Last Updated on 2025-04-05 09:43 by admin
Midjourneyは2025年4月4日、最新バージョンのMidjourney v7を発表した。主な新機能は以下の通りである
- 音声プロンプト機能:ユーザーは音声で画像生成の指示を出せるようになった。
- ドラフトモード:通常の約10倍の速さで画像を生成できる高速モード。標準ジョブの半額のコストで利用可能。
- パーソナライゼーション機能:v7では必須となり、約200枚の画像を評価することでユーザーの好みに合わせた画像生成が可能。
運用モードは現在、Turboモード(v6の標準ジョブの2倍のコスト)とRelaxモードの2種類が提供されている。標準速度モードは開発中だ。
一部の機能(アップスケーリング、インペインティング、リテクスチャリングなど)は一時的にv6モデルに依存している。今後2ヶ月間、1〜2週間ごとに定期的なアップデートが予定されている。
ユーザーの反応は賛否両論で、画質向上を評価する声がある一方、人間の解剖学的理解(特に手)やテキスト生成の精度に課題があるとの指摘もある。
from:Midjourney v7 launches with voice prompting and faster draft mode — why is it getting mixed reviews?

【編集部解説】
Midjourney v7の登場は、AI画像生成技術の進化を示す重要な一歩です。特に注目すべきは音声プロンプト機能とドラフトモードの導入です。
音声プロンプト機能により、ユーザーは思いついたアイデアを即座に視覚化できるようになりました。これは、クリエイティブなプロセスをより直感的にし、アイデアの流れを止めることなく作業できる可能性を広げています。
ドラフトモードの高速化も、クリエイティブワークフローに大きな変革をもたらす可能性があります。アイデアの試行錯誤がより迅速に行えるようになり、創造的なプロセスの効率化につながるでしょう。
しかし、これらの新機能にはまだ課題も残されています。ドラフトモードで生成される画像の品質が低下する点や、人間の解剖学的理解(特に手)やテキスト生成の精度に改善の余地があるという指摘は、今後の開発における重要な焦点となるでしょう。
パーソナライゼーション機能の必須化も興味深い点です。ユーザーの好みに合わせた画像生成が可能になる一方で、AI生成画像の多様性が減少する可能性も考えられます。これは、AIと創造性の関係性について新たな議論を呼び起こすかもしれません。
Midjourney v7の導入は、AI画像生成技術の可能性を広げると同時に、この技術がもたらす課題や倫理的問題についても考えさせられる機会となっています。今後の開発動向と、それが創造性の概念や芸術分野に与える影響を注視していく必要があるでしょう。
【用語解説】
Midjourney:
2022年に設立されたAI画像生成サービス。テキストプロンプト(指示文)から高品質な画像を生成できる。創設者はDavid Holz(デビッド・ホルツ)。
ドラフトモード:
Midjourney v7で導入された新機能。通常の画像生成と比較して約10倍の速度で画像を生成でき、コストも半額。
パーソナライゼーション機能:
ユーザーの好みを学習し、生成される画像に反映させる機能。v7では必須となった。
Turboモード:
Midjourney v7の運用モードの一つ。v6の標準ジョブの2倍のコストで高性能を提供する。
【参考リンク】
Midjourney公式サイト(外部)
Midjourneyの公式ウェブサイト。アカウント登録やサブスクリプション管理、ギャラリーの閲覧などが可能。
Midjourney Alpha(外部)
Midjourneyの新しいウェブインターフェース。音声プロンプト機能やドラフトモードなどの新機能を利用できる。
【編集部後記】
Midjourney v7の登場で、AIイメージ生成の世界がまた一歩前進しました。音声プロンプト機能を使えば、頭に浮かんだアイデアをすぐに形にできるようになりましたね。皆さんなら、どんな画像を生成してみたいですか?例えば「未来の東京」や「宇宙旅行」など、声だけで表現できる世界が広がっています。もしMidjourneyを使ったことがある方は、v6とv7の違いを感じましたか?ぜひSNSで体験をシェアしてください!