Brave Search、プライバシー重視のAIチャット機能を実装 ー 検索後の対話で知識探求が進化

Brave Search、プライバシー重視のAIチャット機能を実装 ー 検索後の対話で知識探求が進化 - innovaTopia - (イノベトピア)

Last Updated on 2024-11-24 09:25 by admin

Brave Software社は2024年11月21日(木)、検索エンジン「Brave Search」のAI機能「Answer with AI」にチャットモード機能を追加したと発表しました。

主な要点:

  • 「Answer with AI」は2024年4月に導入された機能の拡張版
  • 新機能の特徴:
    • オープンソースと独自開発のLLMを組み合わせて実装
    • 検索結果の上部に表示されるAI生成の要約に対して、フォローアップ質問が可能
    • プライバシー保護のため、チャットは6時間後に自動消去
  • 利用状況:
    • 1日あたりの検索クエリ数:3,600万件以上
    • AIによる回答生成数:1日1,100万件以上
    • チャットは無料で利用可能(適切な利用制限あり)

from:Brave Search adds AI chat for follow-up questions after your initial query – TechCrunch

【編集部解説】

プライバシーを重視するBraveが、なぜこのタイミングでAIチャット機能を強化したのか、その背景について解説させていただきます。

現在、検索エンジン市場ではGoogleやMicrosoftが急速にAI機能を統合していますが、多くの場合、プライバシーへの配慮が十分とは言えない状況です。Braveは、ユーザーのプライバシーを守りながら、最新のAI技術を活用するという新しいアプローチを示しています。

特筆すべきは、この機能がオープンソースのMixtral 8x7BやMistral 7Bといったモデルを活用している点です。これにより、特定の企業に依存することなく、透明性の高いAIサービスを提供することが可能となっています。

また、年間100億件を超えるクエリを処理する規模に成長したBrave Searchですが、従来の検索エンジンが抱える「検索のたびに新しいクエリを入力する必要がある」という課題を、このチャットモードで解決しています。

一方で、このような進化は出版社やウェブサイト運営者にとって新たな課題をもたらす可能性があります。AIが直接回答を提供することで、ウェブサイトへのトラフィックが減少する可能性があるためです。

しかし、Braveはこの課題を認識しており、サイトへのアクセス数への影響を監視し、必要に応じて対策を講じる方針を示しています。これは、テクノロジーの進歩と既存のウェブエコシステムとのバランスを取ろうとする重要な姿勢と言えます。

将来的な展望として、このような検索とAIの融合は、情報アクセスの方法を大きく変える可能性があります。特に、複雑な質問や調査が必要なケースでは、従来の検索エンジンよりも効率的に情報を得られる可能性があります。

ただし、現時点では日本語対応の時期は明確になっていない点に注意が必要です。グローバル展開における言語対応は、今後の重要な課題となるでしょう。

【参考リンク】

  1. Brave Search公式サイト(外部)
    プライバシーを重視した次世代の検索エンジン。AIチャット機能を搭載し、安全な検索体験を提供

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