Last Updated on 2024-01-24 11:24 by 荒木 啓介
【ダイジェスト】
ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は、自社のCAR-T療法であるCarvyktiの製造規模を今年さらに拡大する計画を進めています。同社は、昨年、生産方法の改善を迫られた後、この治療法の製造において「顕著な進歩」を遂げたと発表しました。CEOのホアキン・ドゥアトは投資家向けの電話会議で、「Carvyktiの進捗に満足しており、2024年も四半期ごとに成長を続けるだろう」と述べています。
昨年10月の収益報告会で、J&Jは内部的にも、そしてノバルティスとのパートナーシップを通じても、需要に応えるための製造能力を増強していることを明らかにしました。また、Carvyktiの製造におけるボトルネックとして、レンチウイルスコンポーネントの問題を指摘していました。
J&Jは、米国食品医薬品局(FDA)からの拡大承認を待ちながら、Carvyktiの製造拡大に向けた計画を進めている状況です。同社は四半期ごとの売上げ増加を見込んでおり、製品の供給能力を高めるための取り組みを継続していることが伺えます。
【ニュース解説】
ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は、がん治療に使われる先進的な技術「CAR-T療法」の一つであるCarvyktiの製造を増やす計画を進めています。この治療法は、J&JがLegend Biotechと共同で開発したものです。昨年、製造プロセスの改善が必要とされた後、同社は「顕著な進歩」を達成したと発表しました。
J&Jの最高経営責任者(CEO)であるホアキン・ドゥアト氏は、投資家向けの電話会議で、Carvyktiに関する進捗に満足しており、2024年も引き続き四半期ごとに成長を遂げると述べています。これは、同社が昨年10月の収益報告で、需要に応えるために製造能力を増強していることを公表したことに続くものです。その際、製造のボトルネックとなっていたレンチウイルスコンポーネントの問題にも言及していました。
現在、J&JはCarvyktiの使用をより多くのがん治療に拡大するため、米国食品医薬品局(FDA)の決定を待っています。この承認が得られれば、治療法の適用範囲が広がり、それに伴い製造量を増やす必要が出てくるため、J&Jは製造拡大に向けた準備を進めているのです。同社は、今後も製品供給を安定させ、成長を続けるために努力を続けていくとのことです。
from J&J still plans to scale up Carvykti manufacturing this year.