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ビットコイン1年ぶり安値74,747ドル、25.6億ドル清算でStrategyも含み損―機関投資家に迫る試練

[更新]2026年2月5日

ビットコイン1年ぶり安値$74,747、$2.56B清算でStrategyも含み損―機関投資家に迫る試練

ビットコイン価格は2026年2月3日に75,000ドルを下回り、約1年ぶりの安値を記録した。Bitcoin Magazine Proのデータによると、1年来安値は74,747ドルである。2025年末の史上最高値から40%以上下落し、過去24時間で約25.6億ドルのビットコインポジションが清算された。

マイケル・ノボグラッツ氏が率いるGalaxy Digitalは2025年第4四半期に4.82億ドルの損失を報告し、取引量は前四半期から40%以上減少した。Strategyは数十万ビットコインを保有しており、現在の市場価値は76,000ドルを下回り、保有資産の大部分が含み損の状態にある。

ドナルド・トランプ大統領によるケビン・ワーシュ氏の米連邦準備制度理事会議長指名が市場に影響を与えている。BitwiseのCIOマット・ハウガン氏は、米国のスポットビットコインETFとデジタル資産トレジャリービークルが744,000 BTC以上を購入したと指摘した。

現在のビットコイン価格は74,800ドルで、24時間で5%下落している。

From: 文献リンクBitcoin Price Plunges 40% From All-Time Highs to One-Year Lows

【編集部解説】

今回のビットコイン急落は、単なる一時的な調整ではなく、市場構造の変化を示す重要なシグナルです。2025年末に史上最高値を記録してからわずか数ヶ月で40%下落したことは、仮想通貨市場が依然として高いボラティリティを抱えていることを改めて示しています。

特に注目すべきは、過去24時間で25.6億ドルという大規模な清算が発生した点です。これは2025年10月のクラッシュ以来最大の清算規模であり、レバレッジ取引が市場の下落を加速させる構造的な脆弱性が露呈しました。ロングポジションの清算が24.2億ドルに達し、ショートポジションの1.63億ドルを大きく上回ったことから、多くの投資家が強気相場の継続を予想していたことが分かります。

Galaxy Digitalの4.82億ドルの損失は、機関投資家でさえもこの下落の影響を免れなかったことを物語っています。同社の取引量が前四半期比40%以上減少したことは、市場全体の流動性が枯渇していることを示唆しており、これが価格の急激な変動をさらに増幅させています。

Strategyの状況はより深刻です。同社の平均取得価格は約76,000ドルですが、ビットコイン価格が74,800ドル付近まで下落したことで、保有する数十万BTCの多くが含み損の状態に陥りました。それでも同社は2026年1月初旬にも1,286 BTCを追加購入しており、長期的な強気姿勢を崩していません。担保として差し入れていないため強制売却のリスクはないものの、投資家心理には大きな影響を与えています。

市場の下落要因として、ケビン・ワーシュ氏のFRB議長指名が挙げられます。トランプ大統領は2026年1月30日にワーシュ氏を指名しましたが、同氏がタカ派的な金融政策を採用する可能性が高いとの見方から、米ドルが強化され、ビットコインのような非利回り資産の魅力が低下しました。金融引き締めの継続は、リスク資産全般にとって逆風となります。

一方で、機関投資家の参入は着実に進んでいます。スポットビットコインETFは累積で 1,370億ドルの資産を運用し、ビットコイン総供給量の約7%を保有しています。2026年のETF資産は1,800億~2,200億ドルに達するとの予測もあり、長期的な需要基盤は確実に構築されつつあります。

BitwiseのCIOマット・ハウガン氏が指摘するように、現在の市場は「真の仮想通貨の冬」にあります。しかし、過去の2018年や2022年の下落局面と同様、こうした冬は疲弊とともに終わる傾向があります。「夜明け前が最も暗い」という言葉通り、現在の極度の恐怖感は逆説的に底値が近いことを示唆している可能性もあります。

今後の展開を占う上で重要なのは、74,747ドルという1年来安値を明確に下回るか、それとも反発するかという点です。機関投資家の継続的な参入と、個人投資家の恐怖心理が交錯する中、ビットコイン市場は重要な転換点を迎えています。

【用語解説】

清算(Liquidation)
レバレッジ取引において、証拠金が不足した際に取引所が強制的にポジションを決済すること。価格が急落すると連鎖的に清算が発生し、さらなる下落を引き起こす。

