Last Updated on 2024-10-23 07:09 by admin
韓国IT大手カカオは2024年10月22日、京畿道龍仁市のカカオAIキャンパスで開催された開発者カンファレンス「if kakaoAI 2024」において、新しい対話型AI秘書サービス「カナナ(Kanana)」を公開した。
カナナには以下の2種類のAIが搭載される:
- 個人用AI「ナナ(Nana)」:1対1の対話とグループ対話の内容を記憶し活用
- グループ用AI「カナ(Kana)」:指定されたグループ内の対話に特化
主な機能と開発体制
主な機能:
- 文書ファイルの要約と討論機能
- 音声によるハンズフリー操作
- グループチャットでの学習支援
- 過去の会話を考慮した個別化された応答
from:カカオが対話型超個人化人工知能(AI)秘書サービスである「カナナ(Kanana)」を公開しAI競争に …
【編集部解説】
チョン・シンア代表が掲げる「関係の連結」という戦略は、カカオが持つ独自の強みを最大限に活かそうとする試みとして注目に値します。韓国最大のメッセージングプラットフォームであるカカオトークの膨大な会話データを基盤に、個人やグループの文脈を理解するAIを構築する方針は、グローバルAI企業とは異なるアプローチといえます。
特筆すべきは、カナナが単なる1対1の対話AIではなく、グループチャットの文脈を理解し活用できる点です。これは、ChatGPTなど既存のAIサービスにない独自の特徴となっています。