フラッグシップの体験を、どこまでFEに残すのか。Galaxy S26 FEは、ハードウェアを大きく刷新するのではなく、One UI 9やGalaxy AI、Exynos 2500を軸に進化しました。S25 FEとの差分を整理し、どんなユーザーに向く一台なのかを見ていきます。
Samsungは2026年8月27日、「Samsung Galaxy S26 FE」を発表した。Samsung Galaxy S26シリーズで初めてOne UI 9を搭載し、マイファンカム、光学3倍ズーム、1200万画素のフロントカメラ、Galaxy AIの新機能に対応する。
4,900mAhのバッテリーと最大45Wの有線充電、最大120HzのAMOLEDディスプレイを備え、最大7世代のOSアップグレードと7年間のセキュリティアップデートを提供する。2026年9月4日から一部の国で発売され、日本での発売は現時点で未定だ。
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「Samsung Galaxy S26 FE」のGlobal発売を発表
【編集部解説】
Samsung Galaxy S26 FEを前モデルのGalaxy S25 FEと比べると、ハードウェアの基本構成には共通点が多くあります。S25 FEは6.7インチFHD+ Dynamic AMOLED 2X、最大120Hz、4,900mAhバッテリー、45W有線充電に対応していました。S26 FEも6.7インチFHD+ Dynamic AMOLED 2X、最大120Hz、4,900mAh、45W充電という構成を維持しています。
リアカメラも、5000万画素広角、1200万画素超広角、800万画素望遠、光学3倍ズームという主要スペックはS25 FEから変わっていません。一方、前面カメラは1200万画素のままですが、画角がS25 FEの80度からS26 FEでは85度へ広がっています。
内部では、S25 FEの4nmプロセス「Exynos 2400」から、S26 FEでは3nmプロセスの「Exynos 2500」へ変更されました。ただしSamsungは今回の発表で、S25 FE比のCPU・GPU・AI処理性能が何%向上したかという具体的な比較値を示していません。したがって、チップ世代の更新は確認できますが、実使用でどの程度の性能差が生じるかは現時点では判断できません。
今回の差分で目立つのは、センサーの高画素化よりもソフトウェア側です。S26 FEでは、被写体を追跡して動画のフレーミングを調整する「マイファンカム」や、撮影時の水平を保つ「水平ロック」に対応します。さらにフォトアシストでは自然言語による画像編集が可能となり、昼の写真を夜へ変更する、要素を追加する、欠けた部分を補うといった操作を指示できます。
Galaxy AIでもOne UI 9を前提とした機能拡張が進んでいます。Now Briefではプロンプトから独自のブリーフィングカードを作成でき、Now NudgeはLINEを含む一部のメッセージアプリなどにも対応範囲を拡大しました。Geminiでは1回のリクエストから複数ステップのタスクを処理できるとSamsungは説明しています。
つまりS26 FEは、カメラやバッテリーといった主要ハードウェアを毎年大きく置き換えるのではなく、既存のFEの構成を土台に、新しいチップとOne UI 9、Galaxy AI、撮影支援機能を追加する方向のモデルと整理できます。
S25 FEからS26 FEへの変更を見ると、バッテリー容量、最大充電出力、画面サイズ、最大リフレッシュレート、リアカメラの主要スペック、7世代のOSアップグレードと7年間のセキュリティアップデートという基本条件は共通しています。
そのため、S25 FEをすでに使用している場合、S26 FEへの買い替え理由はハードウェアスペックより、Exynos 2500やOne UI 9の新機能、マイファンカムなどをどこまで必要とするかが中心になりそうです。一方、より古いGalaxyや他社端末から乗り換える場合は、長期アップデート保証、45W充電、光学3倍望遠、Galaxy AIをまとめて利用できる点が判断材料になります。これは公表仕様を踏まえた編集部の整理です。
価格にも注意が必要です。米国ではS25 FEが649.99ドルからだったのに対し、S26 FEは699.99ドルからと発表されており、開始価格は50ドル上昇しています。日本での発売と価格は2026年8月28日時点で未定です。
また、Galaxy AIの一部機能は国・地域・言語・デバイスなどによって利用可否が異なり、Samsungアカウントやネットワーク接続が必要になる場合があります。Gemini Omniには対象となるGoogle AI Pro契約が必要で、S26 FEの対象ユーザーには6カ月間の無料トライアルが提供されますが、期間終了後は解約しない限り料金が発生する場合があります。
S26 FEは、スペック表だけを見ればS25 FEから全面刷新されたモデルではありません。むしろ、FEで維持してきたディスプレイ、カメラ、バッテリーの基本構成に、S26世代のチップと最新のソフトウェア体験を重ねたモデルだと見ると、その位置づけが分かりやすくなります。
