Apple Watchといえば、角の丸い四角形のディスプレイが長年変わらない特徴でした。その当たり前が今後、崩れる可能性があります。形を変えるだけなのか、それともAppleが「腕時計」という枠そのものを見直そうとしているのか。次世代ウェアラブルの方向性を考えます。
Appleは、将来のApple Watchについて、円形ディスプレイを採用した腕時計や画面を持たないフィットネスアクセサリーなど、新たな形状を検討していると9to5Macが報じた。背景にはOura Ringなどとの競争があり、高価格帯と低価格帯の双方も検討対象とされる。
一方、計画は未確定で、大幅な刷新は数年先になる可能性がある。2026年秋にはApple Watch Series 12とApple Watch Ultra 4が登場すると報じられており、新CPUやフィットネス機能の改善など、既存路線の更新になるとされている。
From:
Apple considers round screens and more radical designs for future Apple Watch revamp
【編集部解説】
今回の報道で注目したいのは、単に「丸いApple Watchが出るかもしれない」という点だけではありません。9to5Macが紹介したBloombergのMark Gurman氏の報道では、Appleは円形ディスプレイだけでなく、画面を持たないフィットネスアクセサリーや、異なるサイズ・価格帯まで含めて検討しているとされています。計画はまだ確定しておらず、市場投入されるとしても数年先です。
Apple Watchは世代ごとにケースサイズや素材、ディスプレイ、センサーなどを更新してきましたが、初代から現在まで角丸の長方形を基本としたデザインを維持してきました。9to5Macも、これまでの全モデルが基本的に同じデザインコンセプトを軸としてきたと指摘しています。
Apple公式の比較ページを見ると、現在のApple Watch Series 11、Apple Watch SE 3、Apple Watch Ultra 3だけでなく、Series 1まで過去モデルを遡って確認できます。ケースサイズや素材は変化しているものの、製品としての基本的な構成は一貫しています。
その意味で、円形ディスプレイが実際に採用されれば、Apple Watchにとってかなり目立つデザイン変更になります。ただし現段階では「Appleが検討している」という報道であり、円形モデルの発売が決まったわけではありません。
さらに興味深いのが、画面そのものを搭載しないフィットネスアクセサリーも検討対象とされていることです。
現在のApple Watchは、健康データの取得だけでなく、心拍数や消費カロリー、アクティビティリングなどをディスプレイ上で確認できることをApple自身が特徴として紹介しています。Series 11、SE 3、Ultra 3という現行3モデルも、ディスプレイを備えた腕時計型デバイスとして展開されています。
そのため、画面を持たない製品が実際に登場すれば、単なるApple Watchの外観変更ではなく、「情報を見る腕時計」から「身につけてデータを取得するデバイス」へ用途を分ける動きと捉えることもできます。これは現時点で発表された製品戦略ではなく、報道されている検討内容から読み取れる可能性の一つです。
背景として9to5Macは、Oura Ringなどの画面を持たないスマートフィットネスデバイスとの競争を挙げています。また、Appleは低価格帯と高価格帯の双方を検討し、新しいウェアラブルの形と並行してHealthアプリをよりAI中心の方向へ刷新することも模索しているとされています。
注意したいのは、今回報じられた円形ディスプレイや画面なしデバイスが、2026年秋に登場するとされるApple Watchの話ではないことです。
9to5Macによると、2026年秋にはApple Watch Series 12とApple Watch Ultra 4が予定され、新しいCPUやカラー、フィットネス機能の改善などを盛り込んだ既存路線の更新になるとされています。一方、円形ディスプレイなどの大幅な変更については、具体的な製品すら決まっておらず、市場投入は数年先になる可能性があります。
したがって、現時点で「Apple Watchが丸くなる」と考えるのは早計です。ただ、Appleが形状、画面の有無、価格帯まで含めて検討しているという報道が事実なら、これまで一つの基本形を発展させてきたApple Watchが、複数のウェアラブルへ枝分かれする可能性が見えてきます。今後は「次のApple Watchは何が進化するか」だけでなく、「Apple Watchとはどのようなデバイスなのか」そのものが変わるのかが注目点になりそうです。
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【編集部後記】
Apple Watchの形そのものが変わる可能性があるというのは、かなり驚きました。
長く親しんできた四角いデザインだからこそ、円形になるだけでも印象は大きく変わりそうです。Appleらしいシンプルさを残しながら、どんなスタイリッシュな姿に一新されるのか気になります。
もし画面のないモデルまで登場するなら、使い方そのものも変わってきそうです。
これまでのApple Watchらしさをどう残し、どう変えてくるのか、今後のデザインに期待したいです。
【用語解説】
フォームファクター
デバイスの形状、サイズ、構造など、製品の物理的な設計形式。今回の報道では、従来の角丸長方形のApple Watchだけでなく、円形ディスプレイや画面を持たないウェアラブルなどが検討対象とされている。
Healthアプリ
iPhoneやApple Watchなどから取得した健康・フィットネス関連データを集約するAppleのアプリ。Appleは健康機能について、プライバシーを重視した設計を掲げている。今回の報道では、HealthアプリをよりAI中心の方向へ刷新することも検討されている。
【参考リンク】
Apple Watch|Apple公式(外部)
Apple Watch Series 11、Apple Watch SE 3、Apple Watch Ultra 3など、現行ラインアップと健康・フィットネス機能を確認できる公式ページ。
Appleのヘルスケア|Apple公式(外部)
Apple WatchやiPhoneを通じて提供される健康関連機能と、Appleのヘルスケア分野における取り組みを紹介する公式ページ。
【参考記事】
Apple Watchのモデルを比較する|Apple(外部)
Series 1から現行のSeries 11、SE 3、Ultra 3まで、Apple Watch各世代のケースサイズ、素材、ディスプレイ、機能などを比較できる公式ページ。
Apple Watch|Apple(外部)
現行Apple Watchの製品構成と、ディスプレイ上で心拍数や消費カロリー、アクティビティリングなどを確認する現在の利用スタイルを確認できる公式ページ。
Appleのヘルスケア|Apple(外部)
Appleが現在展開する健康管理機能と、iPhoneやApple Watchを含むヘルスケアエコシステムについて確認できる公式情報。


















