2026年2月15日、Dogecoin(DOGE)は過去24時間で約19.6%上昇し、約0.1142ドルで取引された。同期間にBitcoin(BTC)は約2%上昇で約70,151.31ドル、Ethereum(ETH)は約1.3%上昇で約2,077.81ドル、Solana(SOL)は約4.9%上昇で約88.92ドルとなり、Dogecoinがこれらをアウトパフォームした。
Dogecoinの時価総額は190億ドル近くに達し、出来高は急増した。Glassnodeのデータによると、金曜日時点で企業のDogecoin財務残高は約7億805万DOGEに上昇した。これはCleanCore Solutions(ZONE)が約7.1億DOGE、Bit Originが約7,050万DOGEを購入したことによる。
Stocktwits上でDogecoinはトレンド第1位となり、個人投資家のセンチメントは「中立」から「極度に強気」へ改善した。
From:
Dogecoin Rallies Nearly 20% In A Day As Corporate Treasuries Accumulate Millions Of DOGE
【編集部解説】
今回のDogecoin急騰は、単なる一過性の投機ではなく、企業財務戦略における暗号通貨の位置付けが変化している証左といえます。
CleanCore Solutions(ZONE)は2025年9月にDogecoin Foundation傘下のHouse of Dogeと提携し、「Official Dogecoin Treasury」を立ち上げました。当初の目標は30日以内に10億DOGE、長期的には流通供給量の5%を確保することで、2025年10月時点で既に7.1億DOGE(当時約2,000万ドルの含み益)を蓄積していました。
一方、Bit Originは元々豚肉加工会社でしたが、ビットコインマイニング企業へと転換し、2025年7月にDogecoin財務戦略を開始しました。最初の購入は4,050万DOGE(平均価格0.2466ドル、約990万ドル相当)で、その後段階的に積み増しを続け、2026年2月時点では約7,050万DOGEを保有しています。
この動きは、MicroStrategy(現Strategy)がBitcoinで先鞭をつけた「暗号通貨財務戦略」の延長線上にあります。2026年2月時点でStrategyは71.3万BTC以上(540億ドル超)を保有しており、株価はS&P500を上回るパフォーマンスを記録しています。
興味深いのは、企業がミームコイン発祥のDogecoinを選択している点です。従来、企業財務ではBitcoinやEthereumといった「真面目な」暗号通貨が選好されてきましたが、Dogecoinの選択は、その決済スピード、低い手数料、そして強固なコミュニティへの期待を反映しています。
2026年2月15日の急騰には、もう一つの要因があります。X(旧Twitter)が暗号通貨取引機能の導入を発表したことで、Dogecoinへのアクセシビリティが飛躍的に向上するとの期待が高まったのです。イーロン・マスク氏のDogecoinへの好意的姿勢は広く知られており、X上での取引機能実装は実用性の大幅な拡大を意味します。
ただし、リスクも無視できません。Dogecoinは2025年に61%下落しており、ボラティリティの高さは企業財務にとって両刃の剣です。専門家は、企業が余剰資金の3〜10%を暗号通貨に配分することを推奨していますが、Dogecoinのような投機性の高い資産への大規模な配分は、株主や規制当局からの厳格な審査を招く可能性があります。
今後、企業によるDogecoin保有が一般化するかは、X上での実用化の進展、規制環境の整備、そして価格の安定性にかかっています。現時点では、アーリーアダプターである数社が市場の注目を集めていますが、これが主流になるかは2026年後半の動向次第といえるでしょう。
【用語解説】
DAT(Digital Asset Treasuries)
デジタル資産財務部門の略称。企業が自社の財務戦略の一環として、暗号通貨を資産として保有・管理する部門や戦略を指す。従来の現金や有価証券に加え、BitcoinやDogecoinなどの暗号通貨を財務資産に組み入れる動きが2020年代中盤から企業間で広がっている。
時価総額
暗号通貨の市場における総価値。流通している全トークン数に現在の市場価格を乗じた値で算出される。時価総額が大きいほど市場での存在感が強く、流動性も高い傾向にある。
出来高
一定期間内に取引された暗号通貨の総量。出来高が急増するということは、多くの投資家が売買に参加していることを示し、市場の関心度や流動性の高さを表す指標となる。
