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デジタルヘルス拡大へ!CMSが2025年度の医療提案発表

デジタルヘルス拡大へ!CMSが2025年度の医療提案発表 - innovaTopia - (イノベトピア)

Last Updated on 2024-07-13 15:30 by admin

米国医療医薬品サービスセンター(CMS)は、2025年度の医師報酬スケジュールの草案で、デジタルヘルスツール、デジタル治療、テレヘルスサービスのカバレッジに関する提案を発表した。この提案には、行動健康サービスへのアクセスを支援するため、行動健康治療計画と併用されるデジタルメンタルヘルス治療デバイスに対するメディケアの支払いが含まれる。CMSは、デジタルメンタルヘルス治療デバイスの使用を監視するために3つの新しいHCPCSコードを作成すること、また精神疾患の診断と治療に限定された専門家によって請求される6つのGコードを作成することを提案している。

さらに、テレヘルスサービスリストに新たなサービスを追加すること、COVID-19パンデミック中に導入されたテレヘルスサービスの継続的なカバレッジを提案しているが、これらのサービスは今年末に期限切れとなるため、議会の延長が必要である。また、2025年に医師の支払いを2.93%削減することも提案されている。この草案に対するコメント期間は60日間で、9月9日に終了する。

【ニュース解説】

米国医療医薬品サービスセンター(CMS)が2025年度の医師報酬スケジュールの草案を発表し、デジタルヘルスツール、デジタル治療、テレヘルスサービスのカバレッジ拡大を提案したことは、医療分野におけるデジタル化の進展を示す重要な一歩です。この提案は、特に行動健康サービスへのアクセスを支援することを目的としており、デジタルメンタルヘルス治療デバイスの使用に対するメディケアの支払いを含んでいます。

この提案が実現すれば、医療提供者は新たに作成されるHCPCSコードとGコードを用いて、デジタルメンタルヘルス治療デバイスの使用や、精神疾患の診断と治療に関連するサービスを請求できるようになります。これにより、患者はより手軽に行動健康サービスを受けられるようになると期待されます。

また、テレヘルスサービスリストに新たなサービスが追加されることや、COVID-19パンデミック中に導入されたテレヘルスサービスの継続的なカバレッジが提案されていますが、これらのサービスが継続されるためには、議会による延長が必要となります。この点は、テレヘルスの将来にとって重要な意味を持ちます。

一方で、医師の支払いを2.93%削減する提案もあり、この点は医療提供者にとって懸念材料です。医療サービスの質を維持しつつ、コスト削減を図ることは、医療制度全体にとっての大きな課題と言えるでしょう。

この提案が示すデジタルヘルスツールのカバレッジ拡大は、医療の質の向上、アクセスの容易さ、患者満足度の向上に寄与する可能性があります。しかし、デジタル化が進む中で、プライバシーの保護、データの安全性、不正アクセスの防止など、新たな課題も浮かび上がっています。これらの課題に対処するためには、技術的な進歩だけでなく、法的・倫理的な枠組みの整備も必要となるでしょう。

長期的な視点では、この提案は医療分野におけるデジタル化の加速を促し、将来的にはよりパーソナライズされた医療サービスの提供や、遠隔地における医療アクセスの改善につながる可能性があります。しかし、その過程で、医療提供者と患者の間のコミュニケーションの質を保つこと、そして全ての患者がデジタルヘルスサービスを利用できるようにすることが重要です。

from CMS proposes new payments for digital health in 2025 PFS draft rule.

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