Last Updated on 2024-06-21 01:57 by admin
Oracleは、自社のAutonomous DatabaseをMicrosoft Azureで一般利用可能にしたと発表した。これは、異なるクラウドプロバイダー間の障壁を取り除くための一歩である。このデータベースはOracle Cloud Infrastructure上で稼働する2番目のOracle Databaseであり、当初はMicrosoft AzureのEast U.S.リージョンでOracle Database@Azureプログラムを通じて提供される。2024年にはさらに多くのデータセンターへの展開が計画されている。
この技術により、組織はアプリ開発を加速し、オンプレミスのワークロードとインフラストラクチャをクラウドに移行することができる。Microsoft Azureとの統合により、この管理されたOracle Databaseの利用企業はAzureポータルと関連APIへのアクセスも利用できるようになる。Real Application Clustersを使用してOracleのExadata Cloud Infrastructure上で稼働するため、ワークロードは安全で、スケーラブルで、高性能である。メンテナンスの必要がなく、全ての機能を利用できる。
Oracle Autonomous Databaseは、少ないリソースで利用できるため、より多くの企業がアクセスできる。最低エントリーポイントは2ECPUsまたは2コアのコンピューティングを使用し、小規模および中規模の企業にも手頃である。また、表形式のリレーショナルデータ、ドキュメント、ベクトル化データなど、異なるタイプのデータを処理でき、AIを扱う際に有用である。
このOracle-Microsoft統合を通じて顧客が受ける利点には、OCIとAzureの技術を使用して新しいクラウドネイティブアプリケーションを構築する能力、Oracle Zero-Downtime Migrationなどの実証済み移行ツールとの互換性を含むクラウドへのOracleデータベースの移行を簡素化・加速する柔軟なオプション、OCIとの機能および価格の同等性を含む最高レベルのOracleデータベースのパフォーマンス、スケール、可用性、Autonomous DatabaseとAzureサービスを使用して統合ソリューションを構築する際のシンプルさ、セキュリティ、低遅延、Oracle DatabaseとOracle Exadataのオンプレミス展開との一貫性、OracleとMicrosoftからの統一された顧客体験とサポート、OracleとMicrosoftのライセンス、コミットメント、割引プログラムを活用するための簡素化された購入、2つの信頼できるクラウドの名前によってテストおよびサポートされる統一されたサービスとアーキテクチャの保証が含まれる。
【ニュース解説】
Oracleが自社のAutonomous DatabaseをMicrosoft Azureで一般利用可能にしたことは、クラウドコンピューティングの分野における大きな一歩です。この動きは、異なるクラウドプロバイダー間の障壁を取り除くことを目指しています。具体的には、OracleのAutonomous DatabaseがMicrosoft AzureのEast U.S.リージョンで利用可能になり、将来的にはさらに多くのデータセンターへの展開が予定されています。
この技術の導入により、組織はアプリケーション開発を加速し、オンプレミスのワークロードとインフラストラクチャをクラウドへ移行することが容易になります。Microsoft Azureとの統合は、管理されたOracle Databaseの利用企業にAzureポータルと関連APIへのアクセスを提供し、Real Application ClustersとOracleのExadata Cloud Infrastructure上で稼働することで、ワークロードの安全性、スケーラビリティ、高性能を保証します。
Oracle Autonomous Databaseの利点は、少ないリソースで利用できる点にもあります。これにより、小規模および中規模の企業でも手頃な価格でデータベースサービスを利用できるようになります。さらに、このデータベースは、表形式のリレーショナルデータ、ドキュメント、ベクトル化データなど、異なるタイプのデータを処理する能力を持っており、AI技術の活用にも適しています。
この統合によって顧客が享受できる利点は多岐にわたります。新しいクラウドネイティブアプリケーションの構築、Oracleデータベースのクラウドへの移行の簡素化と加速、高いパフォーマンスと可用性、そしてOracleとMicrosoftの統一された顧客体験とサポートなど、企業がクラウド技術を最大限に活用するための柔軟なオプションが提供されます。
このような統合は、企業が自社のデータをAzureのデータベースに移行し、それを匿名化してベクトル化することで、AzureのAIサービスと組み合わせて利用する新たな可能性を開きます。例えば、企業の知識ベースの強化や、より良い顧客サポートの提供など、AIを活用したアプリケーションの開発が容易になります。
長期的な視点で見ると、このようなクラウドプロバイダー間の統合は、クラウドコンピューティングの利用拡大に寄与し、企業がデジタルトランスフォーメーションを加速する上で重要な役割を果たすでしょう。しかし、異なるクラウドサービス間でのデータの移動や統合には、セキュリティやプライバシーの観点から新たな課題が生じる可能性もあります。そのため、企業はこれらのサービスを利用する際に、適切なセキュリティ対策とプライバシー保護の措置を講じる必要があります。
