Last Updated on 2024-06-14 11:45 by 荒木 啓介
NetSPIは、北バージニアに本拠を置くサイバーアセット攻撃面管理(CAASM)およびサイバーセキュリティ姿勢管理ソリューションを提供するHubble Technology Inc.(「Hubble」)を買収したと発表した。この買収により、NetSPIのプラットフォームにHubbleのAsset Intelligence™とCAASM製品Aurora™が統合され、セキュリティチームは急速に進化する攻撃面の完全な可視性を実現し、資産と露出管理の課題に対処できるようになる。
HubbleのエージェントレスCAASMプラットフォームは、組織が新しい資産とリスクを継続的に特定し、セキュリティコントロールの盲点を修正し、外部および内部のサイバー資産の正確な目録を提供することで、セキュリティ姿勢の全体像を把握できるようにする。Hubbleは2020年にAccel、CrowdStrike Falcon Fund、Paladin Capitalの支援を受けて設立された。同社の創設者であるTom Parkerは、NetSPIの最高技術責任者(CTO)として加わる。
NetSPIは、Hubbleの買収により、クラウドからBYOD(Bring Your Own Device)および産業制御環境に至るまでのIT資産全体にわたって脆弱性と露出を継続的に発見、優先順位付け、修正するためのEASM(External Attack Surface Management)とCAASMの機能をNetSPIプラットフォーム内で提供する。これにより、顧客ネットワーク内の資産と脆弱性に関連するリスクの優先順位付けを正確に行い、これらのリスクに対する最も重要な資産の露出を評価する能力が大幅に向上し、加速する。
NetSPIのCEOであるAaron Shiltsは、「この買収は、一時的なペネトレーションテストから技術を活用した積極的なセキュリティへの旅の中で最も注目すべきマイルストーンの一つである」と述べた。Tom Parkerは、NetSPIのCTOとして、NetSPIの積極的なセキュリティソリューション全体でイノベーションを推進し、絶えず変化する技術と脅威の風景に対応するために顧客と協力する。NetSPIの顧客は、今年後半にNetSPIプラットフォーム内でCAASMを見ることができるようになる。
【ニュース解説】
NetSPIがHubble Technology Inc.を買収し、そのCAASM(Cyber Asset Attack Surface Management:サイバーアセット攻撃面管理)製品であるAurora™を自社のプラットフォームに統合することを発表しました。この動きにより、セキュリティチームは組織の攻撃面の完全な可視性を実現し、資産と露出管理の課題に対処できるようになります。
HubbleのエージェントレスCAASMプラットフォームは、組織が新しい資産とリスクを継続的に特定し、セキュリティコントロールの盲点を修正し、外部および内部のサイバー資産の正確な目録を提供することで、セキュリティ姿勢の全体像を把握できるようにします。この技術は、クラウド、BYOD、産業制御環境など、IT資産全体にわたって脆弱性と露出を継続的に発見、優先順位付け、修正する能力をNetSPIにもたらします。
この買収は、セキュリティ業界における重要な進展を示しています。従来、セキュリティソリューションは特定の問題に焦点を当てた孤立したものが多く、組織のセキュリティ姿勢を全体的に把握することが困難でした。しかし、HubbleのCAASM技術を統合することで、NetSPIはセキュリティチームに対して、攻撃面の管理とセキュリティリスクの優先順位付けをより効果的に行うための包括的な視点を提供します。
この技術の導入により、セキュリティチームは、組織のセキュリティ姿勢を継続的に監視し、改善することが可能になります。これにより、セキュリティインシデントの発生リスクを低減し、万が一インシデントが発生した場合でも迅速に対応することができるようになります。
しかしながら、このような技術の導入には、適切なプライバシー保護とデータ保護の観点から、慎重な管理と規制の遵守が求められます。また、セキュリティチームは、新たな技術を効果的に活用するために、継続的な教育とトレーニングが必要になるでしょう。
長期的には、このような統合されたセキュリティソリューションの普及により、組織のセキュリティ姿勢が全体的に向上し、サイバーセキュリティの脅威に対する抵抗力が強化されることが期待されます。また、セキュリティ業界全体のイノベーションを促進し、より効果的なセキュリティ対策の開発につながる可能性があります。
from NetSPI Acquires Hubble, Adds CAASM to Complement its IEASM.