Malwarebytesが警告:ロマンス詐欺被害が深刻化、10%が150万円以上の損失

老いらくの恋 - innovaTopia - (イノベトピア)

Last Updated on 2024-09-26 17:46 by admin

2024年9月25日、サイバーセキュリティ企業Malwarebytesが実施した調査結果が発表された。この調査によると、ロマンス詐欺の被害が深刻化している。

主な調査結果は以下の通り:

  1. 回答者の66%がロマンス詐欺の標的になったことがある。
  2. 被害者の10%が1万ドル(約150万円)以上の金銭的損失を被っている。
  3. 被害者の26%が詐欺師と長期的な関わりを持っており、12%が数ヶ月間、5%が1年以上のやり取りを続けていた。
  4. 詐欺師の38%がソーシャルメディアを通じて被害者にアプローチし、31%がオンラインデーティングプロフィールを利用していた。
  5. 被害者の94%が失った金銭を回収できていない。
  6. 被害者の40%が誰にも被害を打ち明けておらず、わずか11%しか正式に報告していない。

この調査結果は、ロマンス詐欺の深刻さと、被害者が支援を求めることの難しさを浮き彫りにしている。

from:Romance scams costlier than ever: 10 percent of victims lose $10,000 or more

【編集部解説】

この調査結果の信頼性について確認しました。Malwarebytesは世界的に知られたサイバーセキュリティ企業であり、彼らの調査は信頼できるものと言えます。また、他の信頼できる機関からも同様の傾向が報告されています。

この調査結果で特に注目すべき点は、ロマンス詐欺の被害が深刻化していることです。被害者の10%が1万ドル(約150万円)以上の損失を被っているという事実は、この問題の深刻さを物語っています。

ロマンス詐欺が増加している背景には、デジタル化の進展とコロナ禍による孤独感の増大があると考えられます。オンラインでのコミュニケーションが日常化する中で、詐欺師たちはより巧妙な手口を編み出しています。

特に注意が必要なのは、ソーシャルメディアを通じたアプローチです。調査結果によると、詐欺師の38%がソーシャルメディアを利用しています。これは、私たちが日常的に使用するプラットフォームが、思わぬリスクをはらんでいることを示しています。

また、被害者の26%が詐欺師と長期的な関わりを持っていたという点も見逃せません。これは、詐欺師たちが時間をかけて信頼関係を構築し、被害者の心理を巧みに操作していることを示しています。

このような状況下で、私たちにできることは何でしょうか。まず、オンライン上での新しい出会いには慎重になることが大切です。また、金銭的な要求には常に警戒心を持ち、疑わしい場合は信頼できる人に相談することをお勧めします。

さらに、被害者の94%が失った金銭を回収できていないという事実は、予防の重要性を強調しています。一度被害に遭うと、取り返しがつかない場合が多いのです。

最後に、この問題に対する社会的な認識を高めることが重要です。被害者の40%が誰にも打ち明けていないという事実は、この問題に対する stigma(烙印)の存在を示唆しています。私たちは、被害者を責めるのではなく、支援する社会を作っていく必要があります。

【用語解説】

  1. ロマンス詐欺:
    オンライン上で恋愛感情を利用して金銭を騙し取る詐欺。釣った魚を大切に育てて高値で売るような手口から「養殖型詐欺」とも呼ばれます。
  2. Malwarebytes:
    マルウェア対策ソフトウェアを開発するアメリカのセキュリティ企業。

【参考リンク】

  1. Malwarebytes公式サイト(外部)
    マルウェア対策ソフトウェアを提供するセキュリティ企業の公式サイト。製品情報や最新のセキュリティ脅威に関する情報を掲載。

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