Code with Claude 2026、東京6月10日開催決定─Anthropicの開発者カンファレンスが3都市同時展開

Anthropicの開発者カンファレンス「Code with Claude」が、ついに東京にやってきます。前回はClaude 4ファミリーが発表された注目の場—— 2026年6月10日のキーノートはライブストリーミング無料配信で、誰でも世界中から視聴可能です。


Anthropicが開発者向けカンファレンス「Code with Claude」を2026年に世界3都市で開催する。サンフランシスコは5月6日、ロンドンは5月19日、東京は6月10日に実施され、1日かけてハンズオン形式のワークショップ、新機能のライブデモ、Claude開発チームとの対話セッションを提供する。対面参加枠は応募が定員を上回ったため、独立系開発者とアーリーステージのファウンダー向けの派生イベント「Code with Claude: Extended」を翌日に追加開催する。

Extendedの日程はサンフランシスコが5月7日、ロンドンが5月20日、東京が6月11日となり、AnthropicのApplied AIチームによる実践的なワークショップが行われる。対面参加の応募はすでに締め切られ、選考結果は4月初旬に通知される。メインイベントはライブストリーミング配信され、対面・オンラインのいずれも参加費は無料である。

From: 文献リンクCode with Claude — Anthropic’s Developer Conference

【編集部解説】

このカンファレンス自体は2025年5月22日にサンフランシスコで初開催されたAnthropicの「ファースト・デベロッパー・カンファレンス」が出発点であり、今回の3都市同時展開は「2回目にして本格的なグローバル展開」という位置づけになります。前回はサンフランシスコ単独開催だったため、ロンドンと東京は実質的に「初上陸」と言えます。

ここで思い出していただきたいのは、第1回のCode with Claudeこそが、Claude 4 OpusとClaude 4 Sonnetという当時の最新モデルが発表された場であった、という事実です。Anthropicにとってこのカンファレンスは、単なる開発者交流の場ではなく、新モデルや新機能の発表ステージとしての性格を帯びてきています。今年の東京会場で何が披露されるのか、ここに大きな期待が集まる理由はそこにあります。

東京開催が持つもうひとつの意味は、Anthropicの日本市場へのコミットメントの強さです。同社は2025年10月29日に東京にアジア太平洋地域初の拠点を開設し、ダリオ・アモデイCEOが高市早苗首相との会談や、日本AIセーフティ・インスティテュートとの協力覚書(MoC)署名を行いました。日本法人を率いるのは、Snowflake日本法人カントリーマネージャーやGoogle Cloud Japan、Microsoftでの経歴を持つ東城英俊氏です。同週には150社を超えるスタートアップが集う「Builder Summit」も都内で開催されており、Code with Claude Tokyoはこの一連の日本コミットメントの延長線上に位置づけられる「開発者向けの本丸イベント」と言えます。

イベントの構造にも注目してください。メインの「Code with Claude」が新発表中心なのに対し、翌日開催される「Code with Claude: Extended」は、独立系開発者とアーリーステージのファウンダーに絞った深掘り型のイベントとして位置づけられています。Applied AIチームによるラップトップを開いた実践ワークショップが含まれ、招待制かつライブストリーミング配信は行われません。一次情報を直接得たい開発者にとっては、希少価値の高い場となります。

一方で、現実的な制約もお伝えしておきます。対面参加の応募はすでに締め切られ、選考結果は4月初旬に通知される形式です。今から東京会場での現地参加を狙うことはできません。ただし、本編にあたるTokyo会場(6月10日)はライブストリーミングで世界中から無料視聴が可能であり、事前登録さえ済ませれば、誰でもAnthropic本体の発表をリアルタイムで追いかけることができます。

長期的な視点で見れば、フロンティアAIラボが日本の開発者コミュニティと直接対話する場が定例化していくことの意義は小さくないでしょう。AIガバナンスや国産AI政策の議論が進むなか、海外モデルの「中の人」と日本の現場が顔を合わせて知見を交換できる機会は、技術選定の解像度を上げ、ひいては日本発のAIプロダクトの競争力にも影響していくはずです。今回のイベントは、その第一歩として記憶される可能性があると感じています。

【用語解説】

Code with Claude: Extended
メインイベントの翌日に開催される派生イベントである。応募が会場収容人数を上回ったことを受けて追加され、独立系開発者とアーリーステージのファウンダーに対象を絞った構成となっている。ライブストリーミング配信は行われず、招待制で運営される。

Applied AIチーム
Anthropic社内のチームのひとつで、Claudeの実応用と顧客導入支援を担う部門である。Code with Claude: Extendedでは、このチームがラップトップを開いて手を動かす形式の実践ワークショップを担当する。

フロンティアAIラボ
最先端の大規模言語モデルや汎用AI技術の研究開発を行う組織を指す総称である。Anthropic、OpenAI、Google DeepMindなどが代表例として挙げられる。

