Last Updated on 2024-11-20 17:39 by admin
※注意:本記事はEditProAIというAI画像・動画編集が完全にマルウェアだと断定するものではありません、あくまでも記事を執筆中にマルウエアに感染したという事実のみを述べた記事です。
【追記】まさかの本当にマルウェアでした(11/20時点) 続報記事はコチラ
Xのタイムラインに流れてきた「EditProAI」というAI。まったくの初耳だったので気になっていろいろと調査してみたが、ヒットせず。
公式より試し使ってみようとサインアップしたのだが、サインアップするためにはアプリのダウンロードが必須とのこと・・・ダウンロードしてみた結果が?
※結果は下の方に書いてます。EditProAIにリンクを貼っていない理由もわかるかも。
EditProAIが謳っている機能について
※以下に書く機能というのは、試すにあたって公式に書いてある内容をまとめたものです。結局実際に試せていないので、公式によれば。というカタログスペックとして読んでください。
ロサンゼルスを拠点とするこのサービスは、OpenAIとの提携により、最大60秒までの動画生成に対応。これは現在の主要なAI動画生成サービスの標準的な長さと同等の性能を実現しています。
料金プラン(2024年11月現在)
プラン名 | 料金 | 1日の生成数 | ストレージ容量 | 主な特徴 |
---|---|---|---|---|
Basic | 無料 | 25生成(画像25枚/4K画像15枚/動画10本) | 3GB | 25言語以上対応、画像から動画への変換 |
Standard | $39/月 ($299/年) | 150生成(画像150枚/4K画像100枚/動画50本) | 50GB | カスタムフィルター作成機能追加 |
Enterprise | $99/月 ($699/年) | 無制限 | 100GB | 優先サポート、実験的新機能へのアクセス |
主要機能と特徴
基本編集機能
- 背景除去:高精度なエッジ処理による自然な背景削除
- 画質向上:AIによる解像度と画質の自動改善
- 顔抽出:髪の毛や細部まで正確なセグメンテーション
- モノクロ写真のカラー化:古い写真に新しい命を吹き込む
動画生成機能
- テキストからの動画生成:OpenAIとの協力による最大60秒の動画生成
- 静止画からの動画生成:写真に自然な動きを付加
- チャットインターフェース:直感的な操作で高品質な動画を作成
クリエイティブ機能
- カートゥーン化:写真を3Dカートゥーンや2Dアニメ風に変換
- バーチャルフィッティング:最新ファッションの仮想試着
- AIアート生成:テキストからの多様なアート作品生成
マルウェア?だった?
機能について書き終わり、さてここからは実際に試してレビューすることに。サインアップしようとしたところ、まずはアプリをダウンロードとの表示が。ん?
そう!うっかりダウンロードしてしまったのです(;^ω^)
どうなったの?
冷や汗をかきながら、とりあえずトレンドマイクロのオンラインスキャンでチェック。こういうサービスが無料であるのは本当に助かる。
結果はシロであった・・・。
よかったのか?なにかすっきりしないから念のため、Malwarebytesで調べようかなと思っていると、
なんと!
Windows Defenderからアラートがでてました。ありがとうWindows Defender。普段存在を忘れているけど、頼もしいやつ。
Trojan:Win32/Wacatac.B!mlってやばいの?
発見されたWacatac.B!mlについてまとめておこうと思う。
トロイの木馬「Wacatac.B!ml」とは
Wacatac.B!mlは、Windows Defenderによって検出される危険なトロイの木馬型マルウェアです。正規のファイルを装ってシステムに侵入し、以下のような深刻な被害をもたらす可能性があります:
- 個人情報の窃取
- システムリソースの大量消費
- 追加のマルウェアのダウンロード
- キーロガー機能による情報収集
- システム設定の改変
感染経路
主な感染経路は以下の通りです:
- 不審なウェブサイトからのダウンロード
- 偽装された実行ファイル
- 不正なインストーラー
- メール添付ファイル
- クラック版ソフトウェア
対処方法
- 即時の対応
- ネットワーク接続を切断
- セーフモードでの起動
- Windows Defenderでのフルスキャン
2.マルウェアの完全除去
- 信頼できるアンチウイルスソフト(Malwarebytesなどのツールでのスキャン)
- 感染ファイルの完全削除
- システムの完全チェック
3.予防措置
- Windows Defenderを常に最新状態に保つ
- 不審なファイルのダウンロードを避ける
- 定期的なシステムスキャンの実施
- セキュリティアップデートの適用
まとめ
なにか面白そうなツールを見つけたときはちょっと一呼吸おいて、特にインストールを求められるものには気をつけねばといまさらながら思ったのであった。
続編?
この記事の内容、つまりEditProAIがマルウェアか?ということにGensparkを使ってファクトチェックをするも、いまのところ情報が少なすぎて事実だとは断言できず。
引き続き調査は続けていくので、新しい情報が出れば【続編】にてお伝えいたします。
【参考リンク】
【編集部追記】InnovaTopia Webmaster:Keisuke Araki
不用心ですねー、チャレンジャーですねー
アプリをインストールするときは「事前の調査・確認が必要ですよ」と 警鐘を鳴らすために、‘あえて、身を挺して試してみた’としか思えません(><)
・公式X(Twitter)のフォロワー数ではなくフォロワーのアカウント。
・著名なエンジニアから言及されているか
・youtubeの内容やチャンネル登録者数
・LinkedInでの情報、発言、評価、相互フォローの関係
・論文サイトや他社メディアの確認
このへんは見ておきましょう。 それでも、怪しいプロジェクトってありますけど。。
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