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iPhone 16e/AirとiOS26がドコモ3G停波で通信トラブル-IIJmioが注意喚起、他MVNOも影響の恐れ

[更新]2026年1月23日

IIJは2026年1月20日、NTTドコモの3G(FOMA)サービス終了に伴い、特定のApple製端末で通信障害が発生する可能性を発表した。

影響を受けるのはIIJmioのドコモ網を利用する5G非対応のデータ通信専用eSIMなどで、2026年3月1日から3月31日の間はiPhone 16eとiPhone Airが3G網に誤接続し4G通信ができなくなる可能性がある。

また4月1日以降はiOS26以降を搭載する全てのiPhoneで、再起動時などに4G接続に1~2分程度かかる可能性がある。

対象サービスはギガプランのデータ通信専用eSIM、データプランゼロ(eSIM)、mio IoTサービス、Japan Travel SIMなど。音声通話機能付きSIMやSMS機能付きSIM、5G対応プランは影響を受けない。

IIJは現在、問題の解消可否について調査中としている。

From: 文献リンクNTTドコモ 3G(FOMA)サービス終了に伴う一部Apple社製端末への影響について

【編集部解説】

NTTドコモが2026年3月31日に予定している3G(FOMA)サービス終了を控え、MVNO事業者のIIJが注目すべき技術的課題を明らかにしました。

この問題の特異性は、3Gサービスそのものの終了ではなく、4G対応端末が3G停波の前後で正常に機能しなくなるという点にあります。通常、4G対応のiPhoneであれば3G停波の影響を受けないはずですが、IIJの動作確認試験によって予期せぬ挙動が発見されました。

技術的な背景として、iPhone 16eにはAppleが自社開発した初のセルラーモデム「Apple C1」が搭載されています。これまでiPhoneはQualcomm製のモデムチップを使用していましたが、Appleは独自開発に舵を切りました。この新型モデムと、2025年9月にリリースされたiOS26との組み合わせが、3G停波という環境変化に対して予期しない動作を引き起こしている可能性があります。

特に注目すべきは、影響を受けるのが5G非対応のデータ通信専用eSIMという特殊な構成に限定されている点です。音声通話機能付きSIMや5G対応プランでは問題が発生しないことから、ネットワークへの接続制御の優先順位やフォールバック処理に何らかの課題があると推測されます。

3G停波前の2026年3月には端末が誤って3G網に接続しようとし、停波後の4月以降は接続確立に時間がかかるという時系列的な変化も興味深い点です。これは端末が利用可能なネットワークを探索する際の動作ロジックが、3Gの存在を前提としている可能性を示唆しています。

日本では既にauが2022年3月、ソフトバンクが2024年4月に3G停波を完了していますが、同様の問題は報告されていません。これはドコモ網特有の設定や、IIJが提供する特殊なeSIM構成、あるいはiPhone 16e/Airの新型モデムとiOS26の組み合わせという複数の要因が重なった結果と考えられます。

重要な点として、現段階でIIJ以外のドコモ系MVNO(イオンモバイル、mineo、LIBMO、OCNモバイルONEなど)からは同様の問題報告がありませんが、これは影響がないということではなく、まだ詳細な動作確認試験を実施していない、あるいは結果を公表していない可能性があります。同じドコモ網を利用する他のMVNOユーザーも、特に5G非対応のデータ通信専用プランを利用している場合は注意が必要です。

IIJは現在、問題の解消可否について調査中としていますが、技術的な解決策としては、iOSのアップデートによる接続ロジックの修正、キャリア設定の更新、あるいは場合によってはAppleとの協力による根本的な対処が必要になる可能性があります。

ユーザーへの影響としては、機内モードのON/OFF切替で一時的に改善できる可能性があるものの、根本的な解決には時間がかかる可能性があります。3G停波という通信インフラの大きな転換点において、最新技術と既存システムの相互作用が思わぬ課題を生み出す事例として、業界全体が注目すべき事案と言えるでしょう。

【用語解説】

3G(FOMA)
第3世代移動通信システム。NTTドコモでは「FOMA」の名称で2001年からサービスを提供してきたが、4G・5Gの普及により2026年3月31日に終了予定。

