Fortniteマップ作成者、不正行為とDMCA乱用に直面

Last Updated on 2024-09-11 10:57 by 門倉 朋宏

Epic Gamesは、Fortniteのコミュニティ版であるUEFN（Unreal Editor for Fortnite）に関して、マップ作成者からの悪質な行動と商標侵害のDMCAテイクダウン要求に直面している。これらの要求に対して自動的に停止処分を行っていたが、これが不正な要求の受け手を不満にさせている。クリエイターのAndre “Typical Gamer” Rebeloは、Epic Gamesによる対策とコミュニケーションの強化を求めている。

Fortniteのマップ作成者たちは、プレイヤーを騙して「いいね」を押させることで、ゲーム内の貴重な武器にアクセスさせる「いいね詐欺」を行っている。この手法により、人気のあるマップ作成者たちはトップに留まり、数百万ドルの収益を得ている。

DMCAテイクダウン要求に対するEpic Gamesの対応として、被告に対して正当な手続きを与えずにマップを10日間停止していた。これにより、人気のあるマップが競合他社のテイクダウン要求の影響を受ける可能性がある。Rebeloは、Epic Gamesの解決策に満足しておらず、より明確なコミュニケーションを求めている。

DMCAテイクダウン要求の乱用と所有権の問題では、マップがテイクダウンされると、証拠の有無にかかわらず10日間の停止処分が科され、マップの成功が阻害される可能性がある。マップ作成者たちは、競合他社によるテイクダウンが社会的メディア上で問題になっており、所有権が明確でない場合がある。

「いいね詐欺」の問題への対応として、Epic Gamesはユーザーインターフェースで「いいね」リストを下に移動させた。Rebeloを含む他の人気のあるクリエイターも、Epic Gamesの対応を注視している。

【ニュース解説】

Epic Gamesは、同社が提供する人気ゲーム「Fortnite」のコミュニティ指向バージョンであるUEFN（Unreal Editor for Fortnite）において、マップ作成者間の不正行為とDMCA（デジタルミレニアム著作権法）テイクダウン要求の悪用に直面しています。特に、一部のクリエイターが商標侵害を理由に他のクリエイターの作品に対してDMCAテイクダウン要求を行い、Epic Gamesがこれに基づいて自動的に作品を停止させていたことが問題視されています。このような行為は、不正な要求の受け手から不満を引き起こしています。

また、マップ作成者がプレイヤーを騙して自分のマップに「いいね」をさせることで、ゲーム内での優位性を確保しようとする「いいね詐欺」という問題も浮上しています。この手法により、一部のマップは人気を維持し、大きな収益を上げていますが、これはプレイヤーに対する不正行為と見なされています。

Epic Gamesは、これらの問題に対処するために、DMCAテイクダウン要求に対する対応を見直し、不正な「いいね」の誘導に対しても規制を強化する方針を示しています。しかし、マップ作成者からは、Epic Gamesによるより明確なコミュニケーションと、問題への迅速な対応を求める声が上がっています。

この問題は、デジタルコンテンツの所有権とユーザー生成コンテンツの境界が曖昧な現代において、特に重要な意味を持ちます。DMCAテイクダウン要求の乱用は、創造性とイノベーションを阻害する可能性があり、正当な権利保護とのバランスを取ることが求められています。また、「いいね詐欺」のような不正行為は、プレイヤーの信頼を損ない、ゲームの公平性を損ねることにつながります。

長期的には、Epic Gamesはこれらの問題に対して効果的な対策を講じることで、Fortniteコミュニティの健全な発展を促し、クリエイターとプレイヤー双方にとって公正で安全な環境を提供することが期待されます。同時に、デジタルコンテンツの権利保護と利用のバランスをどのように取るかは、今後も引き続き議論されるべき重要なテーマであると言えるでしょう。

from Epic Games faces complaints of UEFN DMCA takedown manipulation and ‘like cheating’.