ビットコインETF承認秒読み、業界は20万ドルの価格急騰に期待高まる

Last Updated on 2024-07-07 04:30 by 門倉 朋宏

from Bitcoin ETF Readies For Jan 15 Trading Launch As Approval Decision Looms, Price Targets $200,000.

ビットコインETFが1月15日の取引開始に向けて準備を進めている中、米国証券取引委員会（SEC）の承認決定が迫っており、価格は20万ドルを目指している。業界専門家やアナリストは、この重要なイベントがビットコインに与える影響について憶測を交わしている。BTC（ビットコイン）の熱心な支持者であるフレッド・クルーガーは、ETFが1月8日から10日に承認され、1月15日に取引が開始されると予測している。これにより、ブローカー口座を持つ誰でもビットコインに簡単に投資できるようになると彼は述べている。また、クリプトアナリストのダン・ローバーは、ブラックロックのスポットETFがSECの承認を受けた場合、ビットコインの価格が20万ドル以上に急騰する可能性があるとの見解を示している。

ブラックロックは世界最大の資産運用会社であり、ETFの承認率は99.8%に達している。ブラックロックのCEOはビットコインに対して肯定的な見解を示しており、投資ポートフォリオの多様化におけるその潜在的な役割を強調している。バンガードやフィデリティなど他の大手資産運用会社もビットコインスポットETFの申請を行っており、暗号通貨市場への関心と信頼が高まっていることを示している。SECの決定日が近づく中、暗号通貨コミュニティはビットコインとデジタル資産市場にとって重要な転換点となる結果を待ち望んでいる。現在、ビットコインの価格は42,200ドルまで下落し、過去24時間で3.2%の価値が減少している。

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解説

まずはETFについて簡単に解説しましょう。ETFとは、”Exchange Traded Funds”の略で、日本語では上場投資信託と呼ばれます。

これは、普通の投資信託と似ていますが、大きく違う点として、証券取引所に上場されているという点です。

これにより、投資家は簡単にその資産に対してアクセスでき、さらに投資信託と違いいつでも売り買いを行うことができます。

これまでビットコインは、リスク資産として人気があったものの、アクセスや保管の難しさで敬遠されていた部分があると思います。

ETFが承認されることにより、ビットコインに簡単にアクセスすることができるようになるだけではなく、その信託の裏付けとなるビットコインも資産運用会社が保管してくれます。

今回ETFを申請しているブラックロックは、S&P500種株価指数を構成する企業の80 %以上において、持ち株比率の上位3位までに入っているといわれている企業であり、カウンターパーティーリスクが大幅に軽減されます。

また、2005年1月21日にブラックロックの金ETFが承認された後、低迷していた金の価格は指数関数的に上昇し、当時の30倍以上になっています。

デジタルゴールドと呼ばれるビットコインも、それに倣って大きく上昇する可能性に期待されているのかもしれません。

解説執筆:井谷 穂高