Last Updated on 2024-07-23 08:48 by admin
『Metro Awakening』は、Vertigo Gamesが開発中のVR向けゲームで、2024年に主要なVRヘッドセット向けにリリース予定だ。
ゲームはMetroシリーズの前日譚として位置づけられており、プレイヤーは若きニコライ・アルチョーム・トカレフとして、モスクワの地下鉄システムを探索する。
ゲームプレイはステルスと戦闘のミックスで構成され、プレイヤーは限られた弾薬を管理しながら物語を進める必要がある。
移動システムには、テレポートとスムーズロコモーションの両方が用意されている。開発者は、没入感を高めるためにスムーズロコモーションを推奨している。
ゲームの特徴として、プレイヤーの行動が物語に影響を与える「モラルシステム」が実装されている。また、VRならではの要素として、手動でのリロードや、懐中電灯の操作などが含まれている。
開発チームは、VR空間でのストーリーテリングに重点を置いており、プレイヤーが環境と自然に対話できるよう設計している。
from:‘Metro Awakening’ Interview Reveals New Screenshots, Game Details & Locomotion Options
【編集部解説】
Metro Awakeningの発表は、VRゲーム業界に新たな風を吹き込む可能性を秘めています。この作品は、人気シリーズMetroの世界観をVRで体験できる画期的な試みとなっています。
VRゲームの開発には高いコストがかかることが知られていますが、Metro Awakeningは既存のIPを活用することで、この課題に対処しようとしているようです。established IPを使用することで、開発リスクを軽減しつつ、既存のファン層にアピールすることができるでしょう。
没入感の高いストーリーテリングは、VRゲームの成功に不可欠です。Metro Awakeningでは、原作者のDmitry Glukhovsky氏が物語を手掛けており、シリーズの世界観を忠実に再現しつつ、VRならではの新しい体験を提供することが期待されます。
技術面では、VR酔いの問題や、長時間のプレイによる疲労感などが課題となる可能性があります。開発チームがこれらの問題にどのように対処するかが、ゲームの成功を左右する重要なポイントとなるでしょう。
また、VRゲームの市場規模はまだ限定的であるため、Metro Awakeningの商業的成功は不透明です。しかし、Half-Life: Alyxのような高品質なVRゲームの成功例もあり、Metro Awakeningがこれに続くことができれば、VR市場全体の成長を促進する可能性があります。
長期的には、Metro AwakeningのようなAAA級のVRゲームが増えることで、VRヘッドセットの普及が進み、より多くのユーザーがVR体験にアクセスできるようになるかもしれません。これは、ゲーム業界全体にとっても新たな可能性を開くことになるでしょう。
【用語解説】
- Metroシリーズ:
ロシアの作家Dmitry Glukhovskyによる小説を原作とした、ポストアポカリプスの世界を舞台にしたFPSゲームシリーズです。核戦争後のモスクワの地下鉄を舞台に、生き残った人々の物語が描かれます。• - VRヘッドセット:
Virtual Reality(仮想現実)を体験するための装置です。目の前にディスプレイを配置し、頭の動きに合わせて映像が変化することで、まるでその場にいるような没入感を得られます。• - ステルス:
ゲームにおいて、敵に見つからないように隠れたり、こっそり行動したりするプレイスタイルを指します。• - スムーズロコモーション:
VRゲームにおいて、プレイヤーが滑らかに移動できる移動方式のことです。現実世界では動いていないため、VR酔いを引き起こす可能性があります。