アーリーステージのファウンダー
創業初期段階にあるスタートアップの創業者を指す。シードラウンドからシリーズAあたりまでの段階を想定することが多い。

Builder Summit
Anthropicが2025年10月、東京オフィス開設に合わせて開催した招待制サミットである。Claudeを用いた開発に取り組む150社超のスタートアップとファウンダーが参加した。

日本AIセーフティ・インスティテュート(AISI Japan)
日本政府が設立したAI安全性評価のための公的機関である。Anthropicは2025年10月、AISIと協力覚書(MoC)を交わし、AI評価方法論の共同研究を進めている。

【参考リンク】

Code with Claude 公式ページ(外部)
2026年開催の3都市カンファレンス公式ページ。各都市詳細とライブ配信登録への導線を備える。

Anthropic 公式サイト(外部)
Code with Claudeを主催するAnthropic PBCの公式サイト。Claudeシリーズや企業情報を集約。

Anthropic Events ページ(外部)
Anthropic主催のカンファレンスやウェビナー情報を一元的に掲載する公式イベントポータル。

Code with Claude Tokyo 公式ページ(外部)
2026年6月10日開催の東京会場専用ページ。アジェンダや会場情報、ライブ配信案内の窓口。

Code with Claude: Extended Tokyo 公式ページ(外部)
6月11日開催のExtended版東京の専用ページ。招待制でメイン応募者から案内が送付される。

Claude Code 公式ページ(外部)
ターミナル上で動作するエージェント型コーディングツールの製品ページ。本イベントの主要テーマの一つ。

Anthropic 東京オフィス開設発表(外部)
2025年10月29日のアジア太平洋地域初拠点開設を伝える公式記事。AISIとのMoC等にも言及。

Anthropic 日本法人代表 東城英俊氏 就任発表(外部)
日本法人代表の経歴と日本市場戦略を伝える公式アナウンス記事。

OpenAI 公式サイト(外部)
編集部解説で比較対象として言及した競合フロンティアAIラボの公式サイト。

Google DeepMind 公式サイト(外部)
Googleの主要AI研究組織の公式サイト。アジア展開を加速するもう1つの代表例として参照。

【参考動画】

2025年5月22日にサンフランシスコで開催された第1回Code with Claudeのオープニング基調講演アーカイブ。本編は26分28秒から開始される構成となっている。

【参考記事】

Code with Claude comes to San Francisco, London, and Tokyo(外部)
2026年版の開催発表ブログ。前年のSF単独開催から3都市展開へと拡大した経緯を公式に説明。

Code with Claude – Anthropic’s First Developer Conference(外部)
2025年5月22日の第1回開催を発表した公式ニュース。MCPやClaude Codeを中心テーマとした記録。

Anthropic Releases Claude 4, ‘the World’s Best Coding Model’(外部)
第1回Code with ClaudeでClaude 4 OpusとSonnetが発表された事実を報じたInc.com記事。

Anthropic opens Tokyo office, signs MoC with Japan AI Safety Institute(外部)
2025年10月29日の東京オフィス開設、AISIとの協力覚書、Builder Summit開催を伝える公式記事。

Anthropic appoints Hidetoshi Tojo as Head of Japan(外部)
日本法人代表の人事と日本市場での採用拡大方針を伝えるAnthropic公式発表。

Code with Claude: Extended Tokyo(外部)
Extended版が招待制でライブ配信なし、メイン応募者から案内される旨を示す公式ページ。

【関連記事】

Anthropic、開発者新時代を告げる「Code with Claude」開催:AI搭載開発ツールの未来とは
2025年5月22日にサンフランシスコで開催されたCode with Claude第1回を扱った記事。本記事の前史として参照したい。

【編集部後記】

東京会場の現地参加はすでに門が閉じてしまいましたが、6月10日のライブストリーミングは事前登録さえあれば誰でも視聴できます。第1回ではClaude 4ファミリーが発表され、その後10月にはAnthropic東京オフィスも開設された流れを踏まえると、今年の東京キーノートには注目すべき瞬間が訪れる可能性が十分にありそうです。

みなさんはCode with Claudeで、どんな新発表を期待されますか。Claude Codeのアップデート、新モデル、それともMCP関連の進化でしょうか。気になるテーマがあれば、当日のキーノートを一緒に追いかけてみませんか。

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TaTsu
『デジタルの窓口』代表。名前の通り、テクノロジーに関するあらゆる相談の”最初の窓口”になることが私の役割です。未来技術がもたらす「期待」と、情報セキュリティという「不安」の両方に寄り添い、誰もが安心して新しい一歩を踏み出せるような道しるべを発信します。 ブロックチェーンやスペーステクノロジーといったワクワクする未来の話から、サイバー攻撃から身を守る実践的な知識まで、幅広くカバー。ハイブリッド異業種交流会『クロストーク』のファウンダーとしての顔も持つ。未来を語り合う場を創っていきたいです。