ケーブルなしでUSB-Cデバイスから40メートル先のディスプレイへ──Wi-Fiもアプリも不要で、プラグアンドプレイで1080p 60Hzの画面共有を実現するBelkinの「ConnectAir ワイヤレスHDMIディスプレイアダプター」が、CES 2026で発表されました。会議室、教室、旅行先での煩雑な配線から解放される日が近づいています。
Belkinは2026年1月4日、ラスベガスで開催されるCES 2026で新しいアクセサリーのラインナップを発表した。
主な製品は、Nintendo Switch 2用充電ケースPro(型番ENA003、99.99ドル)で、10,000mAhのモバイルバッテリーと30W急速充電、LCD画面を備え、現在belkin.comで販売中である。UltraCharge Pro モバイルバッテリー 10K(型番BPD014、99.99ドル)はQi2 25Wワイヤレスと30W USB-C充電に対応し、2026年2月に発売される。UltraCharge Pro ラップトップ用モバイルバッテリー 27K(型番BPB040、149.99ドル)は27,000mAhの容量と最大240Wの総出力を持ち、140W USB-Cケーブルを内蔵し、2026年3月発売予定である。
ConnectAir ワイヤレスHDMIディスプレイアダプター(型番AVC005、149.99ドル)は1080p 60Hzで40メートルの範囲に対応する。Connect 8ポート デュアルディスプレイ USB-Cハブ(型番INC027、99.99ドル)は60Hzでデュアル4Kディスプレイをサポートし、100Wパワーパススルーを提供する。
From:
Belkin Unveils Next-Generation Chargers, Gaming Power Accessories and More at CES 2026
【編集部解説】
今回Belkinが発表した製品群の中で、特に注目すべきはConnectAir ワイヤレスHDMIディスプレイアダプターです。この製品は、画面共有という日常的なタスクに潜む根本的な課題を解決しようとしています。
会議室や教室での画面共有は、長年「ケーブル探し」「接続トラブル」「互換性の問題」に悩まされてきました。多くのワイヤレス投影ソリューションは、Wi-Fiネットワークへの接続、専用アプリのインストール、複雑な設定を必要とします。ConnectAirの革新性は、これらすべてを排除したことにあります。
Wi-Fi不要のピアツーピア接続という設計思想は、セキュリティの観点からも重要です。企業ネットワークに接続することなく画面共有できるため、ゲストや外部パートナーとのプレゼンテーションでも情報漏洩リスクを最小化できます。40メートルという通信範囲は、大規模な会議室や講堂でも実用的です。
一方で、1080p 60Hzという解像度は、4K対応が進む現在では控えめと言えます。しかし、プレゼンテーション資料やドキュメント共有という用途では十分な画質であり、むしろ安定した接続を優先した現実的な選択と評価できるでしょう。
同時に発表されたQi2 25W充電器やNintendo Switch 2用充電ケースProも注目に値します。特にQi2 25Wは、2025年7月に正式発表された新規格への本格対応として、iOSとAndroidの垣根を越えた充電環境の実現を示しています。27,000mAh、240W出力のUltraCharge Pro ラップトップ用モバイルバッテリーは、モバイルワーカーにとって革新的な電源ソリューションです。
149.99ドルという価格設定は、既存のワイヤレス投影ソリューションと比較して競争力があります。2026年第1四半期の発売により、ハイブリッドワーク時代の新しいスタンダードとなる可能性を秘めています。
【用語解説】
Qi2 25W
Wireless Power Consortiumが2025年7月に発表したワイヤレス充電規格。従来のQi2(15W)から約70%出力が向上し、最大25Wでの充電が可能になった。AppleのMagSafe技術をベースとした磁気吸着機能により、正確な位置合わせと高効率充電を実現する。iPhoneとAndroidの両方で使用できるオープンスタンダード。
MagSafe
Appleが開発した磁気吸着式のワイヤレス充電技術。iPhone 12以降に搭載され、充電器とデバイスを磁石で正確に位置合わせすることで充電効率を高める。この技術がQi2規格のベースとなり、業界標準として採用された。
クロスプラットフォーム
複数の異なるプラットフォームやOSで共通して使用できることを指す。本記事では、iOSとAndroidの両方で同じ充電規格が使えることを意味する。
ハイブリッドワーク
オフィス勤務とリモートワークを組み合わせた働き方。コロナ禍以降定着し、複数の場所で業務を行うため、持ち運び可能な周辺機器の需要が高まっている。
【参考リンク】
Belkin(外部)
カリフォルニア拠点の消費者向けエレクトロニクスアクセサリーメーカー。1983年創業で40年以上の歴史を持つ。
Wireless Power Consortium(外部)
ワイヤレス充電規格「Qi」を策定する業界団体。Apple、Samsungなどが参加している。
Nintendo Switch 2公式サイト(外部)
任天堂が2025年6月5日に発売したゲーム機。発売4日間で350万台以上を販売した。
CES(Consumer Electronics Show)(外部)
毎年1月にラスベガスで開催される世界最大級の家電見本市。最新テクノロジーが発表される。
【参考記事】
Qi2 25W Explained: 25W Wireless Charging & Device Guide(外部)
Belkin公式によるQi2 25W規格の詳細解説。30分で50%まで充電できることなど具体的な数値を提供。
Qi Wireless charging | Wireless Power Consortium(外部)
Wireless Power Consortium公式によるQi規格の解説。約70%出力向上の技術仕様を詳述。
New Qi2 25W standard means quicker, easier wireless charging(外部)
2025年7月のQi2 25W規格発表に関する報道。14製品がすでに認証取得したことを報じる。
Games coming to Nintendo Switch 2 and Nintendo Switch in 2026(外部)
任天堂公式による2026年発売予定ゲーム情報。Switch 2のエコシステム成長を示している。
【編集部後記】
みなさんは、プレゼンテーションや画面共有のたびにケーブルを探し回った経験はありませんか。BelkinのConnectAirは、Wi-Fiもアプリも不要で、USB-Cデバイスから40メートル先のディスプレイへワイヤレス投影を実現します。
会議室の配線トラブルや、ホテルでのテレビ接続の煩わしさから解放される未来が、99.99ドルという価格で手に入るかもしれません。ワイヤレス画面共有が当たり前になれば、私たちの働き方や学び方はどう変わるでしょうか。みなさんが画面共有で困った経験や、こんな使い方ができたら便利だと思うシーンがあれば、ぜひ教えていただけると嬉しいです。
































