JANOG58 Meeting(松山、愛媛県)が2026年7月15日~2026年7月17日の日程で開かれた。今回は、とあるブース出展者(JANOG実行委員会・ホスト側ではない)がノベルティとして技適マークのないBluetoothスピーカーを配布していたことが参加者からの指摘で判明し、公式から使用停止の勧告が出る事件があった。ミーティングの内容、事件の両面を実地レポとして報告する。
暑い会場、熱いプログラム・BoF
松山空港に降り立ち、最初に感じたのは夏の厳しい暑さでした。空港から市街地へ向かい、会場に到着すると、今度は参加者たちの熱気が待っていました。
私は、非営利団体や個人によるAS運用について意見を交わすBoFに参加しました。会場には多くの参加者が集まり、予定された時間だけでは足りないと感じられるほど、活発に言葉が交わされていました。正式なプログラムだけでなく、参加者自身が課題や経験を持ち寄って議論する場にも、JANOGらしい活気が表れていました。
技適なしBluetoothスピーカー事件
とあるIPアドレスリース企業(IPアドレスを大量に保有し、貸し出す事業)のブースにて、参加者から配布されているノベルティのBluetoothスピーカーが技適マークが付いていないという指摘がありました。これはホスト・実行委員会に伝わり、公式に声明を出す事態にまで拡大しました。
Bluetoothは電波を使う技術であるため、日本国内で合法に使用するためには、技適の認定を受け、そのマークを表示するものを使う必要があります。インフラ技術者が集まる会議で非適合品を配布したところ、たちまちそれは見抜かれてしまったというわけです。
また、そのブースの出展者自体に対し、接続性を提供するのではなく単にIPアドレスを貸し出すというのは、APNIC/JPNICのポリシーでは実質禁止されるなど、グレーな業態だという声も参加者の一部からありました。AfriNICのスキャンダルやAPNIC理事選での攻防を思い出した参加者もいました。
会場でのあれこれ
盛り上がった会場、ラジオ体操(初の試み)
会場は盛り上がり、みかんジュースの蛇口が設置されるなど、愛媛/松山色が強い実施となりました。また、今回は近接する道後温泉にてラジオ体操を毎朝(16日~18日土曜まで3日間)実施するなど新しい取り組みもありました。
帰宅を阻む最終日の予讃線運転見合わせ
JR予讃線(JR四国)伊予三芳―伊予桜井間で2026年7月17日のJANOG58最終日、レールがゆがんでいるのを走行した運転士が異音により発見し、運転が見合わせとなる事態が発生しました。これにより、特に関西・中国・香川エリアからの参加者の中には帰宅が危ぶまれるという発言も見られましたが、最終的に復帰しました。
和室でのプログラム・休憩所としての提供
JANOGかるたのプログラムは、和室で開催され、また休憩所として電源つきの和室が提供されるなど、珍しい試みもありました。
野球拳で盛り上がった懇親会
懇親会では(16日夜・ANAクラウンプラザ松山)、地元にゆかりの深い「野球拳」大会が開かれ、盛り上がりました。また、愛媛県副知事と松山市長が来賓として発言しました。
【編集部後記】
7月の松山では、会場への移動や屋外で過ごすわずかな時間にも、厳しい暑さを感じました。喫煙所も屋外に設けられていたため、私にとっては文字どおり暑さとの戦いでもありました。一方、会場内では参加者同士の会話や議論にも熱がこもっており、松山の気候とJANOG58の雰囲気が重なって感じられる3日間でした。
会場では、所属するASの番号を記したTシャツ姿の参加者を何人も見かけました。私が運用に携わる「AS63806 Menhera®」でも、いつか同様のTシャツを作ってみたいと思います。
今回はブースラリーにも参加し、各ブースを回った末に、JR四国の「松山駅」をデザインしたタオルをいただきました。こうした記念品や会場での偶然の出会いも、オンライン配信だけでは得られない、現地参加ならではの思い出となりました。
松山という都市規模は小さくはないものの、JANOGという全国規模のイベントが3日間にわたって開かれることにより、路面電車や最大の繁華街である大街道アーケードにJANOGの横断幕が掲げられ、道後温泉でも広場を使ってJANOGラジオ体操(権利者のかんぽ生命に申請済みとのこと)を朝行うなど、松山をネットワーク技術者が3日間「ジャック」した印象がありました。
参加者の構成としては、香川県が上位に上がるなど、近隣からの参加者が増え、JANOG59福井(次回)の紹介、そしてJANOG60(次々回)が沖縄で開かれることが発表されました。
大都市圏から行きやすいとはいえない場所での開催としては、極めて盛り上がった回だと私は思いました。次回以降も楽しみです。
来週、具体的な会議の内容などに関する現地レポ続編を出しますのでご期待ください。


