センチメント
市場参加者の心理状態や感情を示す指標。「強気(bullish)」は価格上昇を期待する楽観的な心理、「弱気(bearish)」は価格下落を懸念する悲観的な心理を表す。個人投資家のセンチメントは、SNSプラットフォーム上での発言内容や投稿頻度から分析される。
ボラティリティ
価格変動の激しさを示す指標。ボラティリティが高い資産は短期間で大きく値上がりまたは値下がりする可能性があり、ハイリスク・ハイリターンの特性を持つ。企業財務においては、高ボラティリティ資産の保有は財務の安定性に影響を与える。
【参考リンク】
Dogecoin公式サイト(外部)
2013年に誕生したミームコインで、柴犬をモチーフにしたロゴが特徴。決済スピードの速さと低手数料が強み。
CleanCore Solutions (ZONE)(外部)
環境に配慮した清掃・衛生ソリューションを提供。2025年に「Official Dogecoin Treasury」を立ち上げた。
Stocktwits(外部)
株式や暗号通貨に特化したソーシャルメディア。投資家間のリアルタイムな情報交換や個人投資家のセンチメント分析に活用。
Glassnode(外部)
ブロックチェーンデータ分析プラットフォーム。オンチェーンデータから暗号通貨の保有状況や市場動向を可視化。
Strategy (旧MicroStrategy)(外部)
Bitcoin保有を中核とする企業へと転換。企業財務への暗号通貨組み入れのパイオニアとして71.3万BTC以上を保有。
X (旧Twitter)(外部)
イーロン・マスク氏所有のソーシャルメディア。2026年2月に暗号通貨取引機能の導入を発表した。
【参考記事】
CleanCore’s Dogecoin treasury holdings reach 710 million coins(外部)
2025年10月7日時点でCleanCore Solutionsが7.1億DOGEを保有。当時約2,000万ドルの含み益を計上。
CleanCore Solutions Acquires 285,420,000 DOGE(外部)
2025年9月7日、House of Dogeとの提携を通じて約2.85億DOGEを取得したことを公表した記事。
Bit Origin Acquires Over 40 Million Dogecoin (DOGE) to Advance Treasury Strategy(外部)
2025年7月21日、Bit Originが4,050万DOGE(平均0.2466ドル、約990万ドル相当)を購入。
Crypto Firm Purchases 40 Million Dogecoin: Inside Bit Origin’s $500M Treasury Strategy(外部)
Bit Originの5億ドル規模の財務戦略の詳細。ビットコインマイニングからDogecoin財務戦略への多角化を解説。
Dogecoin Surges as X Announces Crypto Trading, Bitcoin Faces Downside Risks(外部)
2026年2月13日、X(旧Twitter)が暗号通貨取引機能を発表しDogecoinが急騰した経緯を報じた記事。
How to Invest Your Corporate Treasury Wisely – Cryptocurrency(外部)
企業財務における暗号通貨投資戦略を解説。余剰資金の3〜10%を暗号通貨に配分することを推奨。
My 2026 Prediction for Dogecoin Might Surprise You(外部)
Dogecoinが2025年に61%下落したことを指摘。企業による財務戦略での採用が今後の価格動向に影響すると論じる。
【編集部後記】
企業財務にミームコイン発祥のDogecoinが組み込まれていく──この動きを、みなさんはどう見ますか?
かつて「ジョーク」として誕生した暗号通貨が、今や企業の財務戦略に採用される時代です。MicroStrategyがBitcoinで示した道を、CleanCore SolutionsやBit OriginがDogecoinで辿っています。
これは単なる投機なのか、それとも実用性への本質的な評価なのか。X上での取引機能実装が現実になれば、Dogecoinの位置づけはさらに変わるかもしれません。
暗号通貨と企業財務の関係について、みなさんの考えをぜひ聞かせてください。






































