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「Virtual Skate」がVR界に登場─Flip Axis Studiosが手がける物理演算ベースのスケートボードシミュレーター

 - innovaTopia - (イノベトピア)

Last Updated on 2025-04-17 19:04 by admin

2025年4月17日、Flip Axis Studiosは物理演算ベースのVRスケートボードシミュレーター「Virtual Skate」を発表した。本作はMeta Quest 3およびSteamVR向けに近日リリース予定である。プレイヤーは手を使って足を3Dで直接コントロールし、直感的な物理システムによってオーリーやグラインドなど多彩なトリックを体験できる。

本作のリードデベロッパーはJon Westで、彼は2020年にリリースされたフラットスクリーン向けスケートボードゲーム「Skater XL」の元共同創設者兼リードデベロッパーである。

Flip Axis Studiosは、プレスリリースの中で「Virtual Skateは骨折や足首の捻挫なしにすべてのポップ、グラインド、衝撃を感じられる」と説明している。また、「友達と一緒に集まって、一日中滑り、クリップを増やせる」機能も備えているとしている。

なお、Virtual Skateは、Deficit Gamesが開発した「VR Skater」に続くVRスケートボードゲームとなる。具体的な発売日や価格は現時点で発表されていない。

from The Skateboarding Simulator Virtual Skate Boardslides Onto VR Soon

【編集部解説】

「Virtual Skate」は、現実のスケートボード体験をVR空間で再現することに挑戦した意欲的なタイトルです。最大の特徴は、プレイヤーが手の動きで足を3D的にコントロールし、直感的な物理演算システムによってボード操作ができる点にあります。

本作の開発を率いるJon West氏は「Skater XL」の元共同創設者兼リードデベロッパーであり、スケートボードゲーム開発の経験が豊富です。この経験を活かし、VR空間での自然なスケートボード操作を実現しようとしています。

注目すべき点は、「常に自分のボードをコントロールできる」という操作性です。空中やグラインド中など、あらゆる状況でボードを自由に操れる感覚は「ハンドボーディング」に近い新しい体験として期待されています。

また、友人とセッションを楽しんだり、滑りの様子をクリップとして保存・共有できる機能も示唆されており、ソーシャル性やユーザー生成コンテンツ(UGC)の広がりも期待できます。現実のスケートボードでは怪我のリスクがつきものですが、VRなら安全にチャレンジでき、年齢や身体的な制約を超えて楽しめるのも大きな魅力です。

一方で、VR体験特有の課題も存在します。先行するVRスケートボードゲーム「VR Skater」のレビューでは、高所からのジャンプやグラインド時に実際の目眩感を経験したり、密集エリアでの素早い動きによる初期の不快感が報告されています。Virtual Skateでもこうした「VR酔い」への対策が重要になるでしょう。

VR技術の進化とともに、より多くの人が「安全かつ自由に」スポーツ体験を楽しめる世界が近づいているといえます。

【参考情報】

SteamVR公式ページ(外部)Valve社が提供するPC向けVRプラットフォームの公式サイト。対応機種や特徴を紹介。

VR Skater: SL(Meta Quest Store)(外部)Deficit Games開発のVRスケートボードゲーム。Virtual Skateの先行例となるタイトル。

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乗杉 海
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