経済産業省中国経済産業局は、XR、サイバーセキュリティ、人工知能(AI)、量子コンピュータ、DX、Web3.0などの最先端テクノロジーをテーマにしたセミナーイベント「Tech To The Future 2026」を、2026年2月9日から13日までの5日間、広島市内の会場(広島大学東千田キャンパスSENDA LAB、Digital Pride Hiroshima、広島コンベンションホール)およびオンライン配信のハイブリッド形式で開催する。
各分野の第一線で活躍する講師が登壇し、最新動向から実務的な知識まで幅広く学べる。参加費は無料で、申込期限は2026年2月1日。
https://mm-enquete-cnt.meti.go.jp/form/pub/chugoku-digital/techtothefuture2026
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Day3(2月11日)は学生や家族連れも想定した体験型プログラムを中心に据え、XRと量子コンピュータに触れながら基礎的な概念から応用の入口までを体感できる内容となっている。
続くDay4(2月12日)は午前に量子領域の最新動向や人材・教育、産業活用の展望を扱い、午後は中小企業の現場に根差したDXの進め方をテーマに、可視化や業務改革の勘所、支援施策、参加者同士の情報交換の機会までを用意されている。
【編集部解説】
イベントの見どころ:量子コンピュータとXR
AIやセキュリティは、もはや「遠い未来」ではなく、日々の現場で手触りのある技術になりました。一方でXRや量子は、まだどこか「そのうち来るもの」として語られがちです。しかし実際には、その「そのうち」を決めるのは、誰かが先に試し、語り、つないだ場所から始まります。中国地方で最先端の議論と実装の芽を同時に立ち上げることには、地方から未来を選び直す強い意義があります。
Day4(2月12日午前)は「量子技術が拓く中国地方の産業未来図」を掲げ、量子コンピュータを“研究の話”で終わらせず、産業活用と人材育成の両輪で捉える構成となっています。
Day4を主催する一般社団法人日本量子コンピューティング協会(JQCA)は、量子コンピューティングの社会実装を担う人材を継続的に育成してきた団体であり、日本で唯一の量子コンピュータに関する資格検定の実施を通じて、ジェネラリストからエンジニアまで多様な層の学びを支えています。黎明期にある量子コンピューティング事業にとって、こうした制度的な“土台”があること自体が重要な後押しになります。
基調講演では、blueqatの湊雄一郎氏が量子コンピュータの最新動向を語ります。湊氏はソフトウェアだけでなくハードウェアの側にも踏み込み、半導体量子コンピュータの製作に向けた取り組みを積極的に進めています。量子技術が実験室から産業へ移る過程では、実装のリアリティを伴う開発の推進力が不可欠であり、その現在地を具体像として示す講演になりそうです。
また、前回取材した学生研究者の持田尚亮氏(QuantumFablic)も登壇し、量子最適化の社会実装に向けた研究を紹介します。製造業における段取り替え削減、在庫最適化、エネルギー消費抑制など、現場で切実に求められる組合せ最適化の課題に対し、量子アニーリングの応用を検証してきた取り組みを、鉄道制御や数独最適化などの抽象問題から製造計画の実装へとつなげて提示します。「量子技術を研究から現場へ」を掲げ、次世代産業の意思決定を再設計しようとする挑戦が、Day4の狙いを象徴しています。
































