Last Updated on 2024-08-22 07:58 by admin
Midjourneyは2024年8月21日、ウェブサイトを一般公開し、新規ユーザーに25枚の無料AI画像生成を提供すると発表した。これまでDiscordやアルファ版ウェブサイトに限定されていたサービスが、より広範なユーザーに開放される。
新規ユーザーはGoogleアカウントまたはDiscordアカウントで登録可能で、画像生成時にはテキストプロンプトの入力や、スタイル化、奇抜さ、多様性などの設定調整が可能となる。
既存ユーザーには、過去に生成した画像の履歴を維持するためにDiscordアカウントでのログインが推奨されている。
この動きは、Elon Musk率いるxAIのGrok 2やIdeogram 2など、競合他社からの圧力が高まる中で行われた。
Midjourneyは現在、著作権侵害の疑いで訴訟を抱えており、この訴訟は現在発見段階に進んでいる。
from:Midjourney opens website to all users, offering 25 free AI image generations
【編集部解説】
Midjourneyが一般ユーザー向けにウェブサイトを開放したことは、AIイメージ生成の世界に大きな変化をもたらす出来事です。これまでDiscordを介してのみアクセス可能だったサービスが、より広範なユーザーに開放されることで、クリエイティブな表現の可能性が大きく広がると考えられます。
この動きは、AI画像生成技術の民主化を促進する重要なステップと言えるでしょう。25枚の無料生成枠を提供することで、多くの人々がAI画像生成の可能性を体験できるようになります。これは、アーティストやデザイナーだけでなく、一般のユーザーにとっても創造性を発揮する新たな手段となるかもしれません。
一方で、このサービスの拡大には潜在的なリスクも存在します。著作権侵害の問題は依然として大きな課題であり、Midjourneyが現在直面している訴訟は、AI画像生成技術の法的・倫理的側面に関する重要な先例となる可能性があります。
また、AI生成画像の品質向上と普及は、プロのアーティストやデザイナーの仕事にも影響を与える可能性があります。クリエイティブ産業全体が、この技術をどのように取り入れ、共存していくかが今後の課題となるでしょう。
長期的な視点では、このような技術の進歩が人間の創造性をどのように拡張し、あるいは変容させていくのか、注目に値します。AIと人間の協働による新たな表現の可能性が開かれる一方で、「本物の」人間の創造性の価値がより重要視される可能性もあります。
Midjourneyの一般公開は、AI技術と創造性の関係性について、私たちに多くの問いを投げかけています。この技術がもたらす可能性と課題を慎重に見極めながら、より豊かな創造的環境を築いていくことが重要だと言えるでしょう。