OpenAIは2024年10月31日、ChatGPTに新機能「ChatGPT Search」を発表した。この機能は、AIチャットと高度なウェブ検索を組み合わせたサービスだ。
主な特徴:
- 提供開始:2024年10月31日
- 対象:ChatGPT Plus、Team会員、SearchGPTウェイトリストユーザー
- 技術基盤:GPT-4oの微調整版
- 提携メディア:Financial Times、Reuters、Le Monde、The Atlantic、Time、Vox Mediaなど
- 機能:リアルタイムウェブ検索、情報源の明示、自動判断による検索実行
from
:OpenAI’s search engine is now live in ChatGPT
:OpenAI turns ChatGPT into a search engine, aims directly at Google
【編集部解説】
ChatGPT Searchの登場は、検索エンジンの概念を根本から変える可能性を秘めています。
従来のChatGPTは2022年までのデータに制限されていましたが、今回の更新で最新のウェブ情報にリアルタイムでアクセスできるようになりました。特筆すべきは、システムが会話の文脈から検索の必要性を自動的に判断する機能です。
情報源の扱い方も革新的です。単なるリンク表示ではなく、情報の信頼性を重視し、高品質なメディアパートナーとの提携を通じて、より信頼性の高い情報提供を実現しています。
技術面では、GPT-4oの特別な調整により、検索結果の理解と要約能力が大幅に向上しています。例えば、複数の情報源から矛盾のない一貫した回答を生成できる点が特徴です。
ビジネス面での影響も注目されます。この発表後、Googleの親会社Alphabetの株価が1.9%下落したことからも、検索市場に与える影響の大きさが伺えます。
ただし、現時点では無料ユーザーへの提供時期は明確になっていません。また、情報の正確性の担保や著作権問題など、解決すべき課題も残されています。