【関連記事】
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【編集部後記】
Galaxy S26 FEは、数字だけを見るとS25 FEから大きく変わった印象はありません。ただ、最近のスマートフォンは、カメラやバッテリー以上にAIやソフトウェアの進化が世代差になってきたように感じます。一方で、S25 FEから買い替えるほどの差があるかと聞かれると、個人的には少し悩むところです。米国価格も前モデルから50ドル上がっており、日本で発売される場合の価格も気になります。FEシリーズには手を伸ばしやすい価格も期待したいので、性能だけでなく価格設定にも注目したいところです。
日本で正式発売されるのであれば、実際の価格を見て改めて評価したい一台です。
【参考リンク】
Samsung Japan 公式(外部)
Samsung Galaxyスマートフォンやタブレット、ウェアラブルなどの日本向け製品情報、サポート、オンラインショップへの入口。
Galaxy AI|Samsung Japan(外部)
Galaxy AIの対応デバイスや主要機能、利用条件をまとめたSamsung公式ページ。マイファンカム、フォトアシスト、Now Brief、Now Nudgeなどを確認できる。
One UI|Samsung Japan(外部)
Samsung Galaxy向けインターフェース「One UI」の公式ページ。One UI 9の機能やGalaxy AIとの統合について確認できる。
Google Gemini(外部)
Googleの生成AIサービス。Galaxy S26 FEではGeminiを利用したAI機能が組み込まれており、一部機能にはGoogle AI Proなど所定の利用条件がある。
【参考記事】
Samsung Galaxy S26 FE: Delivering the Latest Flagship Experience, Focused on What Matters Most|Samsung Global Newsroom(外部)
Galaxy S26 FEのグローバル向け公式発表。Exynos 2500、6.7インチDynamic AMOLED 2X、カメラ構成、4,900mAhバッテリー、One UI 9など詳細仕様を掲載。
Meet Samsung Galaxy S25 FE: The Gateway to the Galaxy AI and Flagship Essentials|Samsung Global Newsroom(外部)
前モデルGalaxy S25 FEの公式発表。Exynos 2400、6.7インチディスプレイ、4,900mAhバッテリー、45W充電、カメラ構成などS26 FEとの比較基準を確認できる。
Meet Samsung Galaxy S25 FE: The Gateway to Galaxy AI and Flagship Essentials|Samsung Newsroom U.S.(外部)
Galaxy S25 FEの米国向け公式発表。発売時の開始価格649.99ドルなど、S26 FEとの価格比較に使用した情報を掲載。
Samsung Galaxy S26 FE: Delivering the Latest Flagship Features, Focused on What Matters Most|Samsung Newsroom U.S.(外部)
Galaxy S26 FEの米国向け公式発表。開始価格699.99ドル、発売日、ストレージ構成など米国市場の販売条件を確認できる。
【用語解説】
One UI 9
Samsung Galaxy向けのユーザーインターフェース。Samsung Galaxy S26 FEにはAndroid 17をベースとするOne UI 9が搭載され、Galaxy AIやパーソナライズ機能などが統合されている。
Galaxy AI
Samsung Galaxyシリーズに搭載されるAI機能群。写真編集、検索、情報整理、コミュニケーション支援など複数の機能で構成され、利用できる機能は国・地域・OS・端末によって異なる。
Now Brief
天気、予定、ウェルネス情報など、ユーザーに関連する情報をまとめて提示するGalaxy AI機能。One UI 9ではブリーフィングカードをカスタマイズし、プロンプトから独自のカードを作成できる。
Now Nudge
端末上の状況や通知などを基に、次の操作につながる提案を表示する機能。One UI 9では一部のサードパーティ製アプリや通知にも対応範囲が拡大された。
マイファンカム
動画内で選択した人物を追跡し、被写体が画面中央付近に収まるよう自動的にフレーミングを調整する機能。Galaxy S26 FEではSamsungアカウントへのログインが必要。
IP68
防塵・防水性能を示す等級。Galaxy S26 FEはSamsungの試験条件で、最大1.5mの淡水に最大30分間沈める条件に対応する。防水・防塵性能は永続的なものではない。


