含み損
保有している資産の現在価格が購入価格を下回っている状態。実際に売却していないため損失は確定していないが、帳簿上のマイナスを意味する。

レバレッジ取引
証拠金を担保に、手持ち資金の数倍から数十倍の取引を行う手法。利益も損失も倍増するため、価格変動時のリスクが極めて高い。

スポットビットコインETF
ビットコインの現物を保有する上場投資信託。2024年に米国で承認され、機関投資家が仮想通貨市場に参入する主要な手段となっている。

仮想通貨の冬(Crypto Winter)
仮想通貨市場の長期的な低迷期を指す業界用語。2018年と2022年に発生し、現在は2025年初頭から3度目の冬とされる。

FRB(連邦準備制度理事会)
米国の中央銀行制度の最高意思決定機関。金融政策を通じて物価安定と雇用最大化を目指し、世界経済に多大な影響を与える。

タカ派
金融政策において、インフレ抑制を重視し金利引き上げや金融引き締めを支持する立場。対義語はハト派で、景気刺激を優先する。

デリバティブ市場
先物、オプションなどの金融派生商品が取引される市場。ビットコインでは高レバレッジ取引が可能で、現物市場より価格変動が激しい。

【参考リンク】

Galaxy Digital(外部)
マイケル・ノボグラッツ氏が創業した大手仮想通貨投資会社。トレーディング、資産運用、投資銀行業務を展開している。

Bitwise(外部)
仮想通貨専門の資産運用会社。スポットビットコインETFをはじめ、複数の仮想通貨投資商品を提供している。

Strategy (MicroStrategy)(外部)
世界最大規模のビットコイン保有企業。数十万BTCを保有し、ビットコイン戦略を中核事業としている。

米国連邦準備制度理事会(FRB)(外部)
米国の中央銀行システムの最高意思決定機関。金融政策の決定を通じて世界経済の安定を図る。

【参考記事】

Bitcoin Liquidations Hit $2.56 Billion Amid Market Volatility(外部)
$2.56 billion清算の詳細分析。ロングポジションが$2.42 billionを占め、強気姿勢が裏目に出た。

Crypto market volatility triggers $2.5 billion in bitcoin liquidations(外部)
ロイターによる清算報道。市場のボラティリティが引き起こした連鎖的な清算メカニズムを解説。

Galaxy Announces Fourth Quarter and Full Year 2025 Financial Results(外部)
Galaxy Digitalの公式決算発表。2025年第4四半期の$482M損失と取引量40%減少の詳細。

MicroStrategy struggles ahead of earnings after latest Bitcoin crash(外部)
Strategyの含み損状況を分析。保有する全BTCが水面下に沈んだ状況を報告している。

Trump nominates Kevin Warsh for Federal Reserve chair to succeed Jerome Powell(外部)
ケビン・ワーシュ氏のFRB議長指名について報道。タカ派的金融政策への転換が市場に与える影響を分析。

Bitcoin ETF Flows 2025–2026: $782M Outflows, BTC at $87K(外部)
スポットビットコインETFの資金流出入を追跡。$137B総資産とBTC総供給量の7%保有を報告。

The Re-Emergence of MicroStrategy as a High-Conviction Bitcoin Play(外部)
Strategyの投資戦略を詳細分析。平均取得価格約$76,000と追加購入を続ける長期戦略を解説。

【編集部後記】

ビットコインが40%下落した今、みなさんはどう感じていますか?機関投資家でさえ巨額の損失を抱える中、「仮想通貨の冬」という言葉が再び語られています。ただ、過去の下落局面を振り返ると、多くの場合そこが転換点だったことも事実です。

恐怖と期待が交錯するこの瞬間に、私たちは何を読み取るべきでしょうか。価格の乱高下に一喜一憂するのではなく、機関投資家の動向や規制環境の変化といった構造的な変化に目を向けることで、より深い洞察が得られるかもしれません。みなさんの考えもぜひお聞かせください。

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TaTsu
『デジタルの窓口』代表。名前の通り、テクノロジーに関するあらゆる相談の”最初の窓口”になることが私の役割です。未来技術がもたらす「期待」と、情報セキュリティという「不安」の両方に寄り添い、誰もが安心して新しい一歩を踏み出せるような道しるべを発信します。 ブロックチェーンやスペーステクノロジーといったワクワクする未来の話から、サイバー攻撃から身を守る実践的な知識まで、幅広くカバー。ハイブリッド異業種交流会『クロストーク』のファウンダーとしての顔も持つ。未来を語り合う場を創っていきたいです。

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