Googleは2026年2月11日、太平洋時間午前10時にリリース予定だったAndroid 17 Beta 1を直前で延期した。Android Policeへの声明で、同社は「直前の変更」が遅延の理由であると説明したが、具体的な変更内容は明らかにしていない。
Android 17 Beta 1は当初、従来のDeveloper Previewを経由せず直接ベータ版として公開される予定だったが、現在は「近日公開」とされている。Googleは依然として2026年第1四半期内のリリースを目指しており、約1カ月半の猶予が残されている。
公式スケジュールでは、2026年3月頃にプラットフォームの安定性を達成し、最終ビルドは2026年第2四半期の6月前後に公開される見込みである。Samsung Galaxy Z Fold 8およびFlip 8が2026年7月に発表される際、Android 17ベースのOne UI 9.0(仮称)が同時に発表される可能性が高い。
From:
Google pulls Android 17 Beta 1 at the last second, says it’s still “coming soon”
【編集部解説】
Googleは2026年2月11日、太平洋時間午前10時にリリース予定だったAndroid 17 Beta 1を、発表予定時刻の直前になって延期しました。この延期は単なるスケジュールのずれ以上の意味を持っています。
Android 17は、Googleが2025年7月に導入した新しい開発手法「Canaryチャンネル」の本格運用を示す最初の大型リリースとなる予定でした。従来のDeveloper Previewプログラムを完全に置き換えるこの新方式は、開発者により早く、より継続的にプレリリース機能へのアクセスを提供することを目的としています。
Canaryチャンネルの最大の特徴は、継続性です。従来のDeveloper Previewは各リリースサイクルの初期段階でのみ利用可能で、ベータ版に移行すると終了していました。これにより、ベータ版に間に合わなかった有望な機能には公式なフィードバックチャンネルがない期間が生まれていました。Canaryチャンネルはこの問題を解決し、年間を通じて最新のプラットフォームビルドをOTA(無線)アップデートで配信します。
今回の延期について、Googleは「直前の変更」という言葉以外、具体的な理由を明らかにしていません。しかし、この延期が示唆するのは、新しい開発プロセスがまだ完全には安定していない可能性です。前日まで各メディアがリリースを報じる準備をしていたことを考えると、延期の判断は本当に直前に下されたと考えられます。
Android 17の公式スケジュールでは、2026年3月頃にプラットフォームの安定性を達成し、最終ビルドは2026年第2四半期、つまり6月前後に公開される予定です。これはGoogleの新しい年2回リリース戦略の一環で、第2四半期のメジャーSDKリリース(26Q2)として位置づけられています。
この開発タイムラインは、Samsungのような主要パートナーにとっても重要です。Galaxy Z Fold 8およびFlip 8は2026年7月に発表される見込みで、これらの端末はAndroid 17ベースのOne UI 9.0(仮称)とともに登場すると予想されています。過去にも、Samsungの折りたたみ端末は最新のAndroidバージョンとともにデビューしてきました。
Android 17は、Pixel 6a以降の幅広いデバイスに対応する予定です。Pixel 10シリーズなど最新機種だけでなく、数世代前のデバイスも含まれており、Googleのサポート期間の長期化を反映しています。
Googleが第1四半期内のリリースを目指していることから、Android 17 Beta 1は今後数週間以内には登場すると考えられます。約1カ月半の猶予が残されているため、3月のプラットフォーム安定性達成という目標は維持できる見込みです。
今回の延期は、新しい開発プロセスへの移行期における一時的な混乱なのか、それとも根本的な課題を示しているのか。Googleがこの状況にどう対処するかは、今後のAndroid開発の透明性と信頼性を測る重要な指標となるでしょう。
【用語解説】
Canaryチャンネル
Googleが2025年7月に導入したAndroidの新しいプレリリースプログラム。従来のDeveloper Previewを置き換え、年間を通じて最新のプラットフォームビルドをOTAアップデートで配信する。開発者はより早期に新機能やAPIにアクセスでき、継続的なフィードバックが可能になる。
OTA(Over-The-Air)
無線アップデートのこと。従来のDeveloper Previewでは手動でのフラッシュ作業が必要だったが、Canaryチャンネルでは一度フラッシュすれば、その後はOTAで自動的に最新ビルドを受け取れる。
Platform Stability(プラットフォーム安定性)
Androidの開発サイクルにおける重要なマイルストーン。この段階に達すると、SDK/NDK APIが最終版となり、アプリ向けの動作もほぼ確定する。開発者はこの時点で安心してアプリの開発と最適化を進められる。
QPR(Quarterly Platform Release)
四半期ごとのプラットフォームリリース。メジャーリリース後に提供されるマイナーアップデートで、新機能の追加やバグ修正を含む。Android 17では、26Q3(17 QPR1)、26Q4(17 QPR2)、27Q1(17 QPR3)として展開される予定。
One UI
SamsungがAndroidをベースに開発した独自ユーザーインターフェース。Android 17に対応するOne UI 9.0(仮称)は、2026年7月のGalaxy Z Fold 8/Flip 8の発表時に同時公開される見込み。
【参考リンク】
Android 17 – Android Developers(外部)
Googleの公式Android開発者向けサイト。Android 17の機能やAPI、動作変更、リリーススケジュールなどの技術情報を提供している。
Android Canary Channel – Android Developers(外部)
Android Canaryチャンネルの公式ドキュメント。登録方法や利用可能なデバイス、開発者向けガイドラインを掲載している。
Android Beta Program(外部)
Googleの公式Androidベータプログラム登録サイト。対応デバイスの確認とベータ版への登録が可能となっている。
【参考記事】
Google cancels today’s Android 17 Beta 1 release – 9to5Google(外部)
Googleが2026年2月11日午前10時に予定していたAndroid 17 Beta 1のリリースを直前でキャンセルした詳細を報じている。
Evolving Android’s early-access programs: Introducing the Canary channel – Android Developers Blog(外部)
2025年7月にGoogleが発表したCanaryチャンネルの公式発表記事。Developer Previewからの移行理由と新方式のメリットを詳細に解説している。
Android 17: Confirmed features, codename, leaks, release date, and everything else we know so far – Android Authority(外部)
Android 17の既知の機能やリリース日程、対応デバイスなど総合的な情報をまとめた記事。Platform Stabilityが2026年3月頃と予想されている。
Samsung Galaxy Z Fold 8 Release Date: July 2026 Launch Expected with Major Upgrades & Wider Variant – IBTimes Australia(外部)
Samsung Galaxy Z Fold 8が2026年7月に発表される見込みで、Android 17ベースのOne UI 9.0(仮称)を搭載する可能性が高いと報じている。
【編集部後記】
Googleの新しい開発手法であるCanaryチャンネルは、Androidエコシステムに大きな変革をもたらす試みです。年間を通じて最新機能に触れられる一方で、今回のような予期せぬ延期も起こりうることを示しています。
開発者や読者の皆さんにとって、この移行期はAndroidの進化を間近で見守る貴重な機会となるでしょう。Android 17が正式にリリースされる6月頃には、私たちのスマートフォン体験がどのように進化しているのか、一緒に注目していきましょう。





