4G LTE(Xi)
第4世代移動通信システム。3Gより高速なデータ通信が可能。NTTドコモでは「Xi(クロッシィ)」の名称で提供している。

VoLTE(ボルテ)
Voice over LTEの略。4G LTE回線を使った音声通話技術。従来の3G回線での通話に比べて高音質で、接続も高速。

eSIM(イーシム)
端末に内蔵された本体一体型のSIM。物理的なSIMカードの差し替えが不要で、オンラインで通信事業者の切り替えが可能。

MVNO(仮想移動体通信事業者)
Mobile Virtual Network Operatorの略。大手キャリアから回線を借りて通信サービスを提供する事業者。格安SIMとも呼ばれる。

Apple C1
Appleが自社開発した初のセルラーモデムチップ。iPhone 16eに搭載されており、従来使用していたQualcomm製から自社製に移行した。

iOS26
2025年9月15日にリリースされたiPhoneの最新オペレーティングシステム。従来の連番方式から年号に合わせた命名に変更された。

停波
電波の送信を停止すること。3G停波とは、3G通信サービスの電波送信を完全に終了することを指す。

【参考リンク】

IIJmio公式サイト(外部)
株式会社インターネットイニシアティブが提供するMVNOサービス。ドコモ網とau網を利用した格安SIMを提供している。

NTTドコモ「FOMA」および「iモード」サービス終了のご案内(外部)
2026年3月31日に終了予定の3Gサービス(FOMA)とiモードに関するドコモ公式の案内ページ。影響を受ける端末や料金プランの詳細を掲載。

Apple公式サイト – iPhone 16e(外部)
2025年2月28日に発売されたiPhone 16eの公式情報。A18チップと自社開発のセルラーモデム「Apple C1」を搭載。

Apple公式サイト – iOS 26(外部)
2025年9月15日にリリースされたiOS 26の公式情報。新デザイン言語「Liquid Glass」やApple Intelligenceの強化が特徴。

【参考記事】

IIJmio、ドコモ3G停波で一部のSIMとiPhoneで3月以降に問題発生の可能性を報告 – 週刊アスキー(外部)
IIJmioがドコモ3G停波に伴う特定端末での通信問題を報告。iPhone 16e/Airとデータ専用eSIMの組み合わせで影響が出る可能性を指摘。

IIJmio、ドコモのFOMA/3G停波に関しユーザーへ案内――4G対応でも音声通話できない機種も – ケータイ Watch(外部)
ドコモ3G停波に伴うIIJmioの対応について詳報。4G対応端末でもVoLTE非対応機種は音声通話ができなくなることを解説。

「FOMA」および「iモード」サービス終了のご案内 | お知らせ | NTTドコモ(外部)
NTTドコモによる3Gサービス終了の公式案内。2026年3月31日の停波予定日や影響を受ける料金プラン、端末の詳細を掲載。

Apple、iPhone 16eを発表:iPhone 16ファミリーのパワフルな新メンバー – Apple (日本)(外部)
Appleが2025年2月19日に発表したiPhone 16eのプレスリリース。自社開発のセルラーモデム「Apple C1」搭載が大きな特徴として紹介。

iOS 26 – Wikipedia(外部)
iOS 26の概要と新機能をまとめた記事。2025年9月15日リリース、対応端末はiPhone 11以降、新デザイン言語「Liquid Glass」の採用などを解説。

【編集部後記】

3G停波は単なる古い技術の終了ではなく、最新のiPhoneでも予期せぬ影響を受ける可能性があることが明らかになりました。特にMVNOのデータ専用eSIMをご利用の方は、ご自身の契約内容を一度確認されることをおすすめします。IIJだけでなく、他のドコモ系MVNOでも同様の問題が潜んでいる可能性があります。私たちinnovaTopiaでは、このような通信インフラの転換期における課題を引き続き注視し、情報をお届けしてまいります。

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Satsuki
テクノロジーと民主主義、自由、人権の交差点で記事を執筆しています。 データドリブンな分析が信条。具体的な数字と事実で、技術の影響を可視化します。 しかし、データだけでは語りません。技術開発者の倫理的ジレンマ、被害者の痛み、政策決定者の責任——それぞれの立場への想像力を持ちながら、常に「人間の尊厳」を軸に据えて執筆しています。 日々勉強中です。謙虚に学び続けながら、皆さんと一緒に、テクノロジーと人間の共進化の道を探っていきたいと思います。

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