Last Updated on 2025-05-12 15:32 by admin
Appleは2027年、iPhone発売20周年を記念して新たなiPhoneを計画している。BloombergのMark Gurman氏によると、このモデルは「主にガラス製で曲面デザイン、ディスプレイに切り欠きやベゼルがない」ことが特徴だ。フロントカメラはディスプレイ下に配置され、真のエッジ・ツー・エッジスクリーンが実現する見込みである。Appleはこの設計のために「連続ループ状ガラス筐体」に関する特許も取得している。
また、2027年には折りたたみ式iPhone、スマートグラス、カメラ搭載AirPods、AIアシスタント内蔵ホームロボットなど複数の新製品が発表される可能性が高い。さらにAppleは、LLM（大規模言語モデル）を活用した新しいSiriやサーバーサイドAI処理用の新型チップの開発も進めている。
References:
Apple may release a ‘mostly glass, curved iPhone’ in 2027
【編集部解説】
Appleが2027年に投入を計画している「主にガラス製・曲面iPhone」は、スマートフォンのデザインと体験を大きく変える可能性があります。BloombergやThe Vergeなど複数の信頼できる海外メディアが報じている通り、AppleはiPhone発売20周年に合わせて、ベゼルレスかつ切り欠きのない画面、そして筐体のほとんどがガラスで構成されるモデルを目指しています。
「主にガラス製で曲面」という表現は、現行のiPhone 15 Proのようなガラスと金属の組み合わせをさらに進化させ、筐体全体が一体化した連続ループ状のガラスで包まれるイメージです。2019年にAppleが取得した特許（continuous loop glass）もこの構想を裏付けています。 技術面ではディスプレイ下カメラ（UDC）が最大の特徴であり、これにより真のエッジ・ツー・エッジスクリーンが実現し、スマートフォンの「画面＝体験」の完成形に近づきます。ただし、現時点でUDC技術は画質や透過率の面で課題が残っており、Appleがどのような技術的ブレークスルーを持ち込むかが注目されます。 2027年は折りたたみ式iPhoneやスマートグラス、AI搭載ホームロボットなど、Appleの新規プロダクトが一斉に登場する年とも予想されます。特にホームロボットは「個性を持つAIアシスタント」として、家庭内での新しいインターフェースになる可能性があります。また、Siriも大規模言語モデル（LLM）による次世代型へと進化し、より自然な会話や複雑なタスク処理が可能になる見通しです。 ポジティブな側面としては、これまでにない没入感や一体感を持つデバイス体験の実現、AIとハードウェアの融合による新しいユーザーインターフェースの提案が挙げられます。一方で、全ガラス筐体の耐久性や修理コスト、UDCの画質問題、AIアシスタントのプライバシーや倫理的リスクなど課題も多く、特にAIの家庭内利用については今後の規制や社会的議論にも注目が必要です。 長期的には、スマートフォンというプロダクトの「完成形」と「次の進化」の両方を象徴する年になる可能性があります。
【用語解説】
曲面ガラス筐体：
スマートフォンの外装全体をガラスで覆い、側面まで滑らかにカーブさせた構造。例えるなら「一枚板の氷を削り出して作った宝石箱」のようなイメージ。
ベゼルレス：
画面の周囲にある枠（ベゼル）が極限まで細くなっている状態。画面占有率が高く、映像や操作の没入感が向上。
画面下カメラ（UDC：Under Display Camera）：
ディスプレイの下にカメラを埋め込む技術。画面に穴やノッチがないため、見た目がすっきりし、真の全画面表示が可能。
大規模言語モデル（LLM：Large Language Model）：
膨大なテキストデータを学習し、高度な自然言語処理を行うAIモデル。ChatGPTやGoogle Geminiが代表例。
Siri（シリ）：
Apple製品に搭載されている音声アシスタント。今後はLLMを活用した「会話型Siri」へ進化予定。
【参考リンク】
Apple公式サイト（外部）iPhoneやMacなどAppleの全製品と最新情報を掲載している公式サイト。
iPhone公式（外部）iPhoneの全モデルや新機能、購入情報がまとめられている公式ページ。
Apple Vision Pro（外部）Apple初の空間コンピュータ。現実とデジタルを融合する次世代デバイス。
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