Last Updated on 2024-06-04 07:38 by admin
2024年6月3日、WhatsAppを通じた新たな仮想通貨詐欺が報告された。詐欺師は、トーゴ共和国の電話番号からメッセージを送り、受信者の金融アカウントが追加されたと主張し、巨額のUSDT(テザー)が入金されていると伝えた。このメッセージには、ログイン情報と共に、偽の取引プラットフォームへのリンクが含まれていた。
USDTは、その価値が米ドルに固定されているため、他の仮想通貨よりも価値の変動が少ない「ステーブルコイン」と呼ばれる。詐欺の手口は、被害者が小額を投資することで大金を手に入れられると信じ込ませるものである。しかし、実際には、資金を引き出すためにはVIPアカウントへのアップグレードが必要であり、これには追加の費用が発生する。
この詐欺では、被害者がVIP1レベルのアカウントを開設し、50USDTの非返金可能な預金を行う必要がある。しかし、このアカウントでは月に30USDTしか受け取れず、有効期間は2ヶ月のみである。詐欺師は、被害者がより多くの資金を早く移動させたいと考えるほど、より高いレベルのVIPアカウントへのアップグレードを促す。
この事件は、未知の送信者からの予期せぬWhatsAppメッセージには注意が必要であり、リンクを追跡する前にその信頼性を確認することの重要性を示している。また、あまりにも良い話には裏がある可能性が高いため、警戒することが求められる。
【ニュース解説】
2024年6月3日に報告されたWhatsAppを介した新たな仮想通貨詐欺は、トーゴ共和国の電話番号から送られたメッセージを通じて、受信者に大金が入金されたと偽り、偽の取引プラットフォームへ誘導する手法を用いました。この詐欺の特徴は、USDT(テザー)というステーブルコインを使っており、その価値が米ドルに固定されているため価値の変動が少ない点です。これは、仮想通貨の中でも特に取引の安定性を求めるトレーダーにとって魅力的な特性です。
詐欺の手口は、被害者が小額を投資することで大金を手に入れられるという錯覚を植え付けるものですが、実際には資金を引き出すためにはVIPアカウントへのアップグレードが必要であり、これには追加の費用が発生します。このプロセスは、被害者がより多くの資金を早く移動させたいと考えるほど、より高いレベルのVIPアカウントへのアップグレードを促すことで、詐欺師は被害者からさらに金銭を騙し取ろうとします。
この事件から学べる重要な教訓は、未知の送信者からの予期せぬメッセージには常に警戒し、特に金銭的な報酬を約束するような内容の場合は、その信頼性を慎重に確認する必要があるということです。また、あまりにも良い話には通常裏があり、特に仮想通貨を含む金融取引においては、詐欺のリスクが高まります。
この種の詐欺は、被害者が投資した時間と金銭が多ければ多いほど、望ましい結果を得るためにさらに投資することを決意しやすくなるという心理を利用しています。そのため、不審なメッセージやリンクに遭遇した場合は、迅速に対応し、信頼できるセキュリティソフトウェアを使用して保護することが重要です。このような詐欺から身を守るためには、常に警戒心を持ち、情報の真偽を確認することが不可欠です。