Last Updated on 2024-11-16 07:46 by admin
Googleは2024年11月16日、Google Docsに人工知能画像生成機能を追加すると発表した。この新機能は、Geminiを利用したAI画像生成ツールで、ドキュメントのサイドバーに組み込まれる。
この機能は、Gemini Business、Enterprise、Education、Education Premium、またはGoogle One AI Premiumアドオンを含む有料Workspaceアカウントで利用可能となる。
ユーザーは「挿入」>「画像」>「画像作成のサポート」から、希望する画像の説明を入力し、「写真」や「スケッチ」などのアートスタイルを選択できる。画像の縦横比は正方形、横長、縦長から選択可能で、ページレスドキュメントの全幅に及ぶカバー画像も作成できる。
この機能はGoogleの最新のImagen 3ジェネレーターを使用しており、以前のモデルと比べてより詳細で豊かな照明効果を持ち、アーティファクトの少ない画像生成を実現するとしている。
なお、2023年にはGoogle Slidesに、GoogleのDuet AIツールを利用したプレゼンテーションスライド生成機能が既に導入されている。
from:Google will let you make AI clip art for your documents
【編集部解説】
この新機能は、文書作成におけるクリエイティブなプロセスを大きく変える可能性があります。特に、ユーザーが簡単な説明を入力するだけで、高品質なビジュアルを瞬時に作成できる点が魅力です。
GeminiとImagen 3の技術は、従来のAIモデルに比べてより自然でリアルな画像を生成する能力を持っています。しかし、この機能は有料のWorkspaceアカウント限定であり、すべてのユーザーが利用できるわけではありません。これにより、Googleはこの技術の価値を高く評価し、プレミアムサービスとして提供していることが伺えます。
この技術がもたらす影響は多岐にわたります。マーケティングや教育分野では、視覚的な資料作成が容易になり、コミュニケーションの質が向上するでしょう。一方で、著作権やAI生成物の信頼性といった新たな課題も浮上する可能性があります。