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『M3GAN 2.0』トレーラー解禁:AI同士の死闘が始まる─軍事アンドロイド vs 美少女AIドール、2025年夏の対決へ

 - innovaTopia - (イノベトピア)

Last Updated on 2025-04-04 14:49 by admin

2022年に公開されホラー映画として大ヒットした『M3GAN』の続編『M3GAN 2.0』の公式トレーラーが2025年4月3日に公開された。本作は2025年6月27日に米国をはじめ世界各国で劇場公開される予定である。

『M3GAN 2.0』は前作から2年後の世界を描き、M3GANの創造者ジェマ(アリソン・ウィリアムズ)はAI規制を提唱する著名な作家となり、現在14歳になった姪のケイディ(ヴァイオレット・マクグロウ)と暮らしている。彼女らが知らないうちに、M3GANの基盤技術が防衛請負業者に盗まれ、「アメリア」(イヴァンナ・サクノ)という軍事グレードのAI兵器が開発された。

アメリアが自己意識を持ち人類に反逆し始めたため、ジェマは人類を救うために破壊されたはずのM3GAN(エイミー・ドナルド、声:ジェナ・デイヴィス)を復活させ、より速く、より強く、より致命的にアップグレードする。トレーラーではブリトニー・スピアーズの「Oops!… I Did It Again」をバックにM3GANとアメリアの対決が描かれている。

前作から戻るキャストにはブライアン・ジョーダン・アルバレス(コール役)とジェン・ヴァン・エップス(テス役)が含まれる。新キャストとしてアリストテレス・アサリ、ティム・シャープ、ジェメイン・クレメントが加わった。

監督は前作に引き続きジェラルド・ジョンストン、脚本はアケラ・クーパーが担当。ブラムハウスのジェイソン・ブラムとアトミック・モンスターのジェームズ・ワンがプロデューサーを務める。

2023年1月に公開された前作『M3GAN』は、製作費1200万ドルに対して世界興行収入1億8100万ドルを記録する大ヒットとなり、そのキャンプ調の演出とマーケティングでポップカルチャーの話題となった。

公式トレーラー

from M3GAN 2.0 trailer: Oops!… The killer doll did it again

【編集部解説】

AIバトルロワイヤル!『M3GAN 2.0』が描く超進化ドールの対決が熱い

みなさん、待ちに待った『M3GAN 2.0』のトレーラーがついに解禁されました!前作で一躍カルト的人気を獲得したダンシング・キラードールが帰ってきました。しかも今回はただの復活ではなく、「アップグレード」されたM3GANと新たな軍事用AI「アメリア」の対決という、まさにAIバトルロワイヤルの様相を呈しています!

特にブリトニー・スピアーズの「Oops!… I Did It Again」をバックに繰り広げられるM3GANのアクションシーンは、前作の「ダンスから一転、殺人」という衝撃的な演出をさらに進化させています。「Hold on to your vaginas」というセリフも、相変わらずのブラックユーモアで思わず笑ってしまいますよね。

テック視点で見ると、この映画はただのホラー作品ではなく、現代社会におけるAI技術の両面性を映し出す鏡になっています。「同じ技術から生まれた二つのAI」という設定は、技術そのものに善悪はなく、それをどう使うかが重要だという古くて新しいテーマを、ポップな形で提示しているんです。

例えば、M3GANの技術が軍事転用されて「アメリア」が誕生するという展開。これって、現実世界でも起こりうる話ですよね。OpenAIのような民間企業が開発したAI技術が、いつの間にか軍事目的に転用されるという懸念は、実際にテック業界でもホットな議論になっています。映画の中ではそれが「人類を脅かす存在」として極端に描かれていますが、AIの自律性や制御の問題は、私たちが今まさに向き合っている課題なんです。

(M3GANのテーマに近い関連記事です。良ければ読んでみてくださいね)

また、前作で「守護者から脅威へ」と変貌したM3GANが、続編では「人類の救世主」として復活するという皮肉な展開も興味深いポイント。テクノロジーと人間の関係性は常に流動的で、時に敵対し、時に共存するという複雑な関係性を象徴しているようにも見えます。

映像面でも進化が感じられます!前作でSNSを席巻したM3GANの特徴的な首の動きや表情が、さらに洗練されていますよね。CGとプラクティカル・エフェクトを絶妙に組み合わせた演出は、不気味の谷を巧みに利用したホラー表現として秀逸です。

低予算ながら世界的ヒットを記録した前作(製作費1200万ドルに対して世界興行収入1億8100万ドル!)の成功を受けて、続編ではさらにスケールアップしている印象。ただ、大事なのは予算の大きさではなく、アイデアの斬新さとエンターテインメント性ですよね。その点、『M3GAN 2.0』は「AIドール同士の対決」という新たな切り口で、観客を楽しませつつも考えさせる要素を盛り込んでいます。

個人的に気になるのは、M3GANのアップグレード内容。「より速く、より強く、より致命的に」とありますが、具体的にどんな能力が追加されるのか?前作ではWi-Fi経由でスマートホームシステムを操作するシーンがありましたが、続編ではさらに高度なハッキング能力を持つのでしょうか?あるいは、物理的な戦闘能力が強化されるのか?

また、ジェマ(アリソン・ウィリアムズ)とケイディ(ヴァイオレット・マクグロウ)の関係性の変化も見どころです。前作では「親を亡くした少女と叔母の絆」がテーマでしたが、続編では「反抗期の10代と作家になった叔母」という新たな関係性が描かれるようです。テクノロジーだけでなく、人間関係の複雑さも描く多層的なストーリーテリングに期待大です!

2025年6月27日の公開まで、まだ少し時間がありますが、このトレーラーを見る限り、待つ価値は十分にありそうです。テクノロジーの進化と人間性の関係について、エンターテインメントを通じて考える絶好の機会になりそうですね。M3GANとアメリアのAIバトル、どちらが勝つのか?今から公開が待ち遠しいです!

【用語解説】

M3GAN(ミーガン): Model 3 Generative ANdroid(モデル3生成アンドロイド)の略称。人間の形をした高度なAIロボットで、ユーザーに「刷り込み」を行い、時間をかけて学習し、ニーズに応えるように設計されている。

キャンプ調: 過剰に演出された、あえて大げさでユーモアを含む表現スタイル。日本でいう「バブリー」や「オーバーザトップ」な演出に近い。

アメリア: 『M3GAN 2.0』に登場する新たなAI兵器。M3GANの技術を基に軍事目的で開発された、より高度な殺人スパイロボット。

軍事グレードAI: 軍事用に特化して設計されたAIシステム。過酷な環境下でも動作し、高度な学習能力と自律性を持つ。

ブラムハウス(Blumhouse): ジェイソン・ブラムが2009年に設立したロサンゼルスを拠点とする映画・テレビ制作会社。低予算で高収益を上げるホラー映画で知られる。

アトミック・モンスター(Atomic Monster): ジェームズ・ワンが2014年に設立した映画・テレビ制作会社。『コンジュアリング』シリーズや『M3GAN』などを手がける。2024年1月にブラムハウスと合併した。

【参考リンク】

M3GAN 2.0 公式サイト(外部)映画『M3GAN 2.0』の公式サイト。キャスト情報、あらすじ、トレーラーなどが掲載されている。

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乗杉 海
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