAhバッテリー、6.78インチ2.4Kディスプレイ、170ルーメンデュアルビームLEDライト、64MPメイン+50MPフロント+20MP赤外線ナイトビジョンカメラ、MediaTek Dimensity 7050、最大48GB RAM、512GBストレージを搭載する。

 - innovaTopia - (イノベトピア)

IP68/IP69K防水防塵、MIL-STD-810H準拠で、55W有線・ドックターボ充電、120Hzリフレッシュレート、2.01インチサブディスプレイ、4K動画撮影、WiFi 6に対応する。DokeOS 4.2(Android 15ベース)とDoke AIスイートを搭載し、最大3年間のAndroidアップデート保証を提供する。

From: 文献リンクAmazon新登場|OSCALのフラッグシップスマートフォンTANK 1 ― 過酷な環境でも頼れる次世代5Gタフネス機

【編集部解説】

OSCAL TANK 1は、タフネススマートフォン市場において注目すべき複数の技術的挑戦を体現した製品です。最大の特徴である20,000mAhという大容量バッテリーは、一般的なフラッグシップスマートフォンの約5倍に相当し、電源確保が困難な環境での長時間運用を可能にします。

このバッテリー容量は、建設現場や災害救助、長期間のアウトドア活動など、電源へのアクセスが制限される状況で真価を発揮するでしょう。待機時間1,080時間(約45日間)という仕様は、緊急時の通信手段として極めて重要な意味を持ちます。

搭載されているMediaTek Dimensity 7050は、6nmプロセスで製造されたミッドレンジ向けチップセットで、AnTuTuスコアは公式サイトによると約60.1万点を記録しています。またメーカー公称値は最大2.4GHzと記載されており、2つのArm Cortex-A78コアと6つのCortex-A55コア、Mali-G68 GPUの組み合わせにより、日常的なタスクから中程度のゲーミングまで対応可能な性能を備えています。

タフネススマートフォン市場は、2024年から2029年にかけてCAGR 4.5%で成長すると予測されており、特に5G対応モデルへの需要が高まっています。建設業、製造業、物流、エネルギー産業など、過酷な環境下での作業が求められる分野での採用が加速しており、日本国内でも京セラ、パナソニックなどが業務用タフネススマホを展開しています。

一方で、20,000mAhという超大容量リチウムイオンバッテリーの搭載には、安全性への配慮が不可欠です。バッテリーの品質管理、過充電防止機構、熱管理システムなど、多層的な安全対策が求められます。特に落下や衝撃に晒される可能性が高いタフネス端末では、バッテリーの物理的保護が重要になります。また、公式スペックによると重量は640g、厚みは29.5mmに達し、一般的なスマートフォンの約3倍の重さがある点にも留意が必要です。

TANK 1は、170ルーメンのLEDライトや赤外線ナイトビジョンカメラなど、業務用途を意識した機能を搭載しており、単なる堅牢性だけでなく、現場での実用性を追求した設計となっています。DokeOS 4.2(Android 15ベース)とAI機能の統合により、データ分析や画像処理など、現場での意思決定支援ツールとしての活用も期待されます。

【用語解説】

MIL-STD-810H
米国国防総省が定める環境試験規格の最新版(2019年改訂)である。極端な温度、衝撃、振動、湿度、塩霧、気圧変化など25種類以上の環境ストレステストを定義し、軍用機器の耐久性を評価する基準として用いられる。

IP68/IP69K
防塵防水性能を示す国際規格である。IP68は完全防塵(6)かつ水没に対する保護(8)を意味し、通常1メートル以上の深さで30分以上の浸水に耐える。IP69Kはさらに高圧・高温の水流(最大1450psi、80°C)に対する保護を示し、過酷な洗浄作業にも耐える最高レベルの防水性能である。

MediaTek Dimensity 7050
MediaTekが開発した6nmプロセスのミッドレンジ向け5G対応SoCである。2基のArm Cortex-A78コア(最大2.4GHz)と6基のCortex-A55コア(2.0GHz)、Mali-G68 MC4 GPUを搭載し、200MPカメラや4K HDR動画撮影に対応する。

DokeOS
BlackviewおよびOSCALのAndroid端末に搭載される独自カスタムUIである。現行バージョンのDokeOS 4.0はAndroid 14ベースで、マルチテックメモや子供モード、PCモードなどの独自機能を搭載する。

【参考リンク】

OSCAL公式サイト(外部)
2021年設立のスマートデバイスブランド。タフネス端末、タブレット、ポータブル電源などを展開。

MediaTek Dimensity 7050製品ページ(外部)
Dimensity 7050の公式ページ。CPU、GPU、カメラ機能などの詳細仕様を掲載。

【参考記事】

MediaTek Dimensity 7050: specs and benchmarks(外部)
Dimensity 7050の詳細スペックとベンチマークスコアを掲載している。

MIL-STD-810H explained: methods, applications, and benefits(外部)
MIL-STD-810H規格の内容、25種類以上の試験項目や重要性を解説。

IP68 vs IP69K: what’s the difference?(外部)
IP68とIP69Kの防水防塵規格の違いを詳しく解説している記事。

【編集部後記】

日常で使うスマートフォンを選ぶとき、多くの方はデザインやカメラ性能、軽さに注目されるのではないでしょうか。でも、もし「壊れるかも」という不安から解放されたら、スマホとの付き合い方はどう変わるでしょうか。

アウトドアでも現場作業でも、あるいは災害時の備えとしても、タフネススマホが持つ「安心感」は新しい可能性を開いてくれるかもしれません。私自身、家族の安全を守るツールとしてのスマートフォンの在り方を考えさせられます。皆さんなら、このような超大容量バッテリーや堅牢性を、どんな場面で活かしたいと思われますか。

投稿者アバター
omote
デザイン、ライティング、Web制作を行っています。AI分野と、ワクワクするような進化を遂げるロボティクス分野について関心を持っています。AIについては私自身子を持つ親として、技術や芸術、または精神面におけるAIと人との共存について、読者の皆さんと共に学び、考えていけたらと思っています。

読み込み中…
advertisements
読み込み中…