PixVerseは2024年10月29日にバージョン3(V3)をリリースしました。
今回のアップデートにより、動画生成機能が大幅に向上し、ユーザーにとってさらに魅力的なコンテンツ制作が可能となりました。
この記事では、PixVerse V3の新機能や技術的な基盤、開発元について詳しく解説し、実際に使用してみた体験(さわりだけ)を交えてご紹介します。
PixVerseの概要
PixVerseは、静止画像やテキストから高度な動画コンテンツを生成するAIプラットフォームです。特に「Character-to-Video」機能を搭載しており、ユーザーは自分のキャラクターが物語を語る動画を簡単に作成できます。この機能により、視覚的なストーリーテリングが実現し、クリエイティブな表現の幅が大幅に広がります。
PixVerse V3の新機能
リップシンク機能
PixVerse V3では、キャラクターがセリフを話す様子をリアルに表現できるリップシンク機能が追加されました。この機能により、キャラクターの口の動きが音声に同期し、より自然な動画を制作することが可能となりました。
動画延長機能
新たに追加された動画延長機能は、生成した動画に対して追加のプロンプトを入力することで、ストーリーをスムーズにつなげることができます。この機能は、連続したエピソードや長編の物語を作成する際に非常に便利です。
マルチモーダル生成
PixVerse V3は、テキストや画像などの多様な入力形式に対応したマルチモーダル生成機能を強化しました。これにより、ユーザーは複数のメディアを組み合わせて、より複雑で魅力的な動画コンテンツを作成できるようになりました。
イベント
PixVerse V3には、季節やイベントに合わせた専用の動画特效が追加されています。例えば、ハロウィン限定の魔法使いの帽子や僵尸化エフェクトなど、ユーザーがテーマに沿ったユニークな動画を作成できるようになりました。
技術的な基盤
PixVerseは、最先端のAI技術を基盤に構築されています。特に、静止画像から動きを再現するためにトレーニングされた高度なAIモデルを採用しており、リアルで自然な動画生成が可能です。
JST-1モデル
PixVerseでは、物理理解を備えたビデオ3D基盤モデル「JST-1」を採用しています。このモデルにより、キャラクターの動きを自然かつリアルに制御できるため、ユーザーはより高品質な動画コンテンツを作成することができます。
操作インターフェース
ユーザーはDiscord、またはWebブラウザを通じてPixVerseを操作します。PixVerseのDiscordサーバーに参加し、特定のチャンネルでコマンドを入力することで、簡単かつ迅速に動画を生成することが可能です。このインターフェースは、直感的で使いやすく、多くのユーザーに支持されています。
開発元
PixVerseは、北京愛詩科技(Aishi Technology)によって開発されています。設立者は前字節跳動(ByteDance)視覚技術担当責任者の王長虎(Wang Changhu)氏であり、チームメンバーは清華大学、北京大学、中国科学院などのトップ大学出身者や、Microsoft、快手(Kuaishou)、腾讯(Tencent)などの大手企業の核心技術チームから集められています。
料金プランと制限
無料プラン
- 1日50トークンが付与
- 動画生成1回につき10トークンを消費
- 同時生成数に制限あり
使用上のコツ
最適な結果を得るために
- プロンプトは具体的かつシンプルに
- 適切なスタイルとアスペクト比の選択
- リップシンク機能使用時は明瞭な音声を使用
作ってみた

WEBページからGoogleアカウントでログインして使用してみました。課金はとりあえずしてませんが70トークンが付与されたので、これを使って遊んでみました。
※1日に50トークン増えていくらしい
手持ちの画像をアップロードして、エフェクトをウィザードハット、スタイルをクレイで【Create】してみました。
この動画をさらによみこませて、プロンプトに”I took off my hat, and there was a swarm of kittens inside.”と入力して生成したのがこちら
まとめ
PixVerse V3は、前バージョンから大幅な進化を遂げました。特にリップシンク機能や動画延長機能の追加は、クリエイターの表現の幅を大きく広げています。無料で利用できる点も魅力で、個人からビジネスまで幅広い用途に活用できるツールとなっています。
技術の進歩は日々加速しており、今後のアップデートでさらなる機能追加や改善が予定されています。AI動画生成ツールの最前線を走るPixVerseの今後の展開に、大きな期待が寄せられています。