Appleは9月9日にApple Parkで「Awe dropping」イベントを開催し、Apple Watch Series 11を中心とした新しいスマートウォッチラインナップを発表する予定である。
MacRumorsがiOS 26パブリックベータから発見した画像により、Apple Watch Ultra 3の存在も明らかになった。BloombergのMark Gurmanによると、次世代SEモデルも登場する可能性がある。
予約注文は9月12日、発売開始は9月19日になると予想される。現行のSeries 10は399ドル、Ultra 2は799ドルからとなっている。Series 11はSeries 10のスリムでフラットエッジなデザイン(42mmと46mm)を維持し、AppleとCorningのパートナーシップにより米国製ガラスを採用する。Ultra 3は422×514ピクセル解像度のディスプレイを搭載し、Ultra 2の410×502ピクセルから向上する。
プロセッサーはS11チップを搭載予定で、Ultra 3には衛星接続と5G RedCap対応が追加される見込みである。watchOS 26では「Liquid Glass」デザインとAI搭載のWorkout Buddyが導入される。血圧測定機能の搭載も噂されているが、実装時期は不明である。
From: The Next Apple Watch Series 11 Has a Release Date and a Few Surprises
【編集部解説】
9月9日のAppleイベントを前に、Apple Watch Series 11の全貌が見えてきました。今回のアップデートは、表面的な進化だけでなく、ウェアラブルデバイスの根本的な可能性を広げる重要な転換点となりそうです。
watchOS 26で導入される「Liquid Glass」デザインは、単なる見た目の変化ではありません。visionOSから継承されたこのデザイン言語は、Appleエコシステム全体の統一感を高め、将来的な複合現実体験への橋渡しとしての意味合いを持っています。透明感のある立体的なインターフェースは、限られた画面スペースをより効率的に活用できるでしょう。
最も注目すべきは、Ultra 3で実現される衛星通信機能です。これまでの「Wi-Fiや携帯電話圏内での使用」という制約から解放され、真の意味での「どこでも使える」ウェアラブルデバイスへと進化します。登山者や僻地で作業する人々にとって、この機能は文字通り「命綱」となる可能性があります。
血圧モニタリング機能については、技術的な課題が続いているようですが、その実現がもたらすインパクトは計り知れません。高血圧は「サイレントキラー」と呼ばれ、WHO統計によると、世界の死因の約13%を占めるとされています。手首で継続的な血圧監視が可能になれば、早期発見・予防医療の領域で革命的な変化をもたらすでしょう。
AppleとCorningのパートナーシップによる米国産ガラスの採用は、地政学的リスクを回避する戦略的な動きでもあります。サプライチェーンの国内回帰により、修理の迅速化と品質の安定化が期待できます。
一方で、AI搭載のWorkout Buddyは、より強力なS11チップと連携して実現される機能です。しかし、この機能は新しいiPhoneとのペアリングが必要で、旧モデルユーザーには恩恵が限定される可能性があります。Appleの製品エコシステム戦略の強化が、同時に買い替え圧力を高める側面もあるのです。
Project Mulberryによる「Health Plus」アプリの開発は、Appleの健康分野への本格参入を示しています。しかし、医療データの扱いには慎重さが求められ、規制当局との調整や精度の確保が重要な課題となるでしょう。特に日本では薬機法等の制約があり、海外と同等の機能が利用できない可能性も考慮すべきです。
今回のアップデートで最も革新的なのは、ウェアラブルデバイスが「スマートフォンの付属品」から「独立した通信デバイス」への転換を始めることです。衛星通信と5G RedCap対応により、Apple Watchは真の意味でのスタンドアロンデバイスとしての地位を確立する第一歩を踏み出します。
【用語解説】
Liquid Glass
Apple独自の新しいデザイン言語で、ガラスのような透明感と立体感を持つインターフェース素材。visionOSから継承され、光の屈折や動きに反応する動的な表現が特徴である。
5G RedCap
5G技術の一種で「Reduced Capability」の略。低消費電力でウェアラブルデバイスに最適化された通信規格である。
LTPO
Low Temperature Polycrystalline Oxideの略。消費電力を抑えながら可変リフレッシュレートを実現するディスプレイ技術である。
S11チップ
Apple Watchに搭載される予定の次世代プロセッサー。従来のSシリーズから性能向上とAI機能の強化が期待される。
Project Mulberry
Appleが開発中のHealthアプリ刷新プロジェクトのコードネーム。AI搭載の健康コーチング機能を統合予定である。
血圧モニタリング
手首での連続的な血圧測定機能。技術的課題により実装時期は未定だが、予防医療の分野で大きな意義を持つ。
【参考リンク】
Apple(日本)(外部)
Apple製品の総合情報サイト。iPhone、iPad、Apple Watch、Mac等の最新情報や購入が可能。
CNET(外部)
米国の大手テクノロジーメディア。Apple製品の詳細なレビューや最新ニュースを提供する信頼性の高い情報源。
MacRumors(外部)
Apple製品専門の情報サイト。リーク情報や詳細な技術解説で定評があり、開発者コミュニティからも信頼される。
Bloomberg(外部)
世界的な経済・金融メディア。Mark Gurmanによる精度の高いApple関連レポートで知られる。
【参考動画】
【参考記事】
Apple Watch Ultra 3 Just Weeks Away: Eight Reasons to Upgrade – MacRumors(外部)
Ultra 3の解像度が422×514ピクセル(Ultra 2の410×502から向上)に。より省電力なLTPOディスプレイと改良されたバッテリー性能が期待される。
Apple Watch Blood Pressure Feature Hits More Snags – MacRumors(外部)
Appleが血圧モニタリング機能をテスト中だが技術的課題に直面。OmronやMed-Watchは既に手首での血圧測定を実現している。
Apple Announces watchOS 26 With Liquid Glass Design – MacRumors(外部)
watchOS 26でLiquid Glassデザインを導入。透明感のあるインターフェースでvisionOSとの統一感を実現。AI搭載のWorkout Buddy機能も追加。
Apple AI Health Coach Could Be Coming in 2026 – CNET(外部)
Project MulberryによるHealth Plusアプリが2026年のiOS 19で登場予定。AI搭載の健康コーチング機能でGarminやFitbitの有料サービスに対抗。
【編集部後記】
Apple Watch Series 11の発表を前に、皆さんはどのような機能を最も期待されているでしょうか。特に血圧測定機能については、技術的な課題があるようですが、実現すれば私たちの健康管理が大きく変わりそうですね。
現在使用されているスマートウォッチは、日々の活動をどのように変えているでしょうか。また、衛星通信機能が搭載されれば、どのような場面で活用したいとお考えですか。
皆さんの体験や期待を、ぜひSNSで教えていただけると嬉しいです。これからのウェアラブル技術の進化について、一緒に考えていければと思